日米平和条約の不存在1

アメリカが飽くまで非を認めない限り、日米はまだ真の意味で和解していないことになります。
(それをアメリカが一番良く知っているから復活した日本の報復が怖くて戦後日本の力を殺ぐことならば、何でもすると言う最大の仮想敵にして来たのです)
日米間では独立状態での本来の平和条約が結ばれていない・・原爆と占領下で強制された条約しかない・・一種の戦争状態のままですので、「仕返しをするべし」という気運がその内に盛り上がって来ると厄介です。
敗戦国日本に押し付けた欧米の国際条約の有効性論理によれば、戦争の結果による条約を無効としてその結果獲得した領土等全て無償返還すべしというのですから、日米・あるいはサンフランシスコ平和条約は占領下で行なわれたのですから、日本側がいつでも無効宣言出来る関係です。
どんな大国もいつかは衰退して行くのですから、アメリカが自分のやって来た非人道行為について知らんぷりしていて、相手ばかり批判する・・原爆投下責任や戦後処理の不当性批判等を力づくで抑える政策をとり続けるのは持続可能性がなく、将来に禍根を残す政策です。
アメリカが日本批判を中韓両政府にさせて、その逆張り数々の戦争中の非人道行為を謝らないままで、戦争を早く終わらせるために都市住民を包囲して丸焼きにしたり原爆投下して何が悪い?と開き直りに固執し続けていると最悪です。
日本が将来優位に立ったときには、アメリカ中の都市住民を包囲して次々と焼き殺しても、核攻撃しても(戦争を早く終わらせるために)許されるというアメリカの大好きな報復論理展開論を誘発し兼ねません。
実際には大多数の日本人はそうした報復の循環・連鎖を好みませんので、何事でも許し包容する文化を育んで来たし,報復を断ち切る智恵を縄文・弥生時代から蓄え実践してきました。
ですから、ココではアメリカが最後まで謝らないとしても、多数の世論はそうはならないでしょうが、一定数の跳ねっ返りが騒ぐ事態が来るのを心配をしています。
アメリカは日本の報復を極度に恐れているから日本を最大仮想敵国にして来たのでしょうが、早く謝ってくれさえすれば日本は許せるし、真の同盟関係になれます。
アメリカがある程度力のあるうち・・日本よりある程度優越している関係のうちに、平和裡に謝ってくれて解決しておくのが、双方にとってベストだと思います。
優越している方が謝るのでは沽券にかかわるというのは、度量の狭い小人の考え方です。
アメリカが上位者である内に率先して謝ってくれると、下位者の日本は感激するので効果が大きいのです。
悪いことや失敗して相手がまだ気が付かないからと知らんぷりしていると、却って修復の機会を失うことがあるので、我が国では失敗したら相手に指摘され非難される前に率先して謝るのが古来からの智恵です。
会話の開始の前に先ず・・「済みませんが・・」と一種のお詫び言語が入るのは、その典型パターンです。
アメリカは日本に比べて文化度が数千年〜数周回遅れの国であると何回も書いてきましたが、潔く謝る智恵がない・・度量が狭いのが難点で、今後国力衰退に伴ってこれが大きなネックになって来るでしょう。
大きな声で自分の主張をすることしか経験がない点では、韓国、中国と同レベルですがこれでボロをあまり出さないで来られたのは、国力が桁外れに大きかったからに過ぎません。
アメリカが今後相対的強者の地位に転落し始めると、今までのような単純意思表示では外交が難しくなりますが、アメリカは経験が乏しいので自力で対応すればこれからはボロ続出になるでしょう。
日本と一日も早く和解して真の同盟関係を構築し、日本のしなやかな外交力・経済力で補完してもらうのが、アメリカが世界の覇者の地位を少しでも長く維持し続けるための最良の道です。
アメリカは、中韓を利用してわざわざ自分から日本を敵対関係に追いやっている余裕がなくなりつつあることを理解すべきです。
もしかすると最近少しずつ分り始めているような兆候・・中韓両政府の靖国問題・慰安婦問題/南京虐殺提起等に対して迷惑そうな受けとめ方が増えて来た様子が見えます。
しかし、兆候で誤摩化すのではなく、はっきり謝ってしまえば日本人は納得するし、心底からの信頼関係・・日本は誠実ですから固い同盟関係になるでしょう。
謝ってしまえば、中韓が靖国参拝等を批判する論拠をなくしてしまいますが、謝らないままである限り、中韓がココをついて来る都度日本人はアメリカが謝りたくないから陰で慰安婦問題等を次々とでっち上げて唆しているとの疑いが強まらざるを得ず、不幸な(心底に不信感のある)関係が続きます。

