地域エゴと民族一体感の相反性1

原発問題はレアアース禁輸克服のように短期で実用化が要請されているわけでない・・元々何十万年という超長期の放射能半減期をどうするかの研究ですから、10年単位で実用化に成功しなければ意味のない研究ではありません・・。
これを6〜10数年スパーンで実用化する前提の各種製品競争社会を前提にそんなことできるはずがないと、半減期短縮努力をバカにした報道が拡散されているのですからおかしな反対論です・・。
16年の新潟知事選は以下の通りでした。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/101700460/
2016年10月18日(火)
任期満了に伴う新潟県知事選は10月16日投開票され、無所属で新人の米山隆一氏(共産、自由、社民推薦)が前長岡市長の森民夫氏(自民、公明推薦)らを破り、初当選を果たした。
 東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が主要争点になったうえ、選挙戦の途中から実質的に与野党対決の構図となっていた。」
新潟県民にとっては敦賀のようにすぐに廃炉されると困るが、稼働停止だけならば地域経済に与える影響が運転中と殆ど変わらない=電力会社にとっては停止中のコストが稼働中とほとんど変わらないで収入だけゼロですから体力が続きません。
一方にとってだけ都合の良すぎる関係はどの分野でも長続きしません。
原子力発電業者にとっては今のところ自発的廃炉の選択肢も取りにくい・・廃炉を決めても放射能半減期が長すぎて数十年どころか無限的収入ゼロの膨大な作業が続きます。
廃棄物埋め立て場所さえ自治体の反対で決まらない・自治体は一方で稼働反対し続けながら、その間の保障を求め続けることになる一方的関係が予想されます。
となれば、現地自治体の(「あれをやれこれをやれ」「今後こういう場合に自治体の同意がない限りと稼働しない」という1札を入れろなど・・」を受入れないと同意しないという)無理難題でも受け容れるしかなくなります。
この結果現地では、現地要望を受け容れるための各種大規模補強工事が花盛り・・結果的に再稼働条件を引き上げ・・対応工事の特需景気に沸いていることになります。
電力会社の一方的な負担のツケは電力料金値上げになって背後の国民全部が負担することになります。
いつまでもこれが続くとこれを負担するのは国民全部ですから、その不満が大きくなる・民族一体感の基礎が崩壊します。
飛躍があるかもしれませんが、沖縄県民が基地反対の大義?による反対運動が過激化の構図に似ているような印象を持つ人が増えてきます。
「いくら過激な主張をしてもアメリカ軍は撤退出来る訳がない」「反対運動は激しければ激しいほど多くの援助を引き出せる」
と言うアメリカひいては(中国による侵略が現実化してきた)日本政府(日本人全体)の足もとを見た過激な反対運動をやっている印象が強くなってきたのと新潟県民の被害者意識(ビジネス?)が二重写しになってきます。
沖縄も新潟県も地域エゴ貫徹のために足元を見る相手は日本国民全部ですから、足元を見られて損を被るのはその他日本国民全部です・・・。
地域エゴの極みのような杉並ゴミ戦争が起きたのは、共産党系都知事であった美濃部都知事の時でした。
杉並ゴミ戦争は「国民全部の犠牲で自分たちだけが良い思いをしたい」というアカラさま・身勝手な主張の矛盾を象徴するもので、地域エゴというものは無理があることが縮図的に示されました。
原発や基地問題は地域限定されていることから「お互い様」の問題が起きないのでいくらでも被害を煽れば(その最たるものが不評被害をメデイアが煽ることでしょう)無茶言える・ひいては全国的地域対立に発展する契機を秘めています。
原発に限らず左翼系運動家は人権・平和を錦の御旗にしてことあるごとに「反対運動」を煽ってきましたが、これを煽ることが日本の世界に誇る同胞意識を足元から崩していくのに大きな力があります。
企業や組織が存亡の危機時に先ず重要なのは「全社一丸で危機に取り組む団結力が先決」ですが、何か始めようとする都度反対する人ばかりでは何事も前に進みません。
