道義違反の代償5(沖縄人は日本人か?)

ロシアが普通の良識を持っていれば、不可侵条約を反古にして満州へなだれ込んだ上で、日本人に対して暴行凌虐の限りを尽くし更には大量の日本人をシベリアに連行した罪を、どうやって謝っていいか全く分らない状態でしょう。
まだ良識を持つ国民レベルに達していないと思いますが、いつか反省しなければならない時期が来る筈です。
日本は一言もロシアにモンクを言っていませんが、ロシアは悪事のついでにどうってことのない小さな島をとってしまったために、日本からは、これをタネにされて未だに平和条約すら結べない・・戦争状態のママです。
竹島問題があっても日韓条約が成立した日韓の例を見ても、もっと意味のない北方領土などは、満州からの連行問題さえなければとっくに平和条約締結になっていてもおかしくありません。
(戦後の米ソ冷戦等の国際情勢・・今でもクリミヤ併合問題など米ロの対立がが複雑に絡み合っていることは当然ですが・・それさえ収まれば良い訳でないことをここでは書いています)
今更、ただで日本へ返還することはいつの政権でも出来っこない・・この点は韓国にとっても竹島占領と慰安婦騒動が同じ効果を生んでいます。
北朝鮮は拉致問題で日本と仲良くしたくとも出来ません。
世界中で日本に対して道義に反したことをした国は、米中韓露朝鮮の5カ国だけです。
この内米国とは米軍基地存在に象徴されるように未だに親密国として交際中ですが、米国にとっては内心不安で仕方がない状態です。
韓国は、今回の騒動で明白に日本と憎しみ合う関係として規定されてしまいました・・・米国の仲介強制で、仕方なしに外面上今後相互に批判をしないと昨年末決めましたが、日本国内の内心の敵意は却って高まってしまっている状態です。
ところで、韓国が道義に反した主張を繰り返したことによる韓国の損害は、年間何兆円規模にのぼる莫大なものになる筈です。
2月16日日経朝刊17pによれば、2015年の現代自動車の世界販売台数は、776万台ですが、巨大な自動車市場を誇る日本での販売数が年間僅か数十台だったか十数台しかないと言う悲惨な状態で、昨年遂に日本から全面撤退したか、?近日中に撤退する?と昨年暮れころに報道されていました。
韓国が唯一世界に誇るサムスンでさえ、サムスン名義・・韓国製を隠さないと日本では全く売れない悲惨な状態ですし、勿論各種エンターテイメント系は巨大な日本市場で興業することは全くアウトです。
他方日本は小さな韓国市場など問題にしていません。
日本の芸人が韓国で公演したなどと知れたら、それだけで日本ではブーイングを受けてしまう覚悟が必要でしょう。
日本の方が先進国(先端技術を伝授する立場)でしかも経済危機が来るとすぐに円が上がる実態が証明しているように世界一の豊かな国ですので、世界経済危機が来る度に破綻の危機に揺れる韓国やロシアと付き合わなくとも何ら痛痒を感じません。
今回の中韓両国のあくどい反日行動は、日本人の心深く刻まれてしまい・・元寇のときに壱岐・対馬領民が残虐な仕打ちを受けたことを未だに語り継がれるのと同様のトラウマになって1000年単位で残って行く筈です。
慰安婦騒動を契機にして、1000年単位で語り継がれて来た元寇による壱岐対馬での残虐行為は、実は朝鮮人が主力だったと言う実態が明らかにされつつあります。
いつの時代でも国境沿いの守備隊・領民は真っ先に血祭りに上げられ、被害を受けるのは自然法則です。
戦国時代で言えば,長篠の合戦では長篠城が先ず包囲されています。
領域辺境地の砦は、本拠地に迫るまでの時間稼ぎ目的ですから、真っ先に血祭りになるのは覚悟の上です。
このときどこまで奮戦したかあっさり降伏したかで、子孫の待遇が変わるので武将は命がけで死守する仕組みです。
蒙古来襲時に現地武将が負けると分っていても一歩も引かずに死守したことが、結果的に蒙古軍を壊滅させ、撃退に繋がったことが知られています。
