コロナ型ウイルスと共存関係になった場合、共存している人の体内ではどこかに限定して棲み分けて(人間の大腸菌やフグの猛毒のように?)悪さしないのでしょうが、日々糞便や、呼吸を通じて空気中に撒き散らすと危険性があるでしょう。
こういう長期共存型が皆無、体内に入ったウイルスの寿命が一定で一定期間内にだれか他の宿主に引っ越さない限り、細胞分裂が止まる仕組みになっている前提ならば、一定期間プラスアルファの期間国内で国内発症がなければ、国内にコロナ型ウイルスが存在しないという論理で一定期間以上発症患者ゼロが続けば、もはや死滅したという判断は一応論理的です。
潜伏期間プラスアルファでウイルスが死滅する考え方は、単純明快で一見一貫していますが、一定期間で死滅するとどうやって証明するのか?一定期間をどうやって決めるのか、ウイルスが体内に入ると100%発症すると決まっているか、発症しなくとも国民皆検査システムにより、体内にウイルスが入れば、例えば3〜10日以内に100%発見できるような検査体制に対する信用が前提になるべきでしょう。
元気な人というか、どういうわけか感染=体内にウイルスが入っているが発症しないままになっている人がいる・・あるとき体力低下した時に勢力均衡が破れて発症する可能性もあります。
こういう人の場合、一定期間でウイルスを体内免疫機能がウイルスを退治してウイルスが100%無くなっているのか?長期共存中(勢力拮抗中)か9対1で押さえ込んでいるだけなのかなど色々なパターンがあり得るでしょうが、それが現在わかっていません。
時々再発事例がニュースに出ることからもわかるように入院管理し退院した場合でさえも、100%ウイルス駆逐死滅できていると言う実証データがあるかすら不明です。
・・・長期闘病生活を経て陰性になる人もいれば、逆に体力尽きて死亡する人もいるはずです。
現在の治療法は闘病能力温存の栄養補給・外野応援団のようなもので、(日露戦争で英米が武器弾薬の補給をしてくれた程度)直接ウイルスをやっつける応援をするものではありません。
比喩的に言えば患者の栄養補給の質向上(籠城中のお城に兵糧や弾丸を運び込むようなもの)とウイルスを直撃できないまでもウイルスの戦闘力を弱らせる効能のありそうな薬を工夫することによって、5〜10日間の闘病能力を20日〜30日に延長努力し、その間にウイルスの方が降参するの待っているだけのように見えます。
この程度の状態であるから、基礎体力の弱い人・・特定疾病に罹患しなくとも生命維持限界に近い老人ホーム等入院中の余命いくばくもない超高齢者が感染した場合、家族が栄養補給(人工呼吸器利用もこの一種です)「延命処置に同意しないで死亡」という事態が(千葉県で)起きているのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200428/k10012409711000.html
千葉県 死者の半数以上が高齢者介護施設の入所者 新型コロナ
2020年4月28日 20時59分
・・・施設内で亡くなった11人のうち、8人は家族が延命措置を希望せず、2人は救急搬送しないという同意を得ている人だったということです。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/ny90.php
NY州調査、人工呼吸器装着の重症患者「90%近くが死亡」
2020年4月24日(金)15時00分
<新型コロナウイルスに感染して入院した患者5700人を対象に行われた初の大規模調査の結果が明らかに>
米ニューヨーク州で実施された大規模な調査で、新型コロナウイルスに感染して人工呼吸器を使用した患者の死亡率が90%近くにのぼったことが分かった。同州最大の民間医療機関「ノースウェル・ヘルス」が系列病院に入院した患者を調査し、米医師会報(JAMA)で発表した。報告書によれば、人工呼吸器を使用した患者のうち、18~65歳の患者の死亡率は76.4%で、65歳以上の死亡率は97.2%だった。
65歳以上では幅がありすぎですが、仮に75歳以上では99%死亡でしょうか?
これでは老人ホーム入居者が罹患した場合に、ICUや体外呼吸器装着治療を望まないでしょう。
いわゆるPCR検査の正確性も重要です。
ネット検索してみると陽性捕捉率・・感度というらしいですが、「一般的に3〜70%と言われている」という程度の根拠ない解説が普通です。
仮に70%とすれば、検査で3割の陽性を見落としていることになり、3割とすれば7割も見落としていることになります。
ところで発症している場合「どんどん重症化している肺炎検査結果その他のコロナ型特徴があるのに陰性の結果GAおかしい」ということで、繰り返し検査して何回目か?でやっと陽性になる・・仮にこういう統計でわかったのが3〜7割の感度というのでしょうか?
https://www.asahi.com/articles/ASN3M7G1XN3MULBJ01C.html
にはこのような説明が出ています。
日本プライマリ・ケア連合学会の診療の手引きによれば、「PCR検査はウイルスゲノムを検出するという原理から、一般論として感度は低く、特異度が高いと考えられます。初期のPCR検査で陰性だが後日陽性となった患者等の検討により、感度は30~70%程度、特異度は99%以上と推定されています」とあります。
ほかの専門家のコメントでもだいたい同じぐらいです。
ちなみに感度とは陽性捕捉率のことであり特異度とは陰性を間違って陽性にしないレベルのことらしいです。
PCR検査は検体を培養して倍々ゲーム的に増やすので理論的には、何万倍に培養しても「無から有は生じない」ので(他の検体が混じるミスがない限り?)特異度は限りなく100%に近いものです。