中国資金不足4(財政赤字)

道路や国営の鉄道工事等インフラ投資は完成まで長期間要する上に、その後の乗客数がどうなるか(・・開業直後は赤字に決まっているので、赤字累積が問題になるのは開業してから10数年先のことですから)経済合理性のない内需喚起用の投資向きです。
日本でも本四架橋工事その他長期を要する工事では需要予測が高め・・殆ど無茶な予測をして工事をした結果、出来上がってみるとまるで需要が少なかったような事例が多いことからも分かりますが・・。
経済不振で追いつめられた中国では、(なりふり構わず外資導入を進めてその資金を利用して)先のことを読めないのに乗じて鉄道建設や不要なインフラ工事に投資するしかなくなっているように見えます。
数年前には乗客もいないのに無茶苦茶に鉄道建設工事をしていて、新幹線事故では現地で埋めてしまい世界の笑い物になっていました。
その後一時工事凍結していましたが、経済の底割れを防ぐために背に腹を代えられので春先から鉄道建設工事を再開したようです。
これによってココ数ヶ月の経済指標が上向いて来たようですが、無駄な工事をいくらやっても中国の勝手ですが、無駄な工事は将来負の遺産にしかならない・・需要のない鉄道を敷設すると工事費の支出(これが内需下支えになります)だけではなく、際限ない赤字の垂れ流しになりますので、資金繰りがいつまで続くかの問題になります。
こうした政策継続は将来の財政赤字問題の種になります。
日本の外貨準備は黒字の蓄積結果ですから、財政赤字と言っても国内資金付け回しの問題に過ぎないことを繰り返し書いてきました。
(「次世代につけを残すのか」とマスコミが言いますが、次世代は債券も相続するので結果はプラスになります・・1000兆円の国債残高に対して個人金融資産が1500兆円あるのですから、実質プラスです)
韓国の場合個人金融資産は以下のとおり貧弱ですから大変です。

2013年12月23日15時17分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
統計庁によれば昨年基準で韓国の家計総資産は平均3億1495万ウォン(約3090万円)だが、このうち金融資産は7855万ウォンに過ぎないということだ。総資産対比の金融資産の比重は24.9%に過ぎない。一方、実物資産は2億3639万ウォンで総資産の75.1%に達した。パク・ジョンサン研究委員は「担保融資や信用融資・賃貸保証金などを合わせた借り入れ総額が家計あたり5291万ウォンで、これを除けば純金融資産は2564万ウォンにすぎず、これに比べて米国は金融資産の比重が68.5%、日本(59.1%)、豪州(38.7%)とやはり韓国に比べて顕著に高い」と話した。

http://www.globalnote.jp/post-10574.htmlからの引用です。

個人金融資産 国別ランキング統計・推移
最新更新日2014年7月16日内訳データあり(1データ)統計期間1995-2012年収納カテゴリGDP・国民経済計算,金融解 説データの解説文を見る詳細機能Login

【単位:mil.US$】
順位 国名   2012年    注
1  アメリカ 59,434,131
2  日本   15,553,936 →今ですと約1555兆円です。
3  イギリス   6,413,696
4  ドイツ   6,236,054
5  フランス  4,928,674
6  イタリア  4,836,495
7  カナダ   3,841,220
8  韓国    2,871,164
9  スペイン  2,569,986
10  オランダ  2,356,153

中央日報の報道によると、一方は家計単位で他方が国単位ですので、実態が分り難いですが、上記国別個人金融資産表を見ると韓国人口が日本の約半分で金融資産は7分の1強ですから、貧弱さが分ります。
以上は平均値ですから、財閥支配の韓国の場合、(もしかして金融資産の大方が財閥のオーナー一族が保有している可能性があります・・このような区分けした統計はないのかな?)庶民レベルで比較すれば実態はもっと悲惨な状態にあることが推測されます。