壱岐対馬の武士団は、自己利益を考えずに本土に蒙古軍来襲を急報した上で、現地軍はほぼ壊滅まで戦いましたが、その後も不平不満を言いません。
太平洋戦争では、特攻機攻撃に限らず前線基地になる硫黄島その他島嶼の守備隊は、一分一秒でも本土への敵襲を遅らせるために、玉砕するまで戦い抜きました。
この意気込みが、戦後のアメリカ支配の方向性を決める戦果であり、犬死にではありません。
日本人恐るべしと言う基礎観念があったので、日本軍全面武装解除後もマッカーサーが無茶出来なかった淵源です。
関ヶ原で大して戦わなかった毛利や上杉がどちらも大規模領地削減されたのと対照的に、最後まで戦い抜いた島津軍に対して徳川家が戦後処理で全く手出し出来なかったのと同じです。
日本史上、外敵の侵入を防ぐために民族のタテとなって戦死したことは一家の誉れであって(竹崎季長のように恩賞を期待することがあって)も、未だかつて、前線基地になって被害を受けたと同胞に対して不満を言い募る経験したことがありません。
会津の領民も戊辰戦争に負けたことをもって、敵方主力の長州に対するうらみがあっても会津の殿様に不満を言ってないでしょう。
一般民衆まで殺して回った外敵に不満を言わずに、戦争で日本政府に酷い目にあったと騒いでいる地域は沖縄くらいですから、長期的には日本人のトラウマ(沖縄人は同胞ではないのか?)となって残って行くことを沖縄人は気が付いていないのでしょうか?
これをやればやるほど本土の人は沖縄人に対する嫌悪感を抱きますので、(沖縄を同胞意識から外して行くのが沖縄侵略を狙う中国の利益ですから、双方対立を大きくして行く)中国の意を受けたマスコミによる民族分断作戦が成功しているのかも知れません・・。
沖縄人自身がマスコミ宣伝に踊らされずに、日本人になり切るのか、中国人になりたいのかを自分の智恵で考えるべきときでしょう。
話を戻しますと、ここまで嫌韓嫌中感情が行き渡って来ると、中韓両国が年初来の経済危機・・国家解体危機の進行に伴って、日本に助けを求めたくとも表向き頼むことも出来ないで、得意の汚職まがいの裏での政治家や官僚等抱き込みの強化に頼るしかない状態に陥っています。
ここまで、嫌中韓感情が行き渡ってしまうと、中韓のトラップにかかっている政治家・政府高官も、うっかり中韓寄りの発言をするとその政治家・高官自体の政治生命に関わるので、中韓贔屓発言を出来なくなっています。
マスコミは一部右翼だけの嫌韓嫌中運動だと言うスタイルで宣伝していましたが、世論調査すると6〜8割以上の嫌中・嫌感情らしいですから、右翼だけと言う決めつけ・・「ネトウヨ」と言う印象操作には無理があって最近そう言うレッテル張りも影を潜めました。
そこで広がって来たのは、民意無視の議論・・大衆は間違える・・衆愚におもねるのは良くないと言うオポチュニスト論とヘイトスピーチ禁止論です。
親中韓関係者にとっては必死になっているのは分りますが、ヘイトスピーチと言う基準(マスコミの気に入らない方向?)不明の言論抑圧行為が激しくなって行けば行くほど、却ってマスコミ批判が強くなって行く・・左翼が強くなれば、反作用で右翼が強くなるのと同じことです。
結局今の右翼?の台頭は、左翼親中韓派が遣り過ぎたことに端を発している・・復元作用と見ることが可能ですから、マスコミの偏った宣伝に対する反省が先決で・・・これをしないで、中韓による誹謗中小を否定すると「右翼だ、ヘイトスピーチだ」と言う対抗ばかりでは、却って国論が二分されて行きます。
国論分裂→国内対立激化は中国の期待するところですが、中国の期待に応えるためにマスコミが対立拡大を煽り続けるのかどうかです。
双方で更にエスカレートしないためには、当面左翼が「シバキ隊」などのカウンターデモを激しくやらないで鳴りを潜めている方が自然沈静化が早いように思えます。
マスコミは左翼系デモは何倍も報道するのに、これに反対するデモは滅多に報道しない・・逆に靖国神社付近での左翼系のデモは大きく報道する・・昭和天皇陛下の写真を拡大した大きなプラカードに竹槍を突き刺した在日系?デモを大きく報道して在日や左翼系の応援をしているつもりでしょうが、国民には反作用が大きくなります。
