子供が要らない人が増えても文化的で豊かな日常生活をするためには、今後いくら電化が進んでも一人で何もかもするのは無理がある・一定の限界があるとした場合、ルームシェアー・一定人数の共同生活が必要となりますが、子を産まなくても良い単なる生活の利便のためだけとなれば何故男女ペアーの共同生活でなければならないかとなって来ます。
オス同士のルームシェアーで家事が間に合う場合、(家事分担が面倒なヒトは5〜6人で一人の賄い婦を頼む・あるいは賄い付きマンション・寮生活のような方式が発達するでしょう)子育て負担がなくてすみます。
・・性行為の欲求は以下に述べるように子を産む予定のない人にとっては徐々に減退して行くでしょうから、性欲の減退したヒトから同性同士の共同生活でも良くなって行くでしょうし、性欲が減退しているが時にはセックスしたいヒト・・・移行段階の雌雄でも同性同士の共同生活に移行して行くヒトもいるでしょう。
移行期の場合には、たまに外で間に合わせる需要・・受け皿がないと性犯罪が増えてしまいますので、移行期にはまだ男女賃金格差が残ることもあって、その種のビジネスが発達することになります。
そもそも女王蜂タイプの女性しか子を産まないような時代が来れば、これに関係のないオス(オスもケイバ馬の種牡馬=ディープインパクトみたいなエリート以外は関係がなくなります)もメスも双方で発情期が来なくなる可能性があります。
現に男は草食系化し、女性も中性化が進んでいるのは、このための準備が始まっているのかもしれません。
November 15, 2010「高齢結婚の意味」前後で草食系化と子供を産む予定のない夫婦関係を書いたことがあります。
他方で男性の草食系化ほど話題になりませんが、(女性に女性らしさがないと言うと怒られるので・・・)女性も社会進出が進んだからか、あるいは前からそうだったのが最近目立って来ただけなのか不明ですが、中性化がかなり進んでいます。
September 7, 2010「軽い異性関係」September 8、2010「オスの存在意義1」前後で、この辺のことも書きましたが、今のところ歴史的経緯・刷り込みがあるからか、心情では子を産む予定・・セックスを前提としなくとも男女でいると何となく楽しい感じがします。
これは潜在意識に子を産むための可能性があるからこうした心情が芽生えるように仕組まれているだけであって、(何故か若い異性に魅力を感じるのは生殖可能性があるからでしょう)オスは選ばれて種牡馬類似のオスだけ、女王蜂類似の女性だけが子を産む時代が続くとこれに関係のない大多数にとっては異性といること自体で楽しくなるような心情が徐々に減って行くように思われます。
女性にとっても、男女収入差がなくなって来ると「一人で食えないから2〜3人で・・」と言う場合、(子を産まない場合に限らず通い婚で子を産んだとしても)女性同士の助け合いでも同じではないかとなってきます。
夫婦共にコンビニのアルバイトあるいは、トラック運転手や配達要員、工場の現場労働者のような職業の場合、男女ペアーでも同性同士のペアーでも総収入はあまり変わりません。
仮に子供を産んでいても、子供手当・保育所等が充実して来て個人の金銭負担がゼロの時代が来た場合、女性同士の共同生活の方が役に立つでしょう。
July 17, 2011「婚姻率の低下(家庭の消滅)2」の冒頭に書いたように、共働き・家事育児共同作業の場合、男性より格段に優れた文化力・感受性を売りに出来る女性だけに需要が生じ・・当然男性も選ばれた男性だけになり、エリート男女だけが一緒になる資格がある社会になる可能性があります。
競馬界の種牡馬になれる限られたオスと繁殖牝馬の関係が人間社会にも出現するのでしょう。
女性といえども文化力を売りに出来るほどの人材は1000人〜1万人に一人くらいでしょうから、優秀な遺伝子を持つヒトだけが子孫を残して行けるので(少子化が進むでしょうがその代わり)民族の将来が明るくなります。
文化力の乏しい女性の場合、発情期が来て熱のある間だけ一緒にいて、熱が冷めれば(家庭内暴力を招かないうちに)無理に一緒にいないで直ぐに別れる・・子育ては社会インフラに頼る社会にするのも選択肢でしょう。
離婚が簡単に出来て、オスに何らの負担も残らないとき・・公的インフラで子育て全部賄える時代が来れば、オスも出産に同意出来るでしょうが、今のように離婚後無限責任が追求されるままですとオスの方はリスクのある出産には、簡単に協力出来なくなってきます。
コウノトリや朱鷺がせっかく自然繁殖で生んだ卵(人間が期待しているだけですが・・・)を雄が突ついて巣から落としてしまった様子が報道されることがありますが,雄に対するサービス低下が原因でしょうか?
ライオンの場合、餌を取ってくれるのが雌集団ですから食わしてもらっている関係からかも知れませんが、出産後セックスもなくなりサービスが下がっても自分の子供を食い殺すことはありませんし、ムレから出て行くと食べて行けないので出て行きたがりません。
メス集団も狩りをしている間に子供が他の動物に襲われると困るので、その間の保護者としてオスが子供の近くで寝そべっている必要があるので、相互利用関係になっています。