NGO9(国際的日本パッシング活動)

国連特別調査官発言がネット上で問題になってから、上記声明までの間の1〜2日だけ(・・私が騒動になっているのに気づいたのが遅かったので・・)同弁護士のツイッターなど読み比べていて念のために部分的コピーしていたのを、記者会見前後の記録として11月3日と4日に一部引用して紹介しました。
同弁護士が事務局長をしているNGO(と言っても同弁護士と同じビルにあって、別室になっているかどうかさえ不明で、事務局長が人事権を持っている実質個人経営みたいな組織の印象)に入って一部コピーしておいた活動歴(11月4日のコラム紹介済み)を見ると、慰安婦について、同ベンゴシが事務局長をしているNGOが、日本人の多くが知らぬところ・・国連で「日本軍性奴隷」と言うどぎつい表題で繰り替えし発信し続けて来たことが明らかになりました。
9月だけで2回も慰安婦について提言していたことになりますが、今になると9月9日分(・・そのとき読んだ限りでは「日本軍性奴隷」のテーマで賠償問題を書いていた記憶です)は出て来ません。(私の能力で探せません)
朝日新聞の謝罪記事で、「性奴隷か売春婦」だったかについては、日本国内では既に解決済みと思っている事柄について、「日本軍性奴隷」をテーマにして、今なお月に2回も国民の知らぬところで、提言を続けていたこと・・内容は別としても、枕ことばのようにその都度「日本軍性奴隷」と表題に書いていることも分りました。
表題を「日本軍性奴隷」とするところに、特定のメッセージ意図を読み取るのが普通ではないでしょうか?
「日本軍性奴隷」と言う言葉を繰り返し表題に掲げることによって、利益を受ける国とイメージダウンする国が明白である場合、特定国を貶めて他方の肩を持って発信していると見るのが普通の理解ではないでしょうか?
アフリカその他どこかのある国が国連で「日本軍性奴隷問題について討論したい」と毎月のように提案すれば、その国が韓国の肩をもっていると思うのが普通の印象でしょう。
女性の人権と言いながら、福島だったか東北だったか?正式な名称を忘れましたが、「◯◯原発事故」と表題に掲げる・・国連提言に共通するテーマは日本のマイナスイメージを強調している印象受けます。
サッカーだったか?韓国での試合では、「福島」と書いた垂れ幕を出して国際スポーツ試合に政治を持ち出したと物議をかもしていましたが、韓国では、原発事故後原発事故に関係のない遠隔地の農産物や水産物まですぐに輸入禁止にしました。
その後も何かチャンスがある限り日本の原発事故を利用して風評被害を広げようと躍起です。
原発事故に限らず、女性に限らず、いろんな人権・・洪水被害でも噴火や地震でもおよそ災害があれば皆同じで、生活苦=女性に限らず弱者に影響が大きいのは当然です。
全てその救済の程度が少ないと言えば、人権被害といえば言えますが・・どの程度の被害見舞金?を政府が出すべきか、どの程度居住性の良い仮設宿舎を設置するか、その後のケアーが十分か、どの程度のシーベルトで避難解除すべきかなど微細な点については、国内政治で決めていくべき問題です。
何故原発被害救済?だけを「◯◯原発事故について」と言うような名称で国際問題にしなくてはならないのでしょうか?
同NGOの過去の活動歴を見ると人権問題を取り上げているとは言え、表現の仕方や取り上げる対象が偏っている印象を受けます。
援助交際30%または13%の宣伝は、慰安婦騒動は日本では、売春婦の問題として決着がついたと思っている人が多い・・逆に韓国女性が世界中に売春に出かけている現状が話題になっていることに対して「日本の性道徳の方が退廃度が進んでいる」と言うカウンターイメージダウン戦略が成功をおさめつつあったのかな?と穿った見方をすることが可能です。
昨年春だったかセウォル号事件で韓国の乗り組み員が顧客を放置して逃げていたことで、韓国世論が沸騰していたときにタイミングよく朝日新聞が、イキナリ日本の原発事故時に5000人もの現場職員が命令を無視して職場放棄して逃走していたと言う大でっち上げ報道したことが大問題になりました。(吉田調書事件)
この大報道で日本の労働道徳も韓国と同じレベルと言うことで、急速に韓国政府批判が沈静化し韓国政府が助かったことがあります。
事件が韓国で沈静化してから、その報道はでっち上げでしたと朝日新聞が謝っても、もう一度韓国の世論が沸騰することはありません。・・まんまと韓国の政治に日本マスコミが利用されている・・または二人三脚?状態になっている印象が明るみに出た事件でした。
今回も日本の性道徳の方が韓国よりも退廃していると言うイメージの国際宣伝を尽くし、国連調査官が派遣されるまでになっていたとは驚きですが、(韓国人売春婦の世界進出について韓国の人権調査のために調査官が派遣されたのでしょうか?)報告まで獲得すれば大変な成果だったことになりますから、NGOが、どこかの国の依頼で?柳の下の泥鰌を狙う形で行なっていた可能性を否定出来ません。
慰安婦報告同様に・・国連報告になってしまえば「根拠はいらない」「国連で承認されている」と言う論法で開き直るつもりだったのでしょうか?