多様な意見があってこそ、その中から良い企画の生まれる下地になりますので表現の自由は重要ですが、前向きの発想ではなく新企画妨害のための反対のための反対論ばかりでは、新しいことに挑戦する妨害・足を引っ張る効果しかありません。
今焦眉の急である働き方改革(元々画一的労働を基本にした工場労働を中心にした社会からサービス社会へ大きく変わってきているこ以上労働形態も大きく変わっていくのを妨害する規制がそのままでは困ります。)についてもまずは反対から入っていくスタンスでは前に進まないので、連合が議論に応じない過去の姿勢を改めて一時前向きに労働者の権利を守りながらの改革にするための修正案を出していましたが、内部の反対で結局は撤回に追い込まれてしまいました。
現場を知る組織が全面反対で議論に参加しないと現場に詳しくない有識者が労働者の権利擁護を頭の中だけで考えて工夫するよりは、現場を知る立場からの意見があった方が合理的です。
頭から反対して議論にすら参加しないのが労働者のためになるのか不思議ですが、(上記の通り新産業である知財やサービス業に対する理解が組織労働者・多くは工場など画一職が多い組合にはないから当事者能力がない?・社会についていけてない組織)安保法制なども同じで「反対だから・・」という理由で議論をしないで議事妨害ばかりしてきた民主党の動きと一緒です。
平和憲法を守れというだけで平和を守れないのは子供でも分かる道理ですから、軍の暴走を抑えるのにどうすべきか、どういうリスクがあるかを別の視点からチェックするのが野党の務めでしょう。
このように競争相手の国や組織内で何か新しい企画にまず反対するような人材(細胞)を育成しておくのは競争相手・敵対国にとって重要な工作になります。
「将を射んと欲せば先ず 馬を射よ」の諺の通り、日本侵略を図る・そこまで敵対的でなくとも日本との商品開発競争に勝つためにでも「なんでも反対論者」を浸透させておくことは有効です。
これを公式に宣言し、実行してきたのがコミンテルン浸透工作でした。
戦後の学校教育では「特攻隊を無謀なことだ、竹槍戦法は馬鹿げていた」と耳にたこができるほど言われて育ちましたが、民族一体感があるからこそ背後の同胞を1分1秒でも守るために、竹槍一本でもドライバー一本でも石ころ一つでもあれば自分の死を恐れずに石ころ一つでも武器にして、最後の最後まで頑張って来たのが日本人です。
特攻攻撃や人間魚雷・竹槍訓練は、その手段の一つでしかありません。
この崇高な心意気を「竹槍などで戦えるわけがないのにいかに馬鹿げたことか!と教育し、一体感意識を無くしてしまうかに骨折ったのが米占領軍の教育方針でした。
この決死の覚悟がある限り、・・日本の10倍の兵力があっても簡単に侵略することができません。
日本軍の武装解除後も米軍が非道なことをできなかったのは、硫黄島を代表とする日本軍の戦いぶりを知っていたからです。
身を捨ててでも背後の国民を守る強固な意識・・目に見えない鉄壁の備えが日本を敵視する勢力にとっては目の上のコブです。
世界一強の地位を滑り落ちそうになったアメリカは、最後の最後まで信頼できる国として日本の協力を必要とするようになってからは露骨な日本弱体化政策が減ってきましたが、今でも日本侵略意図を隠さない中国・ロシアにとっては、日本の同胞意識解体→内部いがみ合い社会の構築こそは日本侵略の第一歩と考えているでしょう。
左翼・・人権派が公害や騒音を理由にしたり、電子レンジでさえも電磁波が危険といい、防犯カメラもプライバシー侵害だなどと、(九州弁連では、シンポジュームを開いた講演記録が出ているネット記事を紹介したことがあります・・)どんなことでも新しいことには全てと言って良いほど反対してきました。

封建制度と民族一体感(公平性訓練)

綱吉の憐れみの令(1つではなく何次にもわたっていることも以前紹介しました)あるいは定信以来細かくなって行った規制は,封建制度下ですから、主に狭い江戸市中を対象にしたものに過ぎないから、気候風土・生活習慣の違いがあり得ないので,細かく決めることが可能になった側面があります。
