マスコミの役割2(統計開示2)

自分の同年代が何人いて、その内何人くらい働いているのか、その内訳・・75歳で働いている人にはどう言う仕事に就いている人が多いのか、・・弁護士で言えば74歳、75〜80歳になったときを想定すれば、その年齢の弁護士が何人まだ現役でいるか、年齢別収入はどうなっているか、元サラリーマンで言えば、70歳で働いている人が何人いるか、個人事業主を除く元サラリーマンだけだとどうなるか・・もっと詳しくは大手企業サラリーマン・中堅企業もとされリーマンの老後はどうなっているか、工場労働者の老後は?など自分の境遇・個人状況に合わせてのデータが欲しいのです。
健康状態に関しても、自分と同年代で認知症患者やどういう介護を受けている人が何割いるのかなど、自分との比較でいろんなことを知りたいのが普通です。
日本全体で何百万と報道されてもピンと来ません。
家族状態も自分との比較で、独身者にしてみれば、全国平均や総数ではなく、同年代の人口が何人で独身者が何人・何%いてその人たちの貯蓄や持ち家状況など、自分に引き比べて具体的に知りたいのが普通です。
日本人の個人金融資産総額を発表されても・国家比較ならば意味がありますから、それはそれで良いのですが、個人的には同年代でどのくらいか、同年代の同業者(弁護士や司法書士など同じ職種)または同程度のサラリーマンでどのくらいかなど・・自分に引き比べて知りたいでしょう。
良く批判される例では標準家庭では月額いくらと言うような記事をしょっ中見かけますが、(電気料金や年金その他)そんな記事よりも、ナマのデータを出してくれれば、自分の家族構成や普段の電力使用量等にあわせて自分で計算出来ます。
認知症その他各種医療情報なども「65歳以上で何人」と言う報道や医療関連記載が多いのですが、65歳以上と言う発表では、大雑把過ぎるので、今では年齢別等細かい情報が欲しいところです。
(私のように70台から見れば、何の手がかりにもなりません)
結局、余計な加工をしないで、1年ごとのありのままの統計を国民に開示して、(統計自体に直接・簡単にアクセス出来るようにすれば、そうなって行くでしょう)それをどのように括って考えるかは見る人のスキに任せる・・、国民個々人が自分の好みで集計出来るようなソフトのサービスをしてくれるのが合理的・親切です。
競馬情報などは知りたい方向で自分で並べ替えて集計し直せるようになっていると聞きます。
マスコミはサービスする気があるならば、データそのものに簡単アクセス出来るようなサービスした上で、いろんな括り方を参考モデルとして示してくれれば手間が省けますが・・それと基礎データ自体独占して良いかは別問題です。
参考モデルで飽き足りない人は自分で別の集計をしたい人がいるでしょうから、兎も角自分で自由に統計数字を括ることが出来るようにするソフトのサービスしてこそ、その意見の正統性が担保されるのではないでしょうか?
マスコミが出典を明らかにしない・・統計自体を見せたがらないのは、朝日新聞の吉田調書疑惑同様に参考意見自体に自信がない・・怪しいと言うべきです。
マスコミは社会保障関連までも「モデル家庭ではどうの・」と言うばかりで、個々人は自分で考える材料に簡単にアクセス出来ません。
まさに「民をして由らしむべし,知らしむべからず」の政治をし、マスコミや文化人もそれに乗って「自分たちだけが知っている」から教えてやると言うエリート意識を満喫しているのです。
その結果、世論を誘導したい内外の勢力が、マスコミさえ壟断すれば良いと言う怪しい運動に繋がって行きます。
ますこみが勝手にマトメを書いているのは、国民にサービスするためではなく、一定方向へ世論を誘導したいかのような疑いのある括り方が大半です。
朝日新聞の原発吉田調書虚偽報道事件で言えば、政府の非公開決定にも関わらず、(非公開情報に違法にアクセスしてでも)日本社会発展のために内容を公開することが有益であると決めたならば、調書自体をスクープ記事として公開しその解釈を開陳すべきだった筈です。