日本のバブル処理と失われた20年の関係(アメリカによる日本叩き)

日本の不動産バブルは、これを退治しても直接被害は金融機関や不動産屋の倒産程度だけで済む、・・両業界の半分がつぶれてもこの業界の従事者数は多寡が知れていました。
結果的に住専や農協系金融や金融業者等の淘汰が進んだだけ・・製造業界も過剰投資の解消に時間がかかりましたが、これは不動産バブルに直接関係がない・アメリカ中心とする日本叩き・・超円高の攻撃によるものでした。
ずっと前から書いていますが、私はバブル前から事務所に来ていた銀行員(当時は外まわり営業の大手銀行員が事務所にしょっ中来る時代でした)に、すぐに(大口顧客は社債発行になって行くので)本来の顧客・優良借り手がなくなってすることがなくなるよ!と言っていました。
(日本は純債権国になって資本あまりの国だから融資を本来の目的とする銀行の使命が終わったと言うのが私の意見でした)
本来の仕事がないのだから業容を縮小または転換すべきなのに、生き残りをかけて無理な融資をしたことが、不動産バブルの誘因になったと書いてきました。
その後国債を買うしか能がないのでは、問題であることも書いてきましたが、日銀の国債購入開始でこの変な役割も終わりになりつつりあります
日本のバブル崩壊は・・住専消滅や農協系金融の縮小→金融界の大合併・・店舗減少などなど無駄な業界がスリムになって終わりました。
日本のバブルは不動産業界や不動産関連業界によるゴルフ場用地買収や宅地造成用地仕入れ等中心震源地でしたから、これに関係していた金融や不動産関連業界が淘汰縮小されても、大して失業者が増えず、国内製造業界にも悪影響を与えませんでした。
100億円の負債での倒産を例にすると、ゴルフ場用地買収していた不動産業者の場合、従業員が10人前後で足りて、しかも債権者は銀行等数社だけと言う場合があります。
これに対して工場系が同額の負債で倒産すると、職を失う従業員数は膨大な数に及び、関係下請け納入業者など膨大な関係者が連鎖的被害を被ります。
日本は長年生産力過剰に苦しんできましたが、これはバブル崩壊とはあまり関係がありません。
いわゆる失われた20年は、バブル崩壊による生産力過剰によるものではなく、アメリカによるジャパンパッシング・日本敵視政策により、経済孤立させられていた結果であり、絶えざる円高攻勢を受けて企業は海外展開加速するしかなかったた結果、国内生産力過剰になっていたものです・・。
(国内空洞化が長期間進めば日本の技術力が壊滅する期待があったでしょうが、努力しないで安易に海外展開しているとイザと言うときに国内に技術が残っていなかった筈ですが、この間トヨタを始め日本企業は頑張り抜きました)
現在の好景気は、円高収束=円安によることと国内技術を温存して来たことが原因であることは、誰も疑わない事実と言えるでしょう。
逆から言えば、際限ない円高が続く限り、海外展開が際限なく続く・・どこまで企業努力しても(1割の円高に対応して1割コストを削ると、また1割円が上がることの繰り返しでは、企業は溜まりません)その効果を無にする円高が来年も再来年も続く限り、国内生産力過剰が続く→年々規模縮小して行くしかない仕組みでした。
これを際限なく続けて日本人にやる気をなくさせて、駄目にしてしまおうと言うのがアメリカの政策だったと思われます。
この政策の協力者として経済解放したばかりの中国江沢民政権が乗っかり、韓国も乗っかって共同して日本叩きに精出して来たのがこの20年間でした。
ところが中国が分際を弁えずアメリカに正面からに挑戦し太平洋を二分しようとか海洋軍事進出を始めてアメリカの「鼎の軽重を問う」ようになったので、アメリカも怒り・・同時にアメリカがアラブ、ウクライナその他全世界的に政治力学上失策続きで、日本の協力が必要となったので、(安倍外交の成功もあり)日本敵視の政策方向が逆転しました。
昨日あたり中東の湾岸諸国6ヶ国を集めてのオバマ大統領との首脳会議は、2カ国しか首脳が出席しないでサウジなど大国は代理ばかりで、オバマは大恥をかかされています。
中小国首脳がオバマに会いたいと言っても滅多に会えないのが普通でしょうが、オバマが会いたいと言って招待したのに小国首脳が出席しないとは驚きではないでしょうか?
日経新聞報道ではバーレン国王は、英国招待の馬術競技観覧を優先したと言うのですから国際政治は、日本のように相手の顔を立てるような配慮はしません・・露骨なものです。