今の感覚ですとついうっかりしますが,幕府の命令は(外様大名は言うに及ばず)徳川家内でも譜代大名領内でさえ治外法権・・独自政策施行でしたから(会津家家訓のように別に定めます),徳川将軍家直轄領内限定・・主として江戸市中が対象だったことになります。
吉宗の質素倹約政治を無視して尾張の宗春が逆張り政治を出来た法的基礎です。
(徳川家800万石と言ってもそれは全体の話であって,実は家臣・譜代大名や大身の旗本(合計約300万石)などにドンドン分け与えて(例えば忠臣蔵の敵役・吉良上野介家は吉良に領地を持って)いたので、直接支配地はホンの少し・・江戸町奉行の政治ばかりが物語に出て来る原因・・少なかったのです)
綱吉の生類憐みの令が地域限定命令だったとは言え,江戸市中に住む人からみれば、(犬の飼い方で意見が合わないくらいでは他所に逃げられない・あるいは発禁処分されると田舎に行っても商売にならないので)綱吉や定信の無茶な「・・令の発布が全て」ですから,「法と道理の関係」がどうなっているかが気になったので、これをきっかけに法令と道理に関する関心が庶民にまで高まり研究が進んだのでしょう。
ただし、訴訟の決着例は(鎌倉幕府同様にどう言う場合に泥棒したと言えるか、猥褻の基準など)全国共通性がありますので,封建制度・・各領国で刑法やその他ルールが別だとは言うものの吉宗の始めた判例集編纂の成果(御定書)は各大名家で参考にして運用していた・・各大名家でプロが育ちます)ので、事実上日本列島全体の法意識の一体化が進んでいました。
この辺は10/03/06「公事方御定書の刑罰8(追放刑はどうなったか)」その他「御定書」のシリ−ズ、あるいは別のテーマでもその中で御定書の名称で紹介していますのでお読み下さい。
日本は権力で強制しなくとも自然に良いことは参考にする・・一体化して行く能力の高い高度な社会ですが、これはイキナリ出来上がったものではありません。
古代からの多神教社会なので何をするにも違った意見があることを前提とし、意見擦り合わせ必須社会でした。
ホンの数10km先・一山越えれば違った習俗のある社会があることを、子供でも分るような環境で縄文の昔からやって来ました。
今で言えば同業種でさえも企業ごとに必要なスキルや企業文化が違う・だから転職が難しい面があります。
違った点を認めながら,共通性のある部分の進んだ面は互いに尊重し参考にする社会(平安時代に田舎の受領階級も都ではやる物語などのへの憧れが強かったこと・・更級日記に描写が出て来るように思いますがはっきり思い出せません)・・外から見ると集団行動力が強く個性がないように見えますが,実は皆違う・・武士は細部まで他者と違う装いで出陣し,家の建て方1つ見ても中国や西洋の画一性とは違うことから明らかです。
個性と集団行動するべきときの暗黙知の働かせ方は違うことをここでは書いています。
この結果言語表現だけはなく「気配」を感じる能力が磨かれて来た・・この能力の欠けた人をKYと表現する流行語が直ぐ生まれて来る社会です。
今で言う暗黙知のチームプレーが出来る神秘的能力を持つ民族となった基礎環境です。
数千年単位で磨き抜かれた暗黙知を無視して、尾張の徳川宗春のように・・今で言えば自治権が憲法で保障されている・知事だから何でもやれると言う行動は民族的暗黙合意に反します。
非理法権天の法理については,10年ほど前に紹介しましたが,ウイキペデイアの(一般的解釈を)記事から引用しておきます。
「非理法権天は、中世日本の法観念としばしば対比される。この時代において基本的に最重視されたのが「道理」であり、「法」は道理を体現したもの、すなわち道理=法と一体の者として認識されていた。権力者は当然、道理=法に拘束されるべき対象であり、道理=法は権力者が任意に制定しうるものではなかったのである。こうした中世期の法観念が逆転し、権力者が優越する近世法観念の発生したことを「非理法権天」概念は如実に表している。」
中世の法意識を知る手がかりとして24日紹介した「御成敗式目」貞永元年8月10日(1232年8月27日:『吾妻鏡』)に関するウイキペデイアの解説・・これが一般的理解でしょう・・を引用しておきます。
