第二次世界大戦=市場開放と人種差別の合体戦争3

アメリカは何とか日本を戦争に引きずり込んで無茶苦茶にやっつけたい欲望に溺れていたことから、自分に向かってくれば直ぐに叩きつぶせる相手である弱い日本に対していろいろ難癖付けて日本を戦争せざるを得ないように嵌め込んで行きました。
こう言う本音で始めた戦争ですから、・勢いで焼夷弾攻撃による民間人の無差別攻撃というよりは、民間人そのものの殺戮を攻撃目標にしたジェノサイドまで進んだのは、本音である戦争目的から言って当然の帰結だったことになります。
戦争の現場・前線の末端兵士が勢いでやり過ぎたのではありません・・だからこそ、アメリカは民族大量殺戮の責任から逃げられないので、ナチス以上のジエノサイドをやって来たことの隠蔽に必死なのでしょう。
第二次世界大戦は民主主義を守る戦いではなく、(ナチスも民主主義選挙の結果成立した政権です)人種差別殺戮目的戦争であった点では、ナチスとアメリカは同根同一志向でした。
植民地獲得競争に遅れて参入したかどうかの基準では、日独伊と英米仏蘭は共通でしたので、市場獲得競争・経済側面で相互に同盟対立関係が成立していたのですが、表に出ないどす黒い心理では人差差別戦争の側面が濃厚でした。
現在の政党の公約が入り組んでいてどの政党にも似たような主張のグループが入り組んでいるのと同じで表向きの公約は綺麗ごとですが、本音は同じ人種差別戦争だったと思われます。
アメリカによる中国市場参入への「機会均等要求」ばかり学校では習いますが、ブロック経済化で苦しんでいたのは日本の方ですから、アジア全般で見れば日本の方こそアジア市場での機会均等・解放を求める立場で、このための植民地解放戦争であったと見るのが正しい歴史認識でしょう。
戦争が終わると欧米は植民地支配復活に精出しているのですから、現地の民主化どころではないし、人種差別撤廃など何もしていません。
アメリカ自身も日本軍を追い出した後で、フィリッピンに対する植民地支配を復活しています。
日本はアジアの植民地解放・欧米に対するアジア人の隷属からの解放が主目的でしたし、植民地支配を続けたい欧米はこれを守る戦いだったことが、戦争終結後の連合軍による戦後処理を見れば明らかです。
中国と韓国を除いたアジア諸国は、日本のアジア人開放主張路線に沿って戦後政治が始まったので、「独立を果たせたのは日本の御陰だ」と感謝している国が殆ど全てです。
日本がアジアへ進駐をするまでは現地人は何らの武器も持てなかったし教育も受けられなかったので独立運動という概念・・考え方すら育っていなかった状態でした。
鉄砲伝来程度の武器レベルのところを最新兵器大砲等で侵略して、そのまま現地人には兵器を渡さない・・弓矢鉄砲程度しか武器のない状態に止めておいて日本進駐まで来たので、現地人は近代兵器を擁する欧米植民地軍と独立戦争を戦える状態ではありませんでした。
敗戦後の日本をこの状態にしておこうとしたのが、以前紹介したポツダム宣言の精神でした。
繰り返しになりますが、日本は進駐先の現地人に学校教育を始めただけではなく武器を持たせて軍事訓練までして来たのですが、こんなことは欧米諸国の植民地支配ではあり得ないことでした。
今漸く国際社会復帰が可能となったミャンマーも、日本に招いて軍事訓練した将軍達の存在があってこそイギリスから独立出来たのです。
当然ミャンマーは親日国ですが、これが英米系に嫌われていて軍事政権というだけの理由で今まで北朝鮮並みの封じ込めの対象にされて来た原因です。
以前書きましたが、アメリカの傀儡であれば軍事政権を承認するのはアメリカの十八番でその事例の枚挙にイトマがないほどでしょうが、ミャンマーだけが軍事政権というだけで経済制裁の対象にされて来たのは、こうした不純な理由・・戦前日本の息がかかっているという反感によります。
経済制裁して追い込んで行くと、ドンドン中国に取り込まれて行くので仕方なしに最近制裁解除に動き出したという所です。