覇道と日本の補完性1

アメリカに対する反感・不満の広がりが、中国主導のAIIBヘなだれを打っての大量参加になってしまったと思われます。
中国にとっては、アメリカの鼻を明かしたかも知れませんが、欧州諸国はアメリカへ面当てをしただけで本気でアメリカを棄てて中国寄りになった訳ではありません・・欧州に限らずこういう国が大半でしょう。
多くは名誉参加でしかない・・「お金は日本に負担させますから・・」と言う触れ込みで、名義だけ借りたような関係が多いと想定されています。
名義貸しみたいな国ばかりで、本当に資金を出す日本が参加してくれないと金融機関としての実質が伴わない・・債券発行体としての信用・格付けが付かない状態ではないかと言う噂が流れています。
5月2日に書いたように、反日攻撃以来・・ちょうど中国の人件費が高くなり過ぎて成長が限界になって来ていたことと相俟って、日本を筆頭とする中国からの資本引き揚げが始まっていて、この結果短期間にアメリカ財務省証券保有額が日本よりも少なくなっている状態が明らかになっています。

「最も安全な資産の1つとして世界各国で保有されているアメリカの国債について、15日、アメリカ財務省は、日本がことし2月に6年半ぶりに中国を抜いて世界一の保有国になったと発表しました。 アメリカ財務省が15日発表したことし2月の国際資本統計によりますと、アメリカ国債の国ごとの保有額は、日本が1兆2244億ドルで世界一の保有国になりました。
1月まで首位だった中国は1兆2237億ドルで、日本を僅かに下回りました。
アメリカの国債は、経済成長に伴って中国が急速に保有を膨らませ、いわゆるリーマンショックが起きた2008年9月に日本は中国を下回りましたが、今回6年半ぶりに首位に戻りました。
これについて市場関係者は、中国経済の減速を背景に通貨・人民元の上昇圧力が弱まり、中国政府が人民元の値上がりを抑えるために行ってきたドルを買う市場介入をこのところ減らしていることなどを理由に挙げています。」(NHK)