「鎌倉幕府成立時には成文法が存在しておらず、表向き律令法・公家法には拠らず、武士の成立以来の武士の実践道徳を「道理」として道理・先例に基づく裁判をしてきたとされる。もっとも、鎌倉幕府初期の政所や問注所を運営していたのは、京都出身の明法道や公家法に通じた中級貴族出身者であったために、鎌倉幕府が蓄積してきた法慣習が律令法・公家法と全く無関係に成立していた訳ではなかった。」
「幕府成立から半世紀近くたったことで、膨大な先例・法慣習が形成され、煩雑化してきた点も挙げられる。」
「武家を対象とした明確な法令がなかった。そこで、源頼朝以来の御家人に関わる慣習や明文化されていなかった取り決めを基に、土地などの財産や守護・地頭などの職務権限を明文化した。「泰時消息文」によれば、公家法は漢文で記されており難解であるので、武士に分かりやすい文体の法律を作ったとある。」
「鎌倉幕府制定の法と言っても、それが直ちに御家人に有利になるという訳ではなく、訴訟当事者が誰であっても公正に機能するものとした。それにより、非御家人である荘園領主側である公家や寺社にも御成敗式目による訴訟が受け入れられてその一部が公家法などにも取り入れられた。 鎌倉幕府滅亡後においても法令としては有効であった。足利尊氏も御成敗式目の規定遵守を命令しており、室町幕府において発布された法令、戦国時代に戦国大名が制定した 分国法も、御成敗式目を改廃するものではなく、追加法令という位置づけであった。」
上記を読んで面白いところは,上からの押しつけではなく・・ボトムアップ社会・・武家台頭後に実際に起きている先例を斟酌して作っているほか,制定が幕府権力によるのに幕府関係者に有利ではなく,内容が公平であったこと・・現在日本人がどこのクニへ行っても公正な行動をする気質を表しています。
欧米が作るルールやデファクトスタンダード(マスコミ支配を含めて)では,欧米有利にされる・・結果不公平に対する世界的不満・・グローバリズム反対論もこの不満が基礎になっているのですが,中国がヘゲモニーを握ってもイスラムが握っても強い方は何をしても良いという発想では、結果は変わりません。
世界標準を作っている米英で反対ののろしが上がったのが逆説的ですが,EUやアメリカ内部では割を食っている不満から起きたのですから支配層に入って良い思いをしたいと言う意識が原動力になっている点は同じです。
・公平な判断・行動をするように数千年単位で訓練を受けている日本が世界のヘゲモニーを握ればそう言う不満がなくなります。
徐々に公平な日本・日本人に対する期待が世界で高まりつつあると思うのは,私だけでしょうか?
TPPも日本がいなければアメリカはやりたい放題で良いコト尽くめですが,ブレーキ役として弱小国が日本の参加を望んだ・・その結果アメリカが推進する旨味がなくなったが推進して来たオバマが「やめた」とは言えない・・そこで政権が変わるの機会にトランプ氏の反対論を出したと言う構図です。
専制支配・一神教の社会では強い者の意見かどうかだけが行動基準となり,どんな非道なことでも迷わずやってのける・・人の道に反するかどうかの判断もいりません。
中国の歴史で頻繁に出て来る残忍な処刑方法を日本人は恐れ驚きますが,命令さえあればこういうことを迷わずに出来る・・そんな酷いことまでして良いのかと言う疑問(「非理法権天の法理」も権力者がどこまでやっていいかの疑問から生まれたものです)すら起きないのが専制社会です。
中韓は自分たちの行動基準を前提に「日本が強かったときに中国や韓国で無茶をやった筈」と言う想像で日本批判をしているのが中韓のでっち上げ批判が盛んになっている原因です。
韓国のようにアメリカ+中国の日本叩きの意向があれば、鬼に金棒・・噓でも何でも主張する・・アメリがはしごを外すと中国の顔色だけ窺っていてよいか分らず思考停止になります。
日本人が公正な気質を磨かれたのは,「八百万の神・多神教社会の日本では,誰が何と言おうとも相互の納得・・道理に合うことが前提ですからボトムアップ・公正な判断が必要だったから・・公正な基準に反しないように気をつける・・古代から訓練を受けているからではないでしょうか?