調書自体を公開した上で、自社解釈意見を書くのは公平ですが、調書自体が非公開だからと言って、これを公開しないままで、如何にもこれに基づく意見かのように公開意見を報道するのは片手落ち・・不公正な態度です。
産経が調書を別途入手したことによって朝日新聞による調書に関する報道の虚偽性が発覚したのですが、言わば化学実験そのものを公表しない・・検証を許さず、成功したと結果だけ発表しているような不公正な態度です。
我々弁護士は、こう言う判例・学説があると主張するときには根拠資料・・判例や学説の出典を明らかにし、あるいはコピーを添付するのが習わしです。
根拠資料なしの非合理な発表している科学者がいれば、その発表を誰も信用しないでしょうが、マスコミ界だけでこんな非合理な運用が長年通用していた・・情報独占を利用して裸の王様の寓話同様に強制的に通用させているところが恐ろしいことです。

マスコミの役割1(統計開示1)

1月2日以来書いているように、日経新聞も統計データに基づく意見であるかのような書き方ですが、結論の導き方がおかしい・・角度をつけているように思えます。
(読売、産経、毎日等を購読していないのでその他は知りませんが・・)朝日新聞に限らずマスコミ界全般で事実のつぎはぎでも良いから、どうやってマトモな政策に反対して日本を駄目にするかの競争・・・民族が如何に駄目か、どうやって誹謗するかの競争でもしているのかな?と疑いを持つ人が増えている状態です。
マスコミの使命は(自社意見・バックの支配勢力に都合良いように「角度をつけて」つぎはぎ的報道をするのではなく)先ず事実全部を客観的に報道すべきではないでしょうか?
事実には意見がつきものですし、事実そのものの報道でも一定の方向の事実ばかり報道をすれば偏った誘導になります。
意見の前提たる事実は客観的に報道すべきです。
新聞社は放送法の縛りがないので偏った意見を書いても良いのですが、中立を装って事実報道を歪めるのは一種の詐欺行為です。
1月28日日経新聞朝刊には石油業界だけで原油安による評価損で1兆円と1面大見出しになっていました。
業界別に原油安による恩恵の方が大きい業界と少ない業界がありますから、書くならば、日本全体の原油安による損益を書くのが合理的ですし公平です。
大雑把に言えば、08年の1バレル148ドル→直近高値約100円台から現在では、45円前後の相場に下がっているので、年間輸入額が約6割安くなるのですから、日本経済でそれだけ・・恩恵があることになります。
ちなみに年間石油輸入額は、世界ネタ帳のデータによれば13年の輸入額は、174,116,36万USドルです。
28日午後の円相場は1ドル118円10銭前後ですから、(正確には年平均ではありませんが・・この種のデータが出ていないので)14年に同量を輸入していれば、約20兆円あまりの輸入額になっていたことになります。
これが約4割になっているのですから、約12兆円の国内経済メリットがあったことになります。
(その他原油連動性のある天然ガスその他資源価格下落のメリットも出て来ます。)
石油業界の損失の大きな原因は約70日分の備蓄の評価減によると思われますが、(上記記事にもそのように書いています)備蓄はいつも一定量維持すべきものですから、相場が上がろうが下がろうが売り抜け出来ないので、短期評価対象にするのは合理的はありません。
今の会計基準が変わっているのか否かを知りませんが、販売用不動産などと違い、工場用地の不動産なども時価評価ではなく取得価格評価して来たと思います。
販売用でない備蓄原油をあえて新聞で1面トップに大げさにに書くこと自体が、一定のイデオロギーを表しています。
これを除くと海外先行契約分や海外資産保有評価減でしょうが、これは微々たるものでしょう。
備蓄原油を評価したとしても日本国経済船体でみれば、トータルで大儲けしているのが明らかなのに、1面トップの大見出しで敢えて大きな損失があるかのように大々的に宣伝していることになります。
