韓国が日本と手切れになっても当面はこれまで日本から吸収しておいた技術の応用で何とかなるとしても・もしも技術導入が止まったままならば10〜20年も経過すれば今の北朝鮮みたいになっていく可能性の方が高いでしょう。
今後どこから絶えざる技術導入するかの問題がのしかかって来る筈ですが、日本以外では安易・・ギブ&テイクの商売抜きで高度技術を教えてくれる国がそうはあるとは思えません。
ただし自由化をやめない限り、世界中が相互に現地生産・工場進出の時代ですから、最低でも進出企業の技術導入が可能ですので、李氏朝鮮のように古代社会に戻る心配はないでしょう。
ただ自分から好んで世界から孤立して満足しているのが北朝鮮ですが、これが実は一番精神が安定する環境なのではないでしょうか?
進歩とは何か?ですが、いわゆる文明の利器に囲まれるだけが幸福への道ではありません。
それならば禅宗のような宗教が発達するかというとそこまでいかない・・ただ遅れた社会が居心地がいいというだけの単純な理由でしょうか?
それならば、勝手に遅れた社会に籠ってれば良いし世界が放っておいてやればいいのですが、劣等感が原因で?ちょっかいを出してくるからややこしくなります。
朝鮮戦争が休戦協定でしかない・・いつでも再開され得る状態にあって、後ろ盾のソ連が崩壊し、中国がアメリカと貿易上深い関係になって行きいつ切り捨てられるか知れない恐怖・・イラク戦争に始まるフセインの処刑〜リビアのカダフィ大佐の失脚などアメリカによる問答無用の侵略行為の連続を見て、緊張感でハリネズミのようになっているに過ぎないとも言えます。
それにしてもこのよう理解では日本人拉致事件が何故起きたのか理解不可能です。
やはり技術情報だけでは無理・・日本から独立するとどんどん李氏朝鮮時代にの社会に戻って行くので、これを押しとどめるには人間の輸入しかないと考えたからでしょうか?
これまでの韓国政治家が表向き大言壮語しながら、裏で国内事情を説明して「何とかしてくれ」と頼む常套手段が昔から行われていたのは、アメリカ支配から、日韓協力になって近代国家らしくなったものの、底流では世界の流れについて行けない民度があって、そのギャップのために対外的自己顕示を強化される一方しかなかった・・民度が原因のように見えます。
民度レベルがアップして行けばこれについて行けない政権が逆に崩壊します・これが日本の社会制度が平安〜鎌倉〜室町〜江戸〜明治と毎回変わってきた流れです。
西欧の封建制度〜絶対王政の崩壊も同じです。
中国では民度変化がなかったからこそ、2000年にわたって何回も同じ体制の王朝が繰り返されて来たのです。
欧米諸国は中国の改革開放によって先進技術が入れば民度が上がる・・民度が上がれば専制支配が自壊するという読みでしたが・・必ずしもそうではない現実が証明されつつあるようです。
フランス革命等は民度が上がったからではなく、絶対王政が経済活動の邪魔になったからでした。
中国が原則として経済活動の自由化どころか公害垂れ流し放題、知財剽窃その他対外的には何でもありの自由奔放政策・イギリスが覇権を握るようになった海賊政策同様で既存秩序破壊行為ですが、世界から見れば混沌化・迷惑ですが海賊に守られているイギリス商人は何の不満もありませんでした。
共産党先専制支配とはいうものの、政治的自由がないだけで経済活動に関しては汚職を含めて完全自由化というか、各種規制をしないか、あっても名目的でザル(賄賂でどうにもなる)のままであって競争相手の国内侵入を防いでくれるし国内起業・企業家にとっては夢のような社会です。
先進国の批判は主として参入規制に関するものが多いことを見てもわかるでしょう・国内企業にとってが参入規制が多い方が有利ですから国民に不満はありません。
この辺に関するトランプ氏の強烈な不満は正当です。
中国は自国に必要な技術導入に必要か否かで厳しく選別・参入規制で国内事業家は自由な商売が外に行くのは自由ということで、やりたい放題のわが世の春を謳歌していますが、韓国はアメリカ支配に続く通貨危機によってIMF支配で完全自由化を迫られているので、防波堤がありません。
この違いがネット投稿に現れていて、中国人のネット書き込みには韓国人に比べると余裕が見られるのとの違いです。
参入規制で韓国では近代製品が溢れているものの、精神がついていけない状態を書いて来ましたが、韓国はこの軋轢で国民総ヒステリー化していると見るのが正しいような気がします。
民度全般をいきなり変えるのは無理があったのを日本政府が読み間違ったのです。
明治政府が教育さえすれば何とかなるはずと思ったのでしょうが、日本支配下に入って約40年間学校教育をしても、・・続けてアメリカ支配に入って民主主義重視と言われても古代意識からの急激な変化に精神構造がついて行けてないのではないでしょうか?
近代的学校教育に気持ちがついていけない・・古代から慣れ親しんだ専制支配下の精神構造・北の将軍さまの支配下の方が、気持ちが落ち着く人が多いのではないでしょうか?
明治維新以来の日本のお節介でヤンパン支配が終わりを告げ、庶民に至るまで精神の自由市場に放り出されても多くの庶民が対応できずパニック・精神異常状態になってしまっているように見えます。
韓国での根深い反日運動の源流は、これまで日韓併合によりヤンパン支配を崩された旧支配層の恨み・・が背後で蠢いているからではないかという意見があったと思いますが、庶民の方も精神の自由市場に放り出される不安が大きいこととの相乗効果かも知れません。
庶民は日本による四民平等、日本の近代化政策により皆学校に行けるようになり近代製品を利用できるようになった恩恵は そのままま享受したいが、日本支配による近代化施策と戦後の経済協力のお陰と認めるのは沽券に関わります。
それが国書事件の形式的拒絶の背景だったのでしょうが、江華島事件の処理の過程で沽券にこだわっていられなくなって、ついに謝罪の上で国書を受け入れることになりました。
中国や朝鮮では何よりも沽券・メンツが最重要です。
沽券については十年以上前に書いたことがあります。
沽券で私のコラム内検索すると何と55件も出てきますが、沽券とは、平成十七年頃改正前の不動産登記法で言う所の登記済権利証制度ができる前の地券の前身で、江戸時代までの土地の権利を表彰するのもの(売り払い証文)でしたが、紙幣で言えば、不換紙幣になると発行体の信用が重要なのと同様で地券証の信用が疑われると大変・・そ子で沽券に関わるという意味でしょう。
信用を重んじるならばなおさら透明性が重要というのが現在社会の常識ですが、中朝民族では、逆に秘密にして置くことを沽券にかかわるという意味になっているのでしょう。