政府と国民の分断策(日本人の一体感)3

アメリカはイラク戦争の大義を証明するには、大量破壊兵器が存在した証拠が必要でした。
ルーズベルト大統領は、対日開戦の大義・・日本は支配下で酷い奴隷政治をしていると言う宣伝を繰り返してアメリカ国民を対日開戦に、賛同させるために煽って行きました。
その宣伝の正しさを維持するためには、まずはでっち上げの極東軍事裁判をするしか外ありませんでした。
それでも数名殺したとか小さな事件しか摘発出来なかったので、内心のやましさを克服するために時間をかけて日本統治下での残酷政治を捏造して行くしかなかったのです。
今では、韓国大統領が日本はナチスによるユダヤ人大虐殺に匹敵する大犯罪を日本が冒したのに謝らないと世界中に宣伝して歩いています。
これがアメリカの意図する総仕上げかも知れませんが、そこまで行けば、慰安婦のでっち上げどころか朝鮮人民を収容所へ入れて何百万と殺したという途方もないでっち上げが必要です。
そこまで言い出した時点で、韓国人による空想的非難のバカさ加減が世界中で解されるようになってきました。
アメリカはそこまでの嘘につき合うと、自分まで気違い扱いされかねませんから、つき合う気がなくなったようです。
しかし、その程度まで行かないと原爆投下や日本中の都市を包囲して非戦闘員の婦女子を焼き殺して来たことの言い訳が出来ないことも確かです。
アメリカは虚偽宣伝の無力さを理解して、今では方針変更し始めていることを昨日のコラムで書きました。
ところで、終戦直後にアメリカのでっち上げ作戦に協力したのが唯一朝鮮民族でしたが、その外はどこの国も協力しませんでした。
わずかにアメリカの支配下にあったフィリッピンだけが、山下奉文大将の処刑に協力した程度でしょう。
中国の場合、その当時国民政府(蒋介石)でしたが、アメリカによるでっち上げに協力しなかったので、南京虐殺事件など当時は全く問題になっていません。
アメリカと言うかルーズベルトによる戦争に向けた大義のシナリオでは、日本人自身も天皇制の下で隷属下におかれていて、国民の怨嗟の声が大きい・・だから外国でも無茶苦茶やっていた・これを暗黒の軍国支配から解放する戦争をしたとでっち上げる必要があったでしょう。
占領軍は、国民解放軍として歓迎され君臨するつもりで上陸してきたことになります。
これが権力と人民を二分する戦後宣伝の基本思想でした。
日本民族の政府に対する隷属・支配の道具が神道であったとでっち上げたのが、アメリカ政府の基本方針だったようです。
神道は酷い宗教であって、これが国民を隷属させてさらには朝鮮や中国、東南アジアその他の民族を虐げて来たという架空ストーリーです。
これの元凶として神道を措定してこれを壊滅させることによって、日本支配体制の変革・神道解体→国体の変革に意義を見いだしていたようです。
アメリカの占領方針は、指導者の下にどんな無茶なことでも従うしかない欧米の弱い庶被支配者をイメージして神道・その頂点の天皇制さえぶっつぶせば、日本人を変えられると誤解していたことによります。
西洋の宗教戦争と言っても領主ごとの宗教にその領民には信教の自由がなく、盲目的に改宗して行くだけであったことを以前書いたことがあります。
04/17/06「世界宗教の非合理化と改革6(仏の場合1・・・ナントの勅令1)」05/17/06「宗教改革14(独の場合7・・シュマルカルデン戦争」等をお読み下さい。
イギリスで言えば、ヘンリイ8世が、離婚事件でローマ法王と喧嘩して国王がカトリックと縁を切れば、国民はみんな自動的にイギリス国教会の信徒になってしまったと言えば理解出来るでしょうか。
織豊時代に宣教師が領主さえ改宗させれば良いと思って布教にきたら、日本では個々人が宗教を決める社会であったことに驚いた記述が残っているそうです。