中国資金不足3

7月21日の中段から我が国と諸外国の賄賂習慣の違いに話題が流れてしまいましたが、再び中国の経済困難に戻ります。
社債(借金)の場合、企業が儲けてなくとも期限が来れば返済義務がありますが、倒産的状況になるほどの業績不振でない限り、借換債を発行すれば何とかなります。
社債の場合、低金利で借金しておけば途中で高金利時代が来ても支払金利を上げる必要がないし、返済期限前に強制的に返せと言われることもありません。
株式の場合経営不振でなくとも(儲かっていても)利益が減ったりその見込みだけで株が売られますし、途中で高金利時代が来ても配当率が低金利時代のママですと、(投資家は同じ金利ならば国債を買ったり銀行に預けている方がマシですから、(借金のように期限がないので)いつでも売り逃げが出来て、(みんながそうなれば)株の暴落になりますので経営者にとっては株主は怖い存在です。
この結果大手企業では同じ100億円調達するならば、新株発行よりは金利のつく社債の方が気楽だとなることを21日まで書いてきました。
昨日(24日)の日経新聞朝刊2ページには大きな紙面を使って、ゼロ金利を利用した転換社債発行して得た資金での自社株買いが進んでいる状況が大きく出ています。
新株発行によって資金を得るよりも社債での資金手当の方が良いとなれば、それで満足せずに進んで既存発行株を社債で得た資金で消却してしまおうとする方向へ一歩踏み出している状況です。
新聞の関心は転換社債に頼るのは無理があると言う意識で書いていますが、私がここで言いたいのは借金と違って返さなくて良い株式の方が経営者にとって煙たい・怖いと言うスタンスが実証されていることです。
中国や韓国など後進国が先進国からの外資導入に頼っている場合、借金と違って法的返済義務はない代わりに投資資金引き上げには期限がないことからいつでも売り逃げできる・・外資が流出を始めるとこれを止める方法がなくなるリスクです。
外資がドンドン流出を始めて国家経済が成り立たなくなると、政治リスクに影響する点では、株主の動きが気になる経営者と同じでしょう。
日本企業等が外資による本国への収益送金額を上回る新たな外資投資を(なりふり構わずに)次々と呼び込むしかない・・外資の流失が始まってデフォルトの噂が流れると大変ですから、これを放置できないのが、中国経済です。
(借金していた企業が金利支払のために追い貸しを受けるしかない状態・・・。)
社会全体でみると、土地を売った資金・・投資で贅沢していた場合でも、金利同様の適正な収益還元が必要な点から見れば、借金して贅沢していた人・・国が自転車操業的に追い貸しを受けないとやっていけない状態になっているのと国家経済的には同じです。
中国は1〜2年前から、低賃金競争が出来なくなって新規投資が止まった、または縮小したと言う巷の噂に踊らされて、一人っ子政策をやめる方向へ舵を切ろうとしています。
賃金が上がって競争力が失われたのではなく、バングラデッシュ、ミャンマー等でも大量労働者の必要なローエンド製品工場が造れるようになったことが大きいのです。
中国が今更人口を増やしても、バングラデッシュやミャンマーより人件費を安くは出来ないでしょうし、そもそも中国の場合、人口減による市場相場で人件費が上がったのではありません・・。
市場相場と関係なく、国内格差不満を抑えるための最低賃金引き上げを権力で断行したのですから、人口を増やして人件費を安く抑える政策採用は矛盾しています。
今の中国はバブル退治のために引き締めてみたりハードランデングしそうになると出所不明の資金を出して救済してみたり・・理解不能・・矛盾した政策をあちこちで行なっています。
土地錬金術が破綻しかけている・あちこちゴーストタウンだらけ・あるいはマンション値下がりが各地で始まったので、これ以上需要のない建設投資によるGDP嵩上げに頼れなくなってきました。
民需用建設投資は、完成在庫が増えて値下がりが始まるなど、需給がすぐに明らかになる状況ですから、これ以上の新規建設着工増を図るのは経済活性化のためとは言え、いくら独裁国家でも無理があります。