マスコミは中韓の味方の振りをしながら、日本人の嫌韓感情を巧みに煽っているのじゃないか?と言う私の二重スパイ論の根拠です。

道義違反の代償4

他所の国内の参拝行為をワザワザ批判する公式発言するアメリカの底意は、この時点でもアメリカとしては、日本民族とは千年単位で仲直りする気持ちがない・・「恨むなら勝手に恨め!」と言う公式意思表示だったと理解すべきでしょうか。
韓国大統領は、アメリカのこの深い意味を体得した上で、(あるいは予め示し合わせていて)アメリカがそう言っているのだから、韓国もアメリカの代弁として日本を「千年許せない」との公式発言の伏線だったと思われます。
韓国は靖国神社冒瀆はアメリカがまだ許しているとばかりに、その後韓国は自信を持って靖国神社に対する冒瀆行為を繰り返し、最近では韓国民による爆弾テロまで実行するようになっています。
韓国や中国の発言・行動を見ると、アメリカの裏での動き・・本音や示唆が見え見えになるところが面白いところです。
ただ、アメリカ政府のdisapointedと言う公式声明に対する日本の激しい反応にアメリカもちょっとたじろいだようですから、一種の失言扱い?今後千年単位で日本と恨みあい続ける意思・根性があってのことだったかは、明らかではありません。
政治は複雑ですから、素人には読み切れませんが、「たじろいだように」見せかけて目先の日本の怒りを緩める程度のリップサービス(撤回発言がないままです)だったかも知れません。
リップサービスでしかないので、1昨年だったかの「失望・落胆した」と言うアメリカの公式態度は修正されていません・・有効なままですから、安倍総理はこれを無視してまでの公式参拝を出来ないままです。(アメリカの事実上の支配力はまだこれほど大きいのです)
ただ、アメリカが孤立主義・閉じこもりにならない限り、複雑対等者間協議をまとめる能力不足のアメリカ人は、時間の経過で日本に頼る度合いが増える一方になるしかありません。
アメリカとしても、日本の民族感情に対する無用な刺激を続けるマイナス面が気になって来るでしょうから、靖国参拝に対する反応が緩んで来ることは明らかと思われます。
韓国は慰安婦問題同様に、この面でもその内アメリカにはしごを外されるまでやり続ける気持ちでしょう。
中韓の行動基準には正義の観念がありませんから、先ず第一には目先強い者に従った方が良いに決まっている外に、合わせてこれをやると日本との交渉材料になる利益があるとなれば、率先して行動することになるのでしょう。
自分から進んで、アメリカの作った虚構の戦後秩序をタネにして、悪どさ競争勝者(道義的敗者)の仲間入りを目指して、日本を(アメリカのねつ造した不道徳な)戦後秩序に対する挑戦者として批判し続けているのが中韓両国です。
韓国は日本が戦争に負けた途端に自分たちを「戦勝者扱いしろ」とアメリカに要求していたときにアメリカに韓国人は三国人であると命名されたくらいです。
戦後秩序を作った米ソ・・張本人のアメリカやロシアでさえ、戦後秩序維持・大戦の道義的責任の隠蔽は無理・・徐々に修正して行くしかないと悟り始めているこの時期に、未だに戦後秩序を作ったアメリカにオモネて、日本を批判し続けている中韓は頭がおかしいか、「虚偽こそ命」と言う国民性を証明しているのでしょうか?
これまで天安門事件があっても日本だけが同じアジア人の国だとして何とかフォローするなどから、「中韓には日本の後押しがある」と世界中が信じて来たと思われます。
中韓が自信を持って来ると、自ら世界で日本の悪口を言いふらすようになったので、世界が韓国や中国を「何だ日本と仲が悪かったのか!」と中韓を見限るようになります。
それでも良い。・もう日本の世話にならないと言うことでしょうが、中韓は本当に独り立ち出来るようになったのでしょうか?