領主ごとに宗教が決まる西洋型社会であれば隠れ切支丹など残らなかったでしょう。
西洋の個人主義・人権尊重と言っても大革命がなければ存在しない・・革命でやっとそう言うスローガンになった程度で底の浅いものです。
アメリカも150年前に奴隷解放をスローガンに戦争して漸くその必要性に目覚めた程度に過ぎず、心の底からの納得にはほど遠くて1900年代の終わりころに漸く公民権が認めれられたに過ぎません。
やっと人を大切にしなればならないと気が付いたばかりの国々が、千年単位も前から犬猫まで大事にしている日本に対して人権がどうのと自慢することがおかしいのです。
日本とその他の国では、千年単位の民度差があるといつも書いている一事例です。
これが後に紹介しますが、アメリカ政府は日本から日本語.漢字をなくしてローマ字にする占領計画をしていた(日本民族の独自性消滅を画策していただけではなく自分たちのレベルが低かった)のは、西洋やアメリカでは指導者の言いなりになる・庶民の知的レベルが低いことが前提でした。
日本語をなくす奴隷化目的ではなく、日本人の多くが漢字が読めないので天皇の政府にいいように教えられているので、識字率を上げる目的だったと言い訳しています。
結果的にローマ字化は実施されずに終わりましたが、軍政実施目的同様の理解不足・・自国民レベルと日本人を同視していたことに原因がありました.
この点朝鮮はアメリカの期待どおりの民度でしたので、軍政も予定どおり実行されたし、アメリカの意向で?漢字使用をやめてアルファベットの代わりにハングル文字だけになっています。
勿論韓国では宗教面でもキリスト教が、大盛況になっていることはご承知のとおりです。

政府と国民の分断策(日本人の一体感)2

韓国による靖国参拝批判やでっち上げ慰安婦問題の盛り上げは、日米離間が韓国の狙いでしょうが、この盛り上がりに比例して、朝鮮人による戦後直ぐの暴虐・違法行為もネット上で次々と明るみに出始めました。
朝鮮人に対するマイナス情報が出始めたにとどまらず、結果的に国内では在日朝鮮人や朝鮮人系帰化人にとって日本で肩身が狭くなりつつあること・・政府間でも国民意識の変化を受けて、スワップ協定の延長をしないなど全ての分野に冷却化が及び始めています。
韓国の靖国参拝攻撃や慰安婦問題激化策は、日米離間効果よりは、日本の対韓離間効果の方が先に進んでいます。
アメリカは戦犯にこだわらない姿勢を示し始めて長いですし、大震災では中韓がチャンスとばかりに露骨に日本叩きをしていましたが、アメリカは逆にともだち作戦で日本へのすり寄り姿勢・好感度アップに前向きです。
昨年来の中韓の攻勢に対するアメリカの反応は、中韓の意図とは逆に日本を怒らせない方向への方針を明確にしています。
今年になってアメリカ政府要人が千鳥が渕の戦没者墓地に献花し、再軍備関連でも日本の集団自衛権問題に前向きである外、戦闘能力向上に理解を示し始める・・日本敵視・警戒政策を逆に緩める方向になっています。
アメリカは国力衰退に伴って、太平洋での補完勢力として日本を当てにするしかない点・・実質を重視するしかないからです。
今は全ての分野で(TPPがその1例です)日本が入らないと話にならない・・アメリカ独力ではどうにもならない時代がきていることをアメリカは自覚しています。
昨日まで書いて来たように、アメリカは開き直り・虚偽宣伝をやめて事実上過去の非を認める方向・・次第に日米が真に仲直りの方向に向かう兆しが見え始めました・・目出たいことです。
韓国が日本と距離を置いて何か得することがあるの?というのが一般的理解ですが、感情の赴くままにものごとを激化させるしかないのが、朝鮮族の特徴です。
中韓だけではなく、我が国左翼系文化人を中心に、天皇や戦前の軍首脳と人民を区分して当時の支配者を非難する攻勢が未だに盛んです。
