東博詣で(結縁2)

今日は上野の東京博物館に行って、国宝その他の名品を楽しんでくる予定です。
今年は横山大観の「無我」と青木繁のヤマトタケルが出るようです。
「無我」については、2014年の再興100年記念の院展で見て以来です。
昨年は、お正月の等伯展に続いて2〜3月頃に春日大社展を見た他、何回行ったか忘れましたが、その中でも記憶に残るのは秋の運慶展でした。
大変良かったので、2回目に行くと列が1回目よりも長かったので中に入れるころには疲れ切ってしまいそうで特別展を敬遠して常設展だけで帰ってきました。
https://www.asahi.com/articles/ASKCT45G2KCTPLZU001.html

写真・図版

東京・上野の東京国立博物館で開かれていた特別展「運慶」(東京国立博物館、興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日主催)が26日、閉幕した。現存31体とされる天才仏師・運慶の作品のうち22体が集結し、9月26日から55日間の入場者は60万439人を数えた。

整理券を配ってくれれば、1時間待ちでも2時間待ちでもその間に常設展を見たり食事したりして体力温存して予定10数分前に行けばいいので便利ですが、今の所そういう簡単なサービスをする気持ちがないらしいのが残念です。
昔ミロのビーナスが、西洋美術館に来た時に何時間か並んでみた記憶がありますが、当時は疲れた記憶は全くなく、5月のきらめく直射日光の下で長時間立っていて暑かった記憶だけです。
あれは昭和30年代のことですから、50年以上も前のことです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%81%AE%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9によると以下の通りです。

ミロのヴィーナスは、1820年4月8日に小作農であったヨルゴス・ケントロタス(Yorgos Kentrotas)によってオスマン帝国統治下のエーゲ海にあるミロス島で発見された。彼は最初、官吏に見つからぬようにヴィーナス像を隠していたが、トルコ人の官吏に発見され没収された。
フランス海軍提督ジュール・デュモン・デュルヴィルは、この像を見て価値を認め、フランス大使に頼みこんでトルコ政府から買い上げた。これは修復された後にルイ18世に献上された。ルイ18世はこれをルーヴル美術館に寄付し、現在でもそこで管理されている。
・・ルーヴルを出て海外へ渡ったことはただ1度、1964年4月~6月、日本の東京都(国立西洋美術館)および京都府(京都市美術館)で行われた特別展示のみである。この際、日本への輸送時に一部破損が生じ、展示までに急遽修復されている。

いつのことか忘れていたので検索してみると、すぐにデータが出てくるのでありがたいことです・これによると今から約54年前に並んだことになります。
仏のルーブル美術館には2〜30年前に家族で行って(広すぎて疲れましたが)ヴィーナスと再会しました。
ヴィーナス像を見ると日本の彫刻や焼き物(土偶など)とは対象がまるで違います。
多島海の古代ギリシャも多神教の社会と聞いていますが、日本の「やおよろずの神々」の意味は、動物は言うに及ばず一木一草にも神宿る意味ですが、ギリシャ神話の場合擬人化した神々のストーリーからなっている点が違います。
ギリシャ彫刻は神々の彫刻から始まったと言われ、それが人間像になるのは自然だとしても、なぜ社会性を捨象した具象的な人間美を追求するようになっていったのか?の疑問です。

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