海外で国籍を聞かれると日本人のフリをするのが普通と言われていますが・・。
金持ちや声望家になるとイキナリ親戚が増えると言われるのは、その勢力にあやかりたい人が多いことを表しています。
危機時になると円高になるように、今や世界の日本の経済力に対する信用は突出しています。
中韓がイキナリこの逆をやるのは潔いとも言えるし、智恵の足りないバカな行動です。
このバカげた行動の原動力・・日本に対する敵意をそのままさらけ出してしまうお粗末さ・・誤解の源が中韓の意をうけて「如何に日本が駄目か」と言う宣伝に熱を上げていた日本マスコミの宣伝力によるのですから、(巧妙な二重スパイのようで)その功績は偉大です。
世界の中でアメリカとロシアは第二次世界大戦で、道義に反した行為をした結果大きな借りを日本に作り、(道義を知る国民とすれば・・)道徳的に首根っこを押さえられている状態になっています。
中韓は(戦勝国でもないのにおこぼれを悪党仲間から貰おうと)あとから、この悪党の仲間入りをしたくて動き回った国々です。
強盗に参加しなかったのに、強盗犯人から話を聞いて被害者が怯えているらしいと知って、自分も後から脅しに行くような行動です。
米国やロシア(の良識のある人達)は自国の日本に対する道義的マイナス点を良く知っていて、これを将来どうやって修復して行くべきか恐ろしくって提案の糸口さえつかめないで思案投げ首状態ではないでしょうか。

道義違反の代償3

日本のように利害を離れた正義の基準ならば、衆知を集めた方が良い結果になります。
いろんな紛争解決には、日本に交渉環境整備を求めて来るようになる時代が来るでしょう。
日本は利害による調整に参加する必要がないので、今のところシリア紛争には高見の見物が妥当です。
利害関係国が自己主張や武力介入を繰り返していれば、中東諸国での戦乱のウズが大きくなる一方で最後は地域全体が廃墟になって利害関係国が介入するメリットがなくなって、おしまい・・忘れ去られるのでしょうか。
正義の基準ではなく、圧倒的武力による強制力をなくしたアメリカの言うとおりにする国がなくなったのが、現下の中東情勢であり、アメリカの覇道政治が行き詰まった典型的地域の例です。
これはオバマ大統領の優柔不断によると言われていますが、平家の総大将宗盛も優柔不断の総大将として平家物語では描かれていて、最後は折角海に飛び込んだのに海に沈めなくてアップアップしていたと笑い物になっていますが、これらは物語性を誇張するためのものに過ぎません。
実質は個人の資質と言うよりは、平家物語によるいわゆる「積悪の余殃身に及ぶ」と過去の蓄積が集約された状態です。
考えてみれば、藤原氏の政権獲得は壬申の乱以降世紀間にわたる慎重かつ巧妙連携作業によるものでしたが、後白河法皇(建武の後醍醐天皇よりはマシでしたが・・)や平家の政権獲得は短期・性急であった分無理が出た・・一種の覇道政治になっていた点が(後醍醐の後を継いだ足利氏は弱体で無理が出来ない・・覇道政治を出来ませんでした)日本の万年単位の政治運営の常道に反した点が人心離反に繋がってしまった原因と言えます。
アメリカは日本の協力がなくても外国との協力で何とか凌げるとしてもアメリカの武力による縛りがなくなって、(言論の自由を国是とするアメリカが諸外国の言論の自由を奪って来たこと自体が漫画的です)中韓を除くアジア諸国が本当のこと(日本が植民地解放に努力した功績)言い出した点をどうするかです。
第二次世界大戦開戦に持ち込んだ酷さ(最近のイラク戦争開始の言いがかりと同様)と戦争時の戦争犯罪、戦後処理の条約違反などの各種道義違反行為と戦後70年以上・・今後も続くともしかして百年以上も、陰に陽に中韓を唆して日本非難を続けて来た行為に対する謝罪がなくても済ませられるのでしょうか?