赤旗や聖教新聞のように特定立場を明らかにして発行していれば、偏っていても読者がそう言う意見と思って読むので問題がありません。
朝日や大手マスコミは中立を装うから、国民どころか世界世論(慰安婦問題では・・日本のマスコミが日本に不利なことを言うのだから間違いないだろうと)を誤解させているので問題が大きくなっているのです。
ところで、今は統計発表等が基礎になっていることが多いので国民が統計自体に簡単にアクセス出来るようにするサービス競争をすることこそが、今の時代でのマスコミの使命です。
統計が一般国民の目に直接・簡単に触れられるようになれば、統計手法の非合理性・・統計によるまとめ方の偏りも修正されて行くでしょう。
ネット情報だと関連情報や統計に簡単に入って行けるようになっていることが多いのですが、新聞からは、そもそもいつのどこの情報であるかも出典不明な記事が多い上にたまに書いてあっても、どうやって入って行くかも示していません。
記事自体に出典先のアドレスなど明記してくれていれば、ちょっと読んだときにアクセスが楽になります。
誰それがどう言ったと言う記事があった場合、その発言そのものにYouTubeなどに入って行ければ簡単に全容が理解出来ますし、新聞の引用・要約が正しいかについてもチェック出来ます。
年末から書いていますが、例えば実質賃金減と書いてあってもいつの統計を比較しているのかまるで分りません。
1月2日のコラムで、14年12月29日の日経新聞報道に関して、60歳以上の非正規雇用増加数字が多くなっている筈なのに、これを何故書いていないのだ?と書きましたが、正月休みのヒマに任せて統計に入ってみると、(仕事の合間にニュースや新聞を見るのがやっとでなかなかそこまで探して入って行くヒマがないので、ワンクリックで行ければ大助かりです)そもそも厚労省の発表統計自体が65歳以下と65歳以上の統計数字になっていることが分りました。
定年退職御失業保険を貰っていた人が継続雇用されるようになれば非正規雇用がその分増えるに決まっています。
団塊世代は年間200万人前後(第二団塊世代である私の息子の世代でも、200万人を超えていました・・今の新卒よりも圧倒的に多い)ですから、これが失業しないで毎年非正規雇用でも働ける方がメリットが大きいのですが、彼らが非正規雇用に組み込まれて行けば却って、(失業が減ると)格差拡大と言う大騒ぎするのですが、失業させて家で遊ばせているよりは、経済格差は縮小していることになります。
これを非正規雇用が増えている1面ばかり取り出して、格差拡大を煽る事自体マスコミの偏向報道です。
統計原資料自体は年齢別にいくらでも集計出来ている筈ですから、統計数字にその表を載せて、国民が55〜57歳平均を見たい人はパソコンでそこだけの数字を引けるようにすればいいことであって、65歳で括るような余計な役所のサービスは不要です。
大分前から書いているように労働力人口の推移で言えば、15歳上の人口ではなく(日本では15歳から働いている人の方が少ないので)20歳〜25歳〜30歳の小刻みな労働人口統計が欲しい人が多いのではないでしょうか?
(もっと細かく言えば、学生人口とアルバイターを除く非正規雇用率など)
また高齢化率も日本の実情にあわせれば、(1月2日以来書いている非正規増テーマで言えば)高齢者雇用を義務づけたことによって、60歳以上の非正規雇用者がどのように増えたかなど年度別変化や、65歳以上全部の数字ではなく、60〜65〜70〜75歳と、もっと小刻みな統計の経年変化を見たい人が多い筈です。
正月開けころにも65歳以上で認知症患者が何◯◯万人と出ていましたが、国家全体の経営にはこの程度の括りが合理的でしょうが、個々人にとってはこんな数字を示されてもあまり意味がなく、自分はどの辺だろうか?自分と同じ年で何%、1歳年上でどのくらい?と言う年齢別の割合を知りたい人の方が多いのではないでしょうか?