第二次世界大戦=景気対策と人種差別の合体戦争2

スペイン等の進出先はどこも混血してしまっていますが、アングロサクソン系の植民地では混血が少ない・・その分現地人との人種差別意識が強いのが特徴です。
人道主義・人種差別排撃運動の普及した戦後でも、長い間続いていた南ア連邦のアパルトヘイトあるいはオーストラリアの白豪主義どれを取っても分るようにアングロサクソン系は比較的人種差別意識が根強い種族です。
ドイツ人は元々朴訥とした民族で人種差意識が英米仏よりも乏しい民族だったことから却ってユダヤ人が西欧諸国で広がった人種差別の難を逃れてドイツに多く移り住むようになった経緯があるようです。
あまり多く移住して来ると目立つようになってドイツ人からの不満が出て来たことがナチスによる迫害の標的になったのでしょう。
東洋人(と言っても日本だけですが・・)の台頭によって、その反動によって欧米では却って人種差別意識・黄禍論が強まって来ていて、その一環として目の前でのさばっているスケープゴートとしてユダヤ人が槍玉に挙がっていたに過ぎません。
身の回りで見ても、仮に韓国中国が躍進して日本国内で彼らの活躍が目につくようになれば、外国人差別とまでは行かなくとも、外国人に対する排斥意識が強くなり勝ちと言えば分りよいでしょうか?
(もしも日本人が今の中国に進出しているようにドイツに大量進出していたら、白人系と違う黄色人種ですから、もっと差別・迫害対象になって日本人が真っ先にガス室に送られていたかも知れません。)
ナチスが日本と締結した3国同盟は(本心では人種差別意識上日本を最も敵視していたものの)敵の敵は味方という当面の便宜的論理で(ソ連の背後を脅かすのとアメリカが欧州戦線に参入し難くするために)日本を利用していたに過ぎません。
ヒットラーがアメリカの対日開戦を知って、(具体的なセリフを忘れましたが・・)ルーズベルト対して「自分が出来ればやりたいと思っていたが遠くて出来ない・・・・あるいは表向き同盟国になっているので出来ないので・・」「黄色い野郎を徹底的にやっつけろ」というような人種差別に基づく祝電を送っているとどこか(と言うことは正確な知識ではありません)で読んだことがあります。
ヒットラーにしてみれば人種差別を強調すれば、欧米の人心を掌握出来ると思っていたのでしょう。
これに対してアメリカは表向きは民主主義を守る戦争とうまく大義名分を作って参戦したの(南北戦争で奴隷解放戦争と修辞したのと同じ巧妙さ)ですが、奥深い意識では人種差別戦争であったことは、イタリア系やドイツ系を収容所へ送らないで日系人だけを身ぐるみ剥いで収容所送りしたことや、日本に対する執拗なジェノサイド的焼夷弾攻撃や、原爆投下の実態からも明らかです。
強烈な当時の人種差別・白人優越意識下で、東洋人の日本が恐慌から逸早く脱出成功しているのを見れば、アメリカ人のストレスが半端ではなかったこと・・「やっつけてしまえ・・白人の優秀さを示してやれ」という、どす黒い欲望が渦巻いていたことは推測に難くありません。
収容所に送られた日系人は幸いガス室には送られないで済みましたが、これが民主主義という仮面をかぶったアメリカの恐ろしい実像です。
民主主義と正義のテーマで連載しましたが、民主的手続きを経れば何をするかは問題ではない・・何をしても良いという点ではナチスと同根でした。
北朝鮮はアメリカの怖さを知っているので、必死になって原水爆及び運搬手段保有国になろうとしているのですが、彼らの戦略自体は単純で分り良過ぎて成功するかどうかは別として一理あります。