勿論日本国民は大人の国ですから、「謝罪要求」のような大人げないことを一切しません・・この点は将来的にも明らかです。
要求はしないけれども中韓を使って戦後70年以上も日本を批判し続けて国民に代わって処刑された「被害者に対するお参りさえ許さない」と言う縛りを続けて来たことに日本人は心底怒っています。
米国政府が一片の謝罪声明さえ出せば「解決」と言うにはコトが重た過ぎますので、どうしてくれたら許せるのか私にも分りません。
韓国の言うように何回謝っても許せないと言うことにはならないでしょうが、今後何十年かの間には何らかの決着・・誠意が必要な感じです。
バブル退治の先送りは、却って傷が大きくなると言われていますが、「まずい」と思ったら早く謝った方が無難です。
自己の非を認めるのがイヤだからと、先送りすればするほど,自己正当化策・日本が如何に道義に反していたかのでっち上げ宣伝が強化される→裏から言えば日本に与える傷が増える一方ですから自己弁護=相手の批判強化をすればするほど後の謝り方が難しくなります・・。
戦後日本を道義非難しないで,戦争に勝ったときに「戦いの勝敗はトキの運」と言って「敵の戦い方は素晴らしかった」と敵将をねぎらう日本式対応であれば、殆ど恨みを残さないやり方でした。
勝ったからと言って中国の歴史を再現するかのように敵将を犯罪者として辱め、しかも縛りクビ=絞首刑にする・・これも卑劣なやり方です。
一国の宰相や将軍をコソ泥同様に絞首刑=縛り首で処刑すること自体、日本民族を冒瀆する異例の行為です。
浅野内匠頭が武士として切腹を命じられたまでは良かったのですが、内匠頭と言う官職がありながら地下人同様に、切腹の場所が座敷でなく庭先に設営されたこと自体が家臣団の憤激を呼んだことを想起すべきでしょう。
しかも国家のために犠牲になって死んで行った先人のお祀りさえ許さない状態が今なお続いているのです。
民族感情で何が激しくなるかと言うと、無念の死を遂げた先祖の祀りがどうなるかが重要です・・このために我が国では古来から天神様や天竜寺など盛大にお祭りして来た歴史があります。
世界中どこの民族でも、異民族に殺された民族の先祖を祭ることさえ禁止されるほど民族の誇りを傷付ける戦後処理がないので、アメリカのやり方は、日本民族の恨みを深め・長引かせる稚拙過ぎるやり方です。
この教訓はどんな未開の原住民でも知っている古来からの常識ですから、如何に歴史のないアメリカでも知らない筈がありません。
にも拘らず1昨年だったか?安倍総理の靖国参拝に対してすかさずアメリカ政府は「落胆した」と公式声明発表する以上は、今でもこれを・・「許さないぞ!」と言う意思表示をしたことになります。

道義違反の代償2

ここまでで、昨年書きかけて先送りしていた「日本の補完性」シリーズを終えて、5月21日の道義違反(おとしまえ?)の続きに戻ります。
上記の補完性シリーズのとおり、アメリカの強制する虚構歴史がいつかは維持出来なくなって来るのは明らかですから、アメリカは本来その修正にどのように軟着陸するか困り始めている(自覚の有無にかかわらず)状態と言うべきです。
日本に対して申し訳ないことをしたと言う態度を示すべきトキが来ると思われます。
ただし、昨日の終わりころに書いたように、アメリカ人と日本人は基本価値観が違いアメリカは中国人の方が気持ちが合っているのは確かですから、中国が明からさまな挑戦をして来る限度・期間だけ仕方なしに日本批判を抑えているだけであって、中国関係が落ち着けば・・熱い争いは最終戦争にならない限り短期に落としどころが決まるものです・・そうすると日本批判が復活する可能性があるでしょう。
このように短期利害に応じて一時的に利用したものを用済み後切り捨てることの繰り返しが、アメリカの信用を損なって来たのですが・・。
アメリカが自己の道義違反をいつになったら謝るのか?と言う私の関心は、長期スパンでの意見・・中期的には希望観測に過ぎないかも知れません。
アメリカの方が人種差別や植民地支配を守るために、しかも戦争の方法において重大な人道犯罪を犯しておきながら、逆に人道犯罪の汚名を日本着せ続けて、無辜の日本人を見せしめ処刑した悪質さは「盗人猛猛しい」を地で行った悪質さです。