マスコミ偏向の原点(収束の着地点2)  

日本マスコミ界が一致して反日報道傾向(角度)になっていた・・今回の消費税増税論1色の報道でも分りますが、中韓同調に限らず日本経済に良くない結果になりそうなことを押し進める方には親和性があるのは、アメリカの戦後支配体制の意向によります。
占領軍の意向は・・日本再興阻止戦略意向・・絶対に再軍備させない・・武力保持させない平和憲法の強制に明らかなとおりですが、朝鮮戦争に協力させるために仕方なしにホンの少しの再軍備と経済復興を認めましたが、それ以上の復興を認めたくないのが基本です。
占領軍はマスコミ支配を強めて来たことを既に書きましたが、占領政治終了後も支配関係を残し、これに忠実に従って来たのがマスコミ界でした。
朝鮮戦争とこれに続く米ソ冷戦最盛期には、日本の復興・経済成長・再軍備はアメリカの利益が一致していたので問題がなかった・・・日米安保反対など左翼系の反対だけでした。
アメリカとしては、再軍備を仕方なしに認めたものの独走されると困るので、マスコミ・左翼の反対運動は、イザというときのための抑止力として温存利用していた傾向が読めます。
その後中ソ対立が起きて中国がアメリカにすり寄ると、アメリカは日本の復興阻止勢力として中国に期待を掛けるようになって、直接マスコミ支配を薄めながら、間接支配・・、中韓両政府の人材常駐・交流促進名目で応援してこれを利用するようになってきました。
ソ連崩壊直前ころにはアメリカは最早ソ連相手に競争するタメには日本の経済力を必要としなくなったときに、ジャパンアズナンバーワンと言われるようになったので余計目障りになって日本の成長抑止にはっきり軸足を移しました・・これがその後の失われた20年と言われる日本経済の低迷の基礎となり、江沢民のアメリカ訪問時の対日戦勝演説・・反日方向への号砲だったのです。
具体的には、日本からの中韓への技術移転に協力させて、中韓企業育成に力を入れて他方で反日感情を煽り立てる・・米国の戦略が中韓と利害の一致した関係になって来たので、中韓は気を良くしてのさばり始めたのです。
この状況を受けて、ここ2〜30年アメリカの意を受けて動いている中韓の言うとおりにした方が良いと言う思想的基盤が、マスコミ界で形成されていて、中韓の言うとおりにしないと日本が孤立すると言う無意識の思想傾向・・右翼の言う売国奴になったと言うより実際にそう言う世界状況・・愛国心があっても米中韓の主張にあわせるしかなかった面も無視出来ません。
朝日の社長を如何に追いつめても「アメリカが怖いんです」とずばり自供してもらうのを期待するのは無理ですし、(そんなことは国民が腹の底で思っていれば良いことであって百害あって一利なしで)意味がありません。
安倍政権はこれ・・アメリカ策動の根源を正面から否定しようとすれば、アメリカ支配に正面から抵抗することになるので、ここまでは踏み込めません・・。
右翼の期待にも関わらず、せいぜい植村記者個人と朝日新聞だけをターゲットにして、収束を計る・・この程度で終わりにする代わりにマスコミ界に今後は中韓の言うとおりに報道し過ぎる傾向を自粛してもらう程度・・しかないのではないでしょうか?
偏っている報道に対するストレス・・この是正を求めたい国民の期待はまっとうなものと思いますが、この是正をどうするかについて、上記のとおり適当なところで収束するしかないのも国際政治の現実です。
第三者委員会報告が、トップの責任中心で社内体質全体の批判がなかったので、トップはどうせやめているし、マスコミ界は胸を撫で下ろしているでしょう。
アメリカはマスコミや政治家さえ(CIAを使って)口封じすれば、何でも出来ると思って来たようですが、草の根ネットの発達が米中韓の思惑を覆したことになります。
もしも「見解」のお墨付きで安心して社内体質・・アメリカの意を受けた中韓に都合の良い報道姿勢「角度」改善をしないままですと、マスコミ界には自浄能力がないことになります。
事実経過がある程度明らかになったことによって、後はネット世論の盛り上がりでマスコミ界全体の体質改善を徐々に求めて行くしかない・・民主主義は国民がもり立てて行くしかない・・当然の原理に戻って行きます。
ことあるごとに日本民族を貶める方向へ話を持って行くマスコミの信頼が地に墜ちて行き、ネット経由情報がマスコミを凌駕して行くようになるのでしょうか?