NHKの報道は人民元の上昇圧力が弱まったことを理由にしていますが、それならば、増加が止まるだけであって減る理由にはならないでしょう。
日経では日本マスコミは相変わらず中国は素晴らしいと言う宣伝体質ですから、保有額が減ったのは、中国はアメリカ一辺倒のリスク回避のために外貨を分散し始めたのであるから、アメリカも大変だと言う報道姿勢・・明言しませんが、この方意向への誘導したい意欲がアリアリですが、これはいくら何でも意図的誤導でしょう。
と言うのは日本株式・債券市場でも中国政府または関連組織による株式・債券保有額は、大幅売り越になって急激に減っていると大分前から、報道されています。
政府発表と言うよりは、有価証券報告書からデータ分析したプロの発表だったと思います。
日本経済は魅力がないから中国は売り逃げている・・保有額を減らしているとマスコミが明言出来ないので、上記報道との整合性に頰っ被りしたままです。
安倍政権になってから日経平均株価は8000円台から約2万円に上がっているのですから、いくら何でもマスコミの強弁は無理があります。
投資分散政策でアメリカ国債保有が減ったと言うならば、値上がりの続いている日本の有価証券保有額が増えていないとつじつまが合いません。
中国のアメリカ国債保有減少は分散投資の結果だと言うならば、(EUは南欧の経済危機の連続で収束点が見えず、値下がり一方ですし)アメリカ国債を処分したお金をどこへ分散投資したの?と言う疑問に答える必要があるでしょう。
成長性のある?需要のある中国に投資したとしか考えられませんから、・・要はバブル崩壊が始まって資金不足に陥っている自国内の返済資金に回している・・これを投資とすれば分散には違いないでしょう。
人民元買い支えに投資?すると言うことは、人民元の低め誘導(為替操作)のために元を売ってドルを買って来たのが外貨準備の主要原資だったと分ります。
(自国紙幣が海外に出回るのは、国外から紙幣=支払証書・借金でドルを仕入れてアメリカ国債を買っていたのと経済的には同じです)
この逆バージョン・・海外に出回った人民元の売り圧力・ドルでの返済を求める客・還流が始まると、この買い支えにドルが必要・・紙幣=借金証書の買い戻しですから、中国で債務返済循環が始まっていることが分ります。