政府と国民の分断作戦(日本人の一体感)1

占領軍が決めた戦犯処刑が、百歩譲って仮に国際正義にかなっていたとしても、日本人にとっては、戦犯にされた彼らは日本人を代表して処刑されたと思っていますので、外国人がいつまでも彼らを貶めることは、同胞意識の強い日本人には耐えられません。
戦いに敗れたとは言え、良く戦った敵将に対する尊敬の念を表すのが我が国の武士道であり、負けた方を貶めることは恥ずかしいこととされています。
アメリカによる占領初期の人民と政府を区分して対立させようとしていた戦略は、実態に合わないと分って直ぐに方向転換されました。
(アメリカとしては、人民と権力者の分離手法による戦犯裁判は、原爆投下同様の戦略ミスだったことになりますが、やってしまったことで歴史から抹殺することが出来ませんので、日本人に早く忘れて欲しい・・早く風化を進めてほしい事件になっているはずです。)
靖国参拝の盛り上がりは、アメリカの戦後処理に対する批判イコールですから、一番刺激を受ける筈の米国がだんまりで全く触れないようにしていることからも、上記方針転換は明らかです。)
折角張本人のアメリカが一日も早い風化を期待しているのに、これを許さないために日本人の被害感情をしょっ中刺激するために頑張っているのが中韓両政府となります。
中韓両政府は、間断なく靖国問題や慰安婦問題、南京虐殺問題を盛り上げることによって、無関心日本人の多くに問題の所在を明らかにして、アメリカ批判・・アメリカの戦争責任追及機運を盛り上げるために一役買っていることになります。
中韓による日米離間の策と言えますが、アメリカのとるべき道は知らんぷりをするのではなく、あっさりと原爆投下やアメリカの焼夷弾攻撃等の残虐性を自己批判しアメリカの方が酷いことをして来たから、戦犯裁判は120%誤りでしたと素直に謝罪すれば済むことです。
何回も書いているように、日本人は相手が非を認めて潔く謝れば、どんな被害を受けて来た相手でも文句を言わずに許す懐の深い民族です。
相手が謝ったからと言って、際限なく相手民族を非難したり、報復する権利があると主張し続けるような汚い民族ではありません。
そうする智恵によって、列島内ではいつまでも反目しないで一体感を持ってやって来られたのです。
アメリカは自分の幼稚な単純思考レベル・・やられた以上は報復する論理・・価値観を基準に考えるから、もしも謝ると日本からのアメリカに対する核報復をする権利があると言う論理展開を極度に恐れていることは周知のとおりです。
自分が占領中であるにもかかわらず、戦後ずっと日本による報復を恐れて世界最大の仮想敵国にして来たことは暗黙の世界了解事項になっています。
このためにアメリカは日本に対していつまでも・マトモな再軍備を認めないでアメリカ軍のくびきの元にいつまでもおいて来た・・日本の強大化を恐れている論理そのものが、アメリカが自分のレベル・・やられたことはやり返す権利があると言う低レベルな思考しか出来ない証左です。
アメリカが潔く謝らないし日本の報復を恐れているから、中韓両国は安心して日本批判が出来るのですが、靖国問題を中韓が批判するたびに日本民族を憤激させ、ひいてはアメリカの戦争犯罪こそ、酷かったのではないかと言う追及機運が盛り上がってくる最悪の展開になっています。
靖国批判が繰り返される都度、必然的にアメリカの行なった残虐行為を掘り起こすことに連なり、これが繰り返されるうちに報復感情が生まれて来る危険水域が上がって行きます。
元々日本民族は古代縄文〜弥生混交時代から相手が非を認めれば許して来た民族ですし、アメリカが非を認めて謝る・・即ち戦争で言えば降伏した状態になれば、捕虜を虐待出来ないのと同様に日本は腹が立っていても、謝ってきた以上は許すしかありませんし、それが出来る民族です。

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