この重罪大犯罪を謝るどころか、・・戦後70年以上も、噓の上乗りするために、日本を貶め続けるために、中韓(中国の歴史自体が史実を書くものではなく政権を取った王朝がそっくり書き換える歴史の繰り返しでした)を唆し、彼らが踊り続ける策謀の後ろ盾になり続けて来たのですから、この時間の長さに比例して人道的罪が深くなっています。
(中韓の日本批判の裏には日本を永久的に反道義国のレッテル貼りをしておきたい悪意+中韓と日本離間策・・裏で糸を引くアメリカの陰を思わない日本人は滅多にいないでしょう)
米国の国力が圧倒的強国から、同盟国の協力を得ないと何も出来ない相対強国になって行く過程に入って行く場合、最後まで日本悪玉論の歴史観の強制で貫徹出来る訳がありません。
正義と不正義の違いはいくら誤摩化しても、誤摩化し切れない時期がいつかは来るものです。
アメリカの圧倒的武力が縮小して行き、いつかは相対的強国になって行くしかないのですが、そうなるとアメリカは同盟・協力関係がないと、ヘゲモニーを維持出来ません。
相対的強国になると正義の基準・・会議運営能力がないと同盟国間の合議を指導して行けません。
今や国際政治でアメリカのやることなすこと全てうまく行かないのは、国力低下だけが原因ではありません。
アメリカのやることには、邪心・・自己利益追求・利益誘導主義で第二次世界大戦になった原因を含めて正義がないからです。
邪心による対等者間あるいは比較優位者間の調整作業では、どこの民族も疑心暗鬼になってしまって言うことを聞きません。
アメリカ支配が続いた結果、中韓の日本批判のように(ことの善し悪しを別として)「自分がうまく利用出来る範囲で協力する」と言う「悪者連合」が世界のあちこちで成り立っている状態です。
アメリカの旧同盟国はサウジに始まって血縁関係のあるイギリス、ドイツ等を含め、善悪を別として利益のある限度の同盟国「・・悪者連合」でしかないから、両国はアメリカの言うことを聞くより中国の方が、儲かるとなれば公害や人権弾圧・・周辺国への武力威嚇など全く気にしないで、アメリカの制止を振り切って、AIIB参加を象徴として中国へ傾斜・投資拡大に走ってしまいました。
ドイツ在住日本人のインタビューを20日にきいていると、日本のような中国関係のマイナス報道が一切なく、どちらが本当か分らなかったらしいのですが、今年に入って、中国の株価暴落が始まり利用利益がなくなって来ると、それまで全く報道しなかったひどい公害や、過剰生産の問題・・公害のひどさや人権弾圧・軍事拡張主義のマイナス面を一斉に報道するようになっているようです。
(金儲けにならないとなって来ると、人権侵害が如何に酷いかなどの報道を始める御都合主義そのものです)
西洋では、正義の基準よりは、利害によって離合集散を繰り返す・・絵に描いたようなどん欲な世界地図が明らかになってきました。
これが西洋が行動基準とするどん欲な価値観の本当の歴史であり、近代社会が強盗が闊歩するような修羅場になってしまった原因です。
このどん欲な利益獲得基準による世界運営に限界が来たのが、中東での収拾のつかない混乱の原因ではないでしょうか?
利害関係の軽重と腕力だけで収拾しようとするから,参加者が増えて利害が入り組めば入り組むほど収拾がつかなくなります。
3人よれば文殊の知恵ではなく,利害が複雑になるばかりです。
利害の調整であれば参加者が少ない方が簡明です・・ABニ者ならば足して2で割る簡単な妥協が成り立ち易いですが、米、ロ、シリア、サウジ、イラン、イラク、トルコとクルド族対ISなど入り組んで来て、利害関係者が増えれば増えるほど「あちら立てればコチラ立たずで」利益調整方式では成立出来ません。
最後は利害のない正義だけが基準で行動する日本の出番でしょう。

道義に反した国々の代償1

日本民族の特性として繰り返し書いてきましたが、縄文の昔からの連続性の結果、千年単位で子孫繁栄を考える性質・・子孫も千年前に先祖が受けた恩義やひどい仕打ちを忘れません。
日本民族は、長期スパーンでモノゴトを考える国民性ですから、ちょっとやそっとのことで目先のことで怒ったりしませんが、その分将来の判断資料として深く残して行く国民性です。
ソ連の日ソ不可侵条約の一方的破棄→侵攻→シベリヤ抑留やアメリカの戦争犯罪について、70年経っても何もモンクを言っていませんが、これは米ソ両国にとっては大変なマイナス遺産を残したことになっています。
今後日本を中心に世界が動いて行くようになっても知らんぷりで付き合って行くつもりでしょうか?