「あなたのように理解のある人は良いが、日本の一部の人の言動は困る」というような選択的振るい分け論理ですり寄る人が多くいます。
日本人でありながら文化人が何故中韓的思考回路になるかですが、知識人は多くの場合、お勉強(既存知識の習得)が得意な人が多いので、西洋の知識(権力者が無茶をやるものと言う)を勉強しているだけで、日本にある目の前の現状(一体感・同胞意識・古代から続く現実の仁慈の政治)を理解する能力が低いからこうなると思います。
左翼と言っても、アメリカの戦後体制を賛美して、中韓政府と同意見というだけであって共産主義者とは限りません。
左翼に限らず知識人にはこうした傾向があるので、何かあると「欧米では・・」と欧米の先進事例を紹介していれば良い時代ではなくなって以降、存在感が低くなっていることをこれまで随所に書いてきました。
今は田中さんのノーベル賞受賞を見ても分るように現場主義と言うか、現場で現実を見て努力している人が尊敬され影響力のある時代です。
政府と国民に関する意見は、2013/02/08〜2013/02/17「政府と国民の違い(中国人との付き合い方)1」〜5まで連載しました。
特に「政府と国民の違い(中国人との付き合い方)3」では、政府と国民を分断する宣伝の効果を書いていますが、我が国ではこれが通用しないことも書きました。
マッカーサー上陸後数日〜週単位で日本の民度や天皇の存在意義を理解して、軍政施行をやめるなど直ちに軌道修正しました。
これに対して長年日本支配下にあって、しかも戦後も多くの在日が居住していて交流の多い朝鮮民族が、日本人の深層心を理解出来ないで、戦犯批判や天皇侮辱発言する点が、彼らのレベルの低さを現しています。
あるいは日本人の本心を理解しているので、日本人を怒らせるにはより強烈な効果があると思って李前大統領が天皇侮辱発言を公表してあえて挑発したと言うべきでしょうか。
李前大統領は大阪生まれともいいますので、天皇に関する日本人の感情をよく知っていてこれを敢えて侮辱するためにやったと理解すべきでしょう。
朝鮮族は感情の赴くままに相手の一番いやがることを見つけては、口を極めて罵る傾向があり、これが世界中行った先々で最も嫌われる民族になっている原因です。
今ではマスコミを買収してどのような虚偽宣伝を繰り返そうとも、あるいは大金を投じてロビー活動をしても、韓国人や中国人が世界中に大量進出しているので、彼らの具体的行動を通して世界中で評価が定まってしまう時代です。
彼らは折角の知識・理解を悪い方にしか使えないとすれば・・有効に使う能力のない民族となります。
知識・情報さえあれば、良い政治や経営を出来るのではなく、それらをどのように利用するかの能力が文化度を表します。
韓国語には、日本語に比べてもの凄い数の罵り言語があるときいていますが、変な方向の言語ばかり発達していることからも、その民族の基礎的レベルが判明します。

日米平和条約の不存在1

アメリカが飽くまで非を認めない限り、日米はまだ真の意味で和解していないことになります。
(それをアメリカが一番良く知っているから復活した日本の報復が怖くて戦後日本の力を殺ぐことならば、何でもすると言う最大の仮想敵にして来たのです)
日米間では独立状態での本来の平和条約が結ばれていない・・原爆と占領下で強制された条約しかない・・一種の戦争状態のままですので、「仕返しをするべし」という気運がその内に盛り上がって来ると厄介です。
敗戦国日本に押し付けた欧米の国際条約の有効性論理によれば、戦争の結果による条約を無効としてその結果獲得した領土等全て無償返還すべしというのですから、日米・あるいはサンフランシスコ平和条約は占領下で行なわれたのですから、日本側がいつでも無効宣言出来る関係です。
