政治決定に必要な国民総意とは何かのテーマに戻ります。
民意の重要な象徴・・現れとしての位置づけがあったデモの政治的意義も今は変わってきました。
意見表明方法が乏しかった19世紀(または今の中国などの圧政国で)に命がけで行なった場合には、その何百倍もの無言の支持者がいたでしょう・・。
命がけで抗議行動する以上は、そこまで追いつめられている人が背後に一杯いる・・氷山の一角と言う認識が正しかったと思いますが、今ではまるで実態が違います。
デモは、インテリが中心になって今も行なわれていますが、(学校秀才を主に採用しているマスコミでは時代遅れのデモ報道中心です)プロ市民によって日常化されてしまっているので「一般人の民意」表現方法としては役立っていません。
学生運動が何十年も前から学生一般代表でなくなったのと同じです。
19世紀あるいは、中国での抗議活動は命をかけているのですが、現在日本のデモ参加者は何のリスクもないどころか「あそこまで言って来たよ!」と仲間内の評価が上ってまるで意味が違います。
喩えば、1000人〜1万人のデモがあると一見大規模な印象ですが、命がけの佐倉宗吾郎の一揆の時代とは違い、プロ市民が発達して来て沖縄やあちこち同じ人がぐるぐる回るようになると、1億人のうちの何%の意思か全く分りません。
私の身近で言えば、交通機関が発達しているので千葉人が国会周辺デモ等に簡単に動員されています。
この勢力はこれだけの人数を最大動員出来る(100%あちこち移動していませんので、1カ所の最大数と東京大阪まで出掛けないが現地だけ参加した人などの修正が必要です)のだなと言う程度・・最大能力を推計出来る程度です。
その種組織の最大動員能力・・数字の変化が関心の変化を表している程度です。
新発売アルバム等のランキングがネットによるアクセス数によるとなれば、韓国系では機械的に何万回もアクセスするのでこの種ランキング指標が無効化してしまいましたし、発売後1週間の売れ行きランキングでは、「さくら」を動員してその間だけ大量購入して(朝日新聞で有名な押し紙同様)人為的人気をあおるなどすぐに「ズル」対応が始まる時代です。
ウエブアクセスなどのランキングでは機械化でいくらでも大量アクセス出来るので、最大動員能力(資金力)すら分らなくなっています。
韓国では、知能テストまで問題集を練習させて選抜した人だけ(と言うか駄目な子は受けさせない)で受験させて世界ランキング何位と自慢していると言われます。
中国のGDPもGDP算出指標品目を重点的に生産すれば良いことですから、需要の有無にかかわらず統計上有利な部門を中心に生産を無茶に増やしている結果「計画的」過ぎて、本当の国力が分らなくなっています。
「鉄は国家なり」と言われていた時代の名残で需要無視で無茶に製鉄所を作り世界に迷惑をかけていることは周知のとおりですが、その次には石化製品や造船大国化に邁進し、鉄道も近代化のシンボルと言う思い込が強い結果ニーズ無視して作りまくっています。
10日ほど前の日経新聞夕刊に中国株価の動きの異常性を書いていましたが、株価指数に影響のある国有銀行の株価だけ、全人代前やG20直前には判で押したようにちょうど終値近くになると上昇していた様子です。
日本の3大銀行がそっくり同じ歩調での上げ下げがあり得ない点と比較して、その異常性を紹介しています。
株式市場まで点数になる株ばかり狙い撃ちして(国営?)外貨準備銀行の資金が大量に入っていると言う紹介です。
特定銘柄が指標になるとその銘柄だけ政府資金で買いを入れるなど指標性を自ら操作をして最終的には指標の無効化努力しているのです。
中国政府発表のデータ自体が信用出来ない問題の外に、データ自体にこう言う無理が重なっています。
韓国、中国人による不正受験者みたいな操作があらゆる場面で日常化すると、各種指標をしょっ中作り替えて行かないと世界の統計が成り立たない時代になっています。
中国のGDPに関して過去に李克強首相がGDPは当てにならない、自分は物流や電力消費指標などを基準に考えている」と言ったと言われていますが、そうなると電力統計をいじるのが中国人ですからイタチごっこです。