第二次世界大戦=景気対策と人種差別の合体戦争1

第二次世界大戦に関して戦勝国アメリカによる虚偽宣伝が行き渡っていますが、これに対するコラム・・2012/11/09「景気対策と軍需景気1(批判者の気持ちと批判文言)」あたりから話題がそれていたのでその続きになります。
アメリカが如何に虚偽の思想教育・宣伝をしようとも、日本は経済対策のために銃弾や鉄製品を無駄遣い出来るほど資源もなければ貨幣的にも余裕はありませんでした。
昔から「勿体ない」が生活信条の国ですし、経済大国になって何十年経っても資源の無駄遣いをしないで生産・燃費効率上昇に頑張って来た国ですから、もっと貧しかった戦前にそんなバカなこと(・・生産過剰解消のための資源浪費)を考える余地は全くありませんでした。
(「油の1滴は血の1滴」とすら標語していた時期です)
ありもしない日本の思想を創作して敗戦国日本に対して軍需景気創出が戦争原因だったとする歴史教育をアメリカは強制して、(本当はアメリカに引きずり込まれたことを隠すために・・?)戦後の教育現場に持ち込んでいたのです。
今回の尖閣諸島や竹島問題でもしも戦争になるとしたばあいに当てはめれば、「日本は失われた20年と言われる長引く不景気で困っていたので戦争を仕掛けた」と言う歴史教育が中国でされるようになるのでしょうか?
大人はそんな馬鹿なこと・・と思っていたでしょうが、公的に言えないので黙っているしかなかったし、当時の私たち脳みその真っ白な子供らに対して日本の実態からしてあり得ない歴史教育して来たことになります。
日本の実情から今冷静に考えればあり得ない行動パターン教育をアメリカが強制して来たものですが、洗脳というのは怖いもので、私も子供の頃から、アメリカによる洗脳教育を受けてそのようにずっと信じてきましたよ・・。
(物資の有り余るアメリカでは戦争による物資の無駄遣いは合理的かも知れません・・自分の行動パターンを相手に当てはめて相手を非難する傾向があることについては、2012/11/09の上記コラムで書きました。)
中国や韓国の虚偽に満ちた歴史主張・教育同様に、アメリカも結構やるものです・・。
ところで話題が大きく変わりますが、アメリカ人の白人優越思想・・信奉は根強いものがあります。
黒人差別が根強く残っている現状(今現在のことです)で知られるとおり人種差別意識・・白人の優越意識の強いアメリカでは・・第二次世界大戦当時には、アーリア人の優越を主張していたナチスよりもひどい人種差別意識があったと思われます。
我々日本では戦後アメリカに都合が良いように、ドイツだけが人種差別でジェノサイドという大罪を犯したと習うのですが、実はその当時の欧米全般を覆う人種差別意識をポリュリズム・大衆迎合主義で勢力を伸ばしたヒットラーが、政権獲得後更に支持をつなぎ止めるために利用したに過ぎないように思われます。
20数年ほど前に家族で観光旅行でフランスへ行ったときに、タマタマ、ユダヤ人に対する差別問題の写真展・解説があったのでこれを見て驚いたのですが、ユダヤ人差別はドイツの専売特許ではなく、その前から、むしろフランスで最初にユダヤ人差別問題に庶民レベルで火がついていたことが具体的に分りました。
ドレフュス大佐事件等で日本の学校で習う歴史にも少しは出て来るので、点々とした予備知識はありましたが、日本で習う世界史では各国の実情までは本に書いていませんから、他の欧州諸国でどうだったのかまでは分っていませんでした。
(ただし、フランス語の解説は殆ど読めないのですが、英語に基本単語が似ているのとある程度歴史を知っているので写真と総合して大方分った程度です)
草の根でユダヤ人排撃がフランスでかなり進んでいたことを具体的に知って驚きました。
外国旅行して地元博物館等に入ると、地元の常識が分るメリットがあります。

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