覇道支配の終焉4

安倍総理のアメリカ議会での演説内容は言わば仕上げでしかなく、その前の地球儀を舞台にした外交戦で負けが込んでいるアメリカは、日本を旧敵国と強調するよりは同盟国として持ち上げるしかないようになっています。
アメリカ政界に食い込んでいるつもりの韓国は、次々と政界大物を送り込んで安倍演説阻止に働いて来たのですが、奏功せず赤っ恥をかかされた状態で国内的に大騒ぎです。
(中国は背後で動くだけですので恥をかきません・・この辺は韓国よりはしたたかです)
古代に遣唐使が派遣されたときに朝鮮使節が日本よりも先に謁見を求めるなど序列にこだわっていたことが、我が国では笑い話にされていますが、現在の動きを見ると強国の自民族に対する評価順序がどの序列であるかが朝鮮民族にとっては今でも大騒ぎする対象であることが分ります。
(誰でも少しは気になりますが大騒ぎまではしません)
アメリカは対外的には専横かも知れませんが、対国内的には専制国家そのものではなく、国民に開かれた民主国家ですから、裏で政界にいくら取り入っていても国民全般の意向を政治家は無視出来ません。
クリントン前国務長官は(中国による食い込によって?)当初明白な(反日)当初中国寄りでしたが、国民意思を無視出来なくなったらしく任期終わりころには遂に中国批判に転じました。
政府要人さえ取り込んでしまえば、勝負ありと自国基準で考えている点が中韓両国の思惑違いになっているところでしょう。
親中韓政権である民主党政権に気を許して、日本国民の反応を気にしないでやり過ぎた李明博大統領の竹島上陸や天皇侮辱発言による失敗と同じです。
日本マスコミでは、戦後70年の節目で総理がどこまで反省する演説をするか、アメリカ議会でどこまで踏み込むかばかりに焦点を当てていましたが、これは中韓の関心事項であって日米にとって重要事項ではありません。
日本としては世界のあちこちで紛争当事国の信用を失いつつあるアメリカに、どこまで付き合うかを決めることが重要であり、かと言って中国と仲良くするのは、懲り懲りした状態です。
(中国は自分の方が強いとなれば、正面から問答無用式専制的支配南沙諸島の武力侵攻など強引そのものですが、これに比べれば表向きだけでも、「法の支配」・・正義を掲げるアメリカ支配が続いた方がマシ・・もう少しアメリカを盛り立ていくしかないと言うのが国民大方の意見でしょう。
アフリカ、アジア(アメリカによる制裁を受けていたミャンマー・ベトナムなど)諸国も国際的に孤立していたために中国の協力を得るしかなかったのですが、進出を許してみるとその酷さ・横柄さに懲り懲りしている状態で、日本に進出して欲しい国が増えています。
日本は中国に懲り懲りした国々の期待に応えて進出して行くにしても、まだまだアメリカの応援(経済制裁解除など)が必要です。
アメリカの方としても、この辺で日米間の戦後を終わりにしたい・・旧敵国かどうかの関係を早く卒業して、信頼出来る同盟国としての日本を迎え入れた・・「まだ裏表なく誠実に支えてくれる味方がいるぞ!と世界に宣言したい立場でしょう。
以下に書くように世界中の従来からのアメリカ同盟国ではアメリカ不信に陥っている国々が増えています。
同盟国の離反が相次いでいるアメリカにとって、これと言った利害対立のない日本は唯一信頼出来る同盟国になっています。
この状態で、日本を敢えて70年も前に戦った旧敵国だからどうのと差別している余裕はない筈です。
AIIB・中国主導のインフラ投資銀行設立参加問題では、アメリカの締め付けに対して欧州やアジア諸国は聞く耳を持たず、日本・カナダ以外の大方の西側諸国は参加してしまいました。
ドイツもイギリスもフランスもそれぞれアメリカとはいろんな利害対立があって、アメリカのやり方に不満・含むところがあると言われています。
中東では忠実な同盟国サウジアラビアさえもが、アメリカの対イラン政策に露骨に反感を示して非常任理事国就任予定を拒否さえしてしまいました。
イスラエルのオバマ大統領に対する怒りも大きく報じられています。
このように長年親密な関係にあった同盟国でさえも、アメリカに対する反感・不満だらけになって行動に表すようになって来た様子です。

近代法理の変容13・破綻4(日本固有の法理5)