中国動乱の危険性2

中国分裂(期待)論は、割拠状態になるのを期待しているのでしょうが、そこまで至るには容易ではないし、分裂国家状態実現可能性は滅多にないし、割拠状態に移行するまでの間日本にとって非常に危険な期間となります。
割拠状態が安定するまでは、兵器補給が死活問題ですので外国勢力を味方に付けたい意欲も高まります。(台湾政府は米国兵器の補給があって独立を維持できています)
他方で、競争優位に立つためには、民族意識鼓舞が常套手段ですから、それぞれの軍閥が兵器補給に関係のない特定外国人・企業排撃を強化宣伝が始まります。
今の中国が経済危機意識の高まりに比例して反日教育の熱を上げるようになったのと同類です。
中国では、経済危機発生に備えて長年反日教育をして来たのですが、反日では余計経済が駄目になって内政危機になることが分ったので、今のところ仕方なしに小休止気味です。
ところが、ナマの軍事衝突段階では長期的に見て経済にマイナス効果が出るか否かよりは、目先の戦闘に勝つこと・・支持者集め・・兵士補給が優先になります。
このときに既存の反日教育に乗っかるのがリスクが少ないし、合理的(省エネ)ですから標的として日本人が選択される可能性が一番高いので、日本は要注意です。
この間、各軍閥が個性発揮してくれて、特定軍閥が日本を贔屓にしてくれれば良いのですが、日本の援助を受けると敵対勢力から、格好の攻撃材料にされてしまいます。
抗争が激しければ激しいほど横並びになって反日競争になる可能性が高くなります。
横並びで反日を強調するようになると、他との違いを出すために(残虐行為の好きな中国の場合)日本人に対してどのような残虐行為をやっているかの残虐競争・・日本企業に対してどのような排撃行為しているかの宣伝競争になりかねないので、非常に危険な状態が予想されます。
嫌中韓派の期待どおりに習近平政権が弱体化するよりは、習近平の汚職摘発名目の粛清・恐怖政治が成功して恐怖政治国家に落ち着き、社会が停滞したままにしておくのが日本にとって一番有利ではないでしょうか?
マスコミでは相手国を豊かにするのが平和共存に最適であるかのように宣伝しますが、それは良く言われる中韓の回し者の意見でしかありません。
中韓の場合、日本侵略・・日本人奴隷化を基本目標にしている国ですから、彼らが反日教育をやめない限り彼らが豊になるように協力するのは、日本人をその内に彼らの奴隷にしてしまう策略に組することになります。
韓国が日本の協力で豊かになり、競争力のある企業が出来て来た途端に傲慢になったことを知るべきですし、中国が少し力をつけただけで対外侵略を堂々と始め挑戦的になったことを教訓にすべきです。
韓国は虎視眈々と日本侵略を本気で狙っていますし、(韓国の軍備は日本を標的にした装備を中心に充実強化しています)中国はまだ勝てないことが分って自重しているだけです。
中韓が反日教育姿勢をあらためない限り、豊かになれば日本侵略欲が強くなるだけで危険ですから、協力しない方が良い・・恐怖政治でも何でもやって自分達で発展阻害し合っているのがちょうどいいのです。
豊かになれば礼儀を知って、大人しくなる国民性ではなく、豊かになれば傲慢になり、無茶苦茶やって良いと思っている国民ですから、日本の価値観で接しても意味がありません。
古代ローマ人と現イタリア人とは同じではありませんし、アメリカインディアンとアメリカ人は同じではありません。
諸子百家時代の民族と今の中国人が同じと限りません。
日本にはいろんな思想のエキスが入って良いものだけを大事にして来たのですが、中国現地人はその内悪いものだけ好んで承継して来たようなところがあります。
同じものを見ても、良い部分を見る人と悪いことばかり見る人がいるように、民族によって、受け止める方向が違うのです。