どんな大国もいつかは衰退して行くのですから、アメリカが自分のやって来た非人道行為について知らんぷりしていて、相手ばかり批判する・・原爆投下責任や戦後処理の不当性批判等を力づくで抑える政策をとり続けるのは持続可能性がなく、将来に禍根を残す政策です。
アメリカが日本批判を中韓両政府にさせて、その逆張り数々の戦争中の非人道行為を謝らないままで、戦争を早く終わらせるために都市住民を包囲して丸焼きにしたり原爆投下して何が悪い?と開き直りに固執し続けていると最悪です。
日本が将来優位に立ったときには、アメリカ中の都市住民を包囲して次々と焼き殺しても、核攻撃しても(戦争を早く終わらせるために)許されるというアメリカの大好きな報復論理展開論を誘発し兼ねません。
実際には大多数の日本人はそうした報復の循環・連鎖を好みませんので、何事でも許し包容する文化を育んで来たし,報復を断ち切る智恵を縄文・弥生時代から蓄え実践してきました。
ですから、ココではアメリカが最後まで謝らないとしても、多数の世論はそうはならないでしょうが、一定数の跳ねっ返りが騒ぐ事態が来るのを心配をしています。
アメリカは日本の報復を極度に恐れているから日本を最大仮想敵国にして来たのでしょうが、早く謝ってくれさえすれば日本は許せるし、真の同盟関係になれます。
アメリカがある程度力のあるうち・・日本よりある程度優越している関係のうちに、平和裡に謝ってくれて解決しておくのが、双方にとってベストだと思います。
優越している方が謝るのでは沽券にかかわるというのは、度量の狭い小人の考え方です。
アメリカが上位者である内に率先して謝ってくれると、下位者の日本は感激するので効果が大きいのです。
悪いことや失敗して相手がまだ気が付かないからと知らんぷりしていると、却って修復の機会を失うことがあるので、我が国では失敗したら相手に指摘され非難される前に率先して謝るのが古来からの智恵です。
会話の開始の前に先ず・・「済みませんが・・」と一種のお詫び言語が入るのは、その典型パターンです。
アメリカは日本に比べて文化度が数千年〜数周回遅れの国であると何回も書いてきましたが、潔く謝る智恵がない・・度量が狭いのが難点で、今後国力衰退に伴ってこれが大きなネックになって来るでしょう。
大きな声で自分の主張をすることしか経験がない点では、韓国、中国と同レベルですがこれでボロをあまり出さないで来られたのは、国力が桁外れに大きかったからに過ぎません。
アメリカが今後相対的強者の地位に転落し始めると、今までのような単純意思表示では外交が難しくなりますが、アメリカは経験が乏しいので自力で対応すればこれからはボロ続出になるでしょう。
日本と一日も早く和解して真の同盟関係を構築し、日本のしなやかな外交力・経済力で補完してもらうのが、アメリカが世界の覇者の地位を少しでも長く維持し続けるための最良の道です。
アメリカは、中韓を利用してわざわざ自分から日本を敵対関係に追いやっている余裕がなくなりつつあることを理解すべきです。
もしかすると最近少しずつ分り始めているような兆候・・中韓両政府の靖国問題・慰安婦問題/南京虐殺提起等に対して迷惑そうな受けとめ方が増えて来た様子が見えます。
しかし、兆候で誤摩化すのではなく、はっきり謝ってしまえば日本人は納得するし、心底からの信頼関係・・日本は誠実ですから固い同盟関係になるでしょう。
謝ってしまえば、中韓が靖国参拝等を批判する論拠をなくしてしまいますが、謝らないままである限り、中韓がココをついて来る都度日本人はアメリカが謝りたくないから陰で慰安婦問題等を次々とでっち上げて唆しているとの疑いが強まらざるを得ず、不幸な(心底に不信感のある)関係が続きます。

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