原因究明・再発防止のためにどうするかのために調査は必要ですが、責任追及目的で行うのとは、方向性が違っていて建設的ではありません。
責任追及されるための調査では自発的反省意見が出難いのすが、そうでなければ「あのときこうしておけば良かったかなあ」と言う自発的反省が一杯出てきます。
日本人が韓国に植民地支配がどうのと言われると多くの日本人としては、西洋の植民地支配のような過酷なことをしないで本土並み以上にいろんなことして来たつもりでも、「援助される方は辛いこともあったかもな?」と反省していたのですが、反省すれば、それを良いことに突っ込んで来る・・際限なく次々と非難され続けられると、「いい加減にしてくれ」と言いたくなる人が増えてきました。
対中関係も同様で大戦中迷惑をかけたことは事実ですから、それなり反省していましたが、ここまで来ると限界線突破・・こう言う人達には、誠実に対応するだけ損となってきました。
中韓共に、日本的な信頼社会とは違う・・どこまで行っても「建設的な関係を築くのは無理な相手だ」と言う意見を持つ人が日本人に増えて来たようです。
日本の相互信頼社会・・絶えざる進展の歴史は、日本的な古来からの生き方の建設的な成果を物語っています。
日本の社会発展の歴史をみると、ある人が大儲けしようとして技術革新が起きた例は滅多になく、何らかの大きな苦しみや悲劇があった場合、この克服のために薬品や工作物の工夫をして少しでも多くの人にこの恩恵が広く行き渡り、助かるように頑張るのが普通です。
成果が出ると無償でこの普及に努力する・・元々諸外国の発明発見者と心がけが違うので、儲けを独り占めするような人は皆無に近いのです。
最新知見で言えば「TRON」の開発者が無償で世界公開しているのはその一例ですし、最新医療技術開発者も世界中を飛び回って新技術の無償伝播に熱心です。
日本以外の国では何かの製品開発等に成功するとブランド化して実際の価値の何十倍もの高値を吹っかけるのが普通ですが、日本人は成功すると日本中への普及に努力し、最近では後進国に無償どころか私財の持ち出しで出掛けて行って、その土地の人が安く利用出来るように身を粉にしてして努力するのが今でも普通に行なわれています。
この基礎的な行動意識の違い・・災害をみんなの不幸として捉えて悲しみ(誰か一人に責任を押し付けたり儲けを独り占めにしない社会)も共有する絆・重視社会で縄文の昔からやってきたのが、社会のの絶えざる発展と安定の基礎です。
西洋法理の意思責任主義に戻りますと、事件を起こしたのが、意思能力のない狂人・精神障害者だからと言って放置する意思主義の法理では社会の維持が出来ません。
西洋近代の意思責任・個人責任主義による矛盾解決のために、仕方なしに漸く心神喪失者等医療観察法と言うものが制定されたことになります。
この法律によって、重大事件を引き起こしても、心神喪失等によって不起訴や無罪になった場合、刑事事件としての釈放と同時に一定の手続を経て強制的に医療施設で医療を与えることが出来るようになりました。
個人責任主義では実際に解決出来ない・・古来からの親兄妹の慣習法的責任感でこれまで何とかなっていたのですが、表向き個人責任主義と言いながら実際には親や親族に任せていた矛盾が出て来た・・社会実態があります。
親族の助け合いに頼っていた介護の社会化・母一人の育児の社会化と同じ問題です。
私の担当した精神障害者事件経験の多くの場合、親が高齢化して来て精神病の息子等を制禦し切れなくなって来た・精神病院への通院をいやがるなどで放置状態になって多くの事件が起きて来ている例が多いのです。
高齢化社会の弊害かと言うとそうではありません。
いつかは親が高齢化して障碍者の面倒(病院へ無理に連れて行くなどの事実上の強制力を含めた)を見切れなくなる時点が、従来の50台から80台に先送りされて来た違いがあっても、いつかは面倒見切れなくなる点は今も昔も同じですが、核家族化進行が大まかな社会連帯を崩して来たことによります。
社会連帯で個人責任を誤摩化して来た矛盾が出て来たのです。
法律家が近代法をなまじ学んでいることを振りかざし、意思責任がない以上は放置しろと言うものですから、(今まで親兄妹がその矛盾を補充して来たのですが・・)却って社会の必要性に対応出来ない事態が起きていたのです。
学者や秀才とは、過去の事例蓄積を学ぶのに秀でた人のことですから、(学者=学ぶ人)自分が学んだ2世紀も前には先進的であり、妥当したルールにこだわって、目の前の時代の流れを見ない傾向があって、時代遅れになる傾向があります。
10/15/03「教育改革18・・・・・多様な人材を育てる教育システム1」06/27/03「学者と実務家 6(教育改革の方向)」等々で、秀才が時代変革に対応する能力がないのに偉そうに意見を言うので、国を滅ぼしてしまうと言う意見を何回も書いてきました。

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