中国動乱の危険性

反対勢力が盛り返して習近平が失脚しそうになれば、健康不安等を理由に穏便に辞職すれば何とかなりますが、互いに譲らないで権力闘争が表面化して来ることもあり得ます。
こうなると普通でも困難な状況になっている経済政策がそっちのけになる結果、経済混乱が加速してまさに共産党政権が倒れる・・中国動乱の切っ掛けになる可能性があります。
習近平弱体説・・基盤が弱いから対外強硬姿勢をとるしかないのだと言う意見は、中国の混乱を内心期待している意見です。
しかし、以下に書くとおり中国動乱は簡単には起こりませんし、仮に起った場合、日本にとってかなりリスクの高いことになります。
動乱あるいは内部抗争が激烈になるよりは、習近平が権力を手中に収めて、恐怖政治をしている方が日本にとって有利なのです。
4〜5千万人も餓死した大失政時にも、華国鋒国家主席の失脚時にでも、共産党政権は倒れませんでしたが、今回はどうでしょうか?
何回も書いていますが、現在社会では政府軍の火器が強大なために外国の介入がない限り民衆の蜂起による政権転覆は、殆ど可能性がありません。
リビヤの騒乱やシリア内戦にしろ、ウクライナ東部内乱状態にしろ、全て外国からの武器や人材流入があってこそ成立するものです。
共産党政府内の権力闘争が表面化する程度であって、国民には関係なく進む可能性が最も高いように思えます。
その間、権力抗争上対外強硬論の競争になりかねませんので、周辺国は大迷惑を受けます。
周辺国と言っても日本以外は領土をかすめ取られるくらいですが、中国にとって日本は不倶戴天の敵扱いですから、イザとなれば何をするか知れません。
この抗争が長引いて(各部門トップが敵対する派閥の指示に従わなくなるなど)政府の意思決定過程がうまく行かなくなるところまで行けば、一種の無政府状態化してきます。
この状態が長引くとさしあたり中央の軍が出て来てエジプトやタイのような軍事クーデターに発展するのでしょうが、各政治グループと結びついている各地軍閥がこれに従うかは別問題です。
現在の中国の軍区制度は清朝末期のような軍閥・・自分で軍を養う能力を持っていませんので、地方に割拠して長期的に中央に抵抗できません。
ただ長期補給を前提にしない短期行動は手持ち兵力で起こせますので、各地軍閥が中央の混乱を統一するとして、蹶起する可能性が出て来ます。
古代から節度使や軍閥自立の歴史経験があるので、混乱が長引けば経済自立を簡単に果たす・・軍区支配内で税を取り立てるのに成功する軍閥が出て来てもおかしくありません。
中国が分裂するシナリオとしては、軍閥の乱立による内乱によって最後は勝ち残った軍閥による新政権樹立と言うパターンがもっとも想定される可能性ではないでしょうか?
決着がつく間・・もしかしたら100年単位の時間軸で地域的に分裂したままになる可能性があります。
・・古くは魏晋南北朝(5胡16国)や唐宋間の5代10国時代や今の台湾のように、その間それぞれが独立国として世界と外交関係を結んで行く状態で、安定する時期が続くかも知れません。
そうなれば日本は分裂支配国全てと仲良くして行けば良いことですし、各軍閥は今の中国よりは辞を低くするしかないので、横柄な態度を取らないで、世界に対して友好的な平和国家になる可能性が高いでしょう。
内部抗争開始後5〜10年と言わずに出来るだけ短期間に割拠した安定状態に到達してくれるのが、我が国にとってはもっとも望ましい状態です。

汚職摘発と中国の混乱化?