日本が、まさかここまで立ち直って来るとは両国共に想定していなかったでしょうが、今や世界で危機が起きるとドルよりも信用があって円の方がより上がる・・経済界の信用は世界一になっている外、世界中でモノゴトの運用においても日本の信用の方が確か・・アメリカがどこかで何かをしようとすれば、日本の協力・精神的後ろ盾がないと何も進まない時代が来始めています。
日本の協力がないとまとまらなくなって来た点については2014/02/22アメリカの指導力16(引き蘢りのリスク5)ころまでと〜May 4 2015「覇道と日本の補完性1」まで書きましたが、別の話題が挟まって先送りになっています。
最近の事例で言えば、TPP交渉がアメリカ主導の強引な運営ではまとまるものもまとまらなくなって漂流していたのですが、弱小国の言い分を良く聴いてあげる日本参加で漸く昨年末ころにまとまった経緯を見れば明らかです。
(対中国集団結成になるので参加拒否していた民主党政権から安倍政権になって参加方針に変わりました・・韓国も中国に遠慮して参加拒否していましたが、北朝鮮のロケット打ち上げに厳しく対応してくれないのでアメリカ陣営に戻ろうとしています)
アメリカがアジア戦略として、日中韓離間策と合わせて日本台頭を阻止するために中韓を使って、長年日本を怒らせるための悪宣伝をさせて来たものの、中国の台頭によるプレゼンス低下と日本の協力がないと進まない場面が増えて来たので、遂にアメリカの代弁をしていた韓国を切ってはしごを外すしかなかったのが、慰安婦騒動の結末であり中国の反日行動でした。
安倍政権を歴史修正主義者だとして裏で反日を煽って来た手前、韓国を切り捨て切れないのでアメリカの圧力で日韓合意を昨年末に強制的にまとめさせられましたが、無理に合意させられた日本国民の不満は(何で日本が10億円払うのだ、逆に韓国に慰藉料を払わせないと承知出来ないと言う国民が大多数でしょう)裏で煽って来たアメリカにも当然向かっています。
国際紛争で言えば、シリアを中心とする中東の混乱を、米ロも欧州諸国も、まとめる能力がないことは明らかです。
将来的には道義による政治をしている日本が出て行ってこそ、尊敬され、まとまる時代が来ると思われます。
米中ロ欧州・トルコ・クルド族、サウジ・イラン等々全ての関与者が、現地民のためを考えずに、自国利益誘導ばかり考えているから誰も信用出来ないし、利害で動く関与者が増えれば増えるほど利害が錯綜して混乱する方向になります。
正義の基準で解決するならば、参加者が多い方が文殊の知恵が出ますが、利害で決める場合、利害関係者が多くなれば複雑になるばかりでまとまりません。
利害がAB2者ならば足して2で割れば簡単ですが,上記のように利害関係が多くなればなるほどあちら立てればコチラ立たずで無理が出ます。
日本のように正義の基準で決めるしかない・・覇道政治の限界がその内分ってくるでしょう。
現地が長年の戦乱の結果、完全廃墟化して諸外国が介入するメリットがなくなってしまい、撤退した後で廃墟になった現地再興のために日本が最後に復興に手を貸す方向になるのでしょう。
カンボジアの戦後復興でも、荒し回った中ソは地雷など放りっぱなしで知らん顔で、日本人が黙々と地雷撤去や法制度整備に協力してきました。
一方で中国は産業支配に向けての協力・資本進出?は盛んで、今やカンボジャは中国の鼻息をうかがわないと何も出来ない状態です。
目先の利益ばかり追及している国々は短期的には奏功しますが、その内信用を失って行くでしょうから日本はゆっくりと正しいと思うことだけしていれば良いことです。
この地道なやり方が戦後70年も続いたので、(本当は戦前も同じでした)今や日本の信用が絶大になってきました。
TPP交渉に限らず日本に頼れば頼よるほど日本の存在が大きくなって行くばかりですし、世界中が日本と仲良くしたいと言う競争状態になっているので、アメリカが多数諸国の声を無視出来ないし、アメリカ自身何かしようとすると日本の信用を利用するしかなくなってきます。
アメリカはTPPが発効すれば思うように支配出来ると思っていたでしょうが・成立交渉の経過を見れば分るように、弱小国はアメリカの自分勝手な運用が怖いので何かと運用段階で日本を頼るしかなくなります。
中国は日米主導の国際金融機関で肩身が狭いので独自にIIBを作り肩をイカラせていますが、除け者の集まりになりかねないかと言うところです。
従来中国を頼っている国は世界の除け者になった独裁者や人権侵害の酷い国ばかりです。
AIIBに西欧諸国が雪崩を打って参加したのはちょっとした驚きでしたが、欧米諸国には正義の基準がなく目先の利益打算だけで動いている点については後で書いて行きます。

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