離婚事件でいつも感心することですが、後で5万、10万の細かい数字で夫と争う女性が、正規に家を出るまではどんな細かいことでも夫のために留守番としての仕事をこなし、(仕事上の連絡があれば、メモを残して夫が困らないようにして)綺麗に掃除して後ろ指されないようにして出て行くことです。
これも「主婦としての職務は最後の最後まで果たす」と言う神聖な職業意識のなせる技ではないでしょうか?
日本を除く世界では職業を神聖視する意識がありません。
中国の場合、仕事で賄賂を取り、一部懐にくすねるのは給与の安い分を補う西洋のチップ同様の感覚で古代からずっとやって来た・・必然的に職務も賄賂次第でいくらでもネジ曲がることを当然とする意識ですから、今更収賄処罰するのはご都合主義的で国民から真の支持を得られませんし、高官の方は国外資金隠匿していて・・裸官・・没収されないように備えていますから、失脚しても没収されないし、総額は不明でしょう。
和珅の「業績」?からみれば、共産党幹部による兆円単位の国外資産隠しなど可愛いものかも知れません。
中国の場合、日本人のように権力欲や金銭欲が「ほどほどでいいや!と言う平衡感覚がないことと、制度上の問題があります。
制度上の問題としてどんな功臣も、後ろ盾の皇帝がなくなると一気に失脚して九族まで処罰される設計や、一生をうまく全うした官僚でも、世襲制でない官僚制・・これは律令制の良い面でもありますが、その子孫がタチマチ窮迫してしまうので親の情として栄進すればその僅かの間に少しでも子孫のために蓄財しておきたい気持ちになるのは仕方のないところだったと言えます。
この辺の事情については、October 17, 2012「民度4 (孔孟の教え2)」等で律令制の問題点として詩人杜甫の例を引いて書いたことがあります。
日本の場合実力主義の徹底していた戦国時代でも、希代の軍師竹中半兵衛、その他功臣の子孫は、一定の捨て扶持で処遇されてきました。
中国の汚職摘発活発化に戻しますと、習近平氏就任後の異民族対策は強権弾圧一本槍ですし、対外的にも常規を逸した独善的領土拡張行為ぎらぎらですし、漢民族に対しても言論統制による弁護士などの検挙を始める外、政権内部では汚職にかこつけた政敵に対する強権弾圧がエスカレートして行くなど、全ての分野で強権手法が目立っています。
外資についても順次テレビで一斉に槍玉に挙げる方法で、本国政府が中国政府に楯突かないように仕向けています。
(昨日あたりからアメリカ資本の鶏肉加工会社が槍玉に挙がりました)
歴史を見るとソ連時代の粛清に継ぐ粛清や、少数民族をまとめてシベリヤに移動させた事例に近づく・・スターリンの再来になる危険さえ感じられます。
彼は政治基盤が弱いからあせっているんだと言う意見が多いですが、結果的にスターリンみたいにモンスターに成長してしまわない保障はありません。
勿論今は閉鎖社会ではないので、スターリン時代のような収容所列島にはならない・違った形で現れるでしょうが・・・。
習近平の政治基盤が弱いと言う意見は彼の早期失脚を期待していると思われますが、恐怖政治をやる政治家は支持基盤が弱い・・気の弱い政治家ほど保身のために、恐怖政治に走る傾向がありますから、逆に強固になることがあります。
今回習近平氏による腐敗摘発は、国民の不満に対するガス抜きを利用した内部権力闘争色彩の方が強くなっているので、却ってこの方面から思わぬ政権不安定要因にもなることを多くの意見は期待していると思われます。
ところで中国や韓国の場合、古代から続く官僚社会→役得社会ですから、政権を握ると当然の権利のようにその一族や周辺人物が役得を求めます。
これに応じないと立場を失う社会構造になっているようです。
韓国の場合一応アメリカ基準の賄賂処罰規定があるものの、上記のような周辺にたかりの社会構造があって応じざるを得ないところがあるので、政権が変わる都度前政権関係者が政敵抹殺手段としてこれを利用されて、処罰されることが繰り返されてきました。
前政権担当者がその都度処罰される繰り返しになるのは、(サムスン会長が大統領特赦で社会復帰しましたが・・)職務の神聖性の意識が元々ない社会に、欧米の(ピューリタンの)賄賂罪を持って来て政敵処罰に利用するところに無理があります。
習近平氏がイキナリ賄賂処罰を強化しても、日本のように職務の神聖性のモラルがないままですから・・摘発基準が明らかではありません。
現在中国の汚職摘発基準は習近平の政敵かどうかしか分らない・・政敵抹殺手段に使われていると社会が認識しているだけですから、これでは道義が改まるよりは恨みを買うばかりです。
この結果、政敵を萎縮させて思いのママに恐怖政治を出来るのか、逆に政敵による逆襲が成功して・・・揺り戻しが来て大混乱・・習近平の失脚に繋がるのかの分かれ道です。
習近平の策略がうまく行けば行ったで、恐怖政治が成功した社会では発展性がなくなりますから、中国はこの後衰退の一途をたどるしかなくなるでしょう。

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