マスコミの信用が地に墜ちて行くと読者離れが起きるので、読者維持のために偏った報道は勢いを失って行くのでしょうが、市場淘汰が予定されていないNHKのあり方が問題です。
NHKは顧客の意思に関わらず、料金徴収権を持っているので、顧客の意思を無視出来るので、飽くまで我が道を行くとした場合、そう言うところに、公費(聴取料の強制制度)を投入する必要があるのかの問題提起が起きてくるでしょう。
英米系マスコミが世界支配している現状に対してアラブ世界では早くから、アルジアズィーラと言う放送機関が出来あがっていますが、今後アメリカ支配の日本言論界ではネット情報媒体が威力を発揮して行き、これの発展を期待して行くしかありません。
政治力・政治運動などで大きい順に上から強制して行くのはアメリカの意向があって難しいでしょうから、報道内容で勝負・・競争でネットが勝って行けば良いことです。
今回韓国大統領の仕掛けた慰安婦騒動は、大手マスコミに任せていたら「もっと謝れ」「日本政府の誠意が足りない」の大合唱で終わったのでしょうが、これを大逆転出来たのはネット世論の功績だったことが明らかです。

マスコミ各社の反日報道責任2(中韓の誤算1)

右翼は反日的慰安婦報道を怒っていますが、首脳会談は貿易その他国益ギリギリの重要な交渉の最終決着をするために行なうものですから、最後の詰めを行なうべき環境が日本政府批判大合唱下・・日韓首脳会談が日本側が8回も謝りながらの交渉では、不利に展開し不利な交渉結果になるのが普通です。
日韓関係は投書は資金導入でしたが、高度成長後は日本からの技術移転を如何に進めてもらうかが韓国にとっての焦点でしたから・・この微妙なやり取りが政治決着に委ねられるとその内容は目に見えない微妙な分野です(領土や関税率交渉のように結果が外部に見える交渉ではありません)から、今でも藪の中ですが・・この交渉で韓国は大きな成果を上げたと推定されます。
この決着がその後約20年韓国企業躍進・日本企業が食われる一方に展開して行った下地になって行ったこと推測されますが、この点はヤミに葬られたままです。
このように見て行くと朝日新聞の慰安婦報道に焦点を当てるよりは、日本の国際交渉能力低下に焦点を合わせたマスコミ界全体の反日姿勢こそ糾弾すべきかも知れません。
既に決まっていた宮沢訪韓に照準を合わせて、マスコミ各社は当時約1年かけて日本の対韓交渉能力をどうやって低下させるかに知恵を絞っていた・・、日々日本政府批判を繰り返した挙げ句に、訪韓直前に狙い澄ましたかのように強制連行の証拠があったかのような虚偽?または誤解を招く報道を打ち上げて韓国世論の沸騰を誘導した意図は何だったのかこそ問われるべきです。
朝日に限らずマスコミ各社の猛省が必要でしょう・・社内では反日キャンペイン成功例として社史に刻まれるべきとする逆の意識が普通なのかも知れませんが、そう言うマスコミは淘汰されて行くべきです。
韓国はこれで味を占めたでしょうし、19992年宮沢訪韓から20年経過の2010年ころになって来ると20年前にうまく取り込んだ日本技術の賞味期限が切れ初めて来た・・日本はその間にもっと前に進んでしまったことから、より高度な技術移転が必要になって来ていました。
日韓関係緊張によって更なる技術移転が滞り始めると、今やサムスンの惆楽は目に見えてきました。
以下に書くように中国投資を減らして東南アジアに投資するようになったのと同様に、技術も韓国へ移転しないでアップルや中国の小米(シャミオ)に高度製品をおろすようになったからです。
もう一度うまく技術移転を取り込もうとして、韓国が、日本の民主党政権成立と2011年東北大震災・原発事故で困った日本をこのチャンスとばかりに、農海産物の輸入禁止をすることから始めて竹島〜慰安婦騒動への発展させたとみることが可能です。
マスコミは、最初日本が困っているときに韓国と事を構えるのは良くない・・アジアで孤立すると言う従来型宣伝でした。
そのころはサムスンの大躍進・・日本企業はもう駄目だと言う宣伝もしょっ中行なわれていました。
中国も低賃金に頼る工業発展形態では限界が見えて来たので、2010年ころから、韓国同様に日本からもう一段レベルアップした技術移転が必要になっていた点では92年当時の韓国と同じです。
中韓両国の対日攻勢が同時にイキナリ激しくなって来たのは、1992年に韓国がうまくやった経験学習によって今度も報道宣伝戦によって、日本政府を窮地に追い込んで日本国内反日勢力の呼応を待てば、うまく行くと思って始めたものと推理出来ます。
そのために?長年かけて中韓両国は、日本マスコミ界への浸透に力を尽くして来たことが今になると分って来ています。
中韓両国共同して慰安婦と南京虐殺の大々的宣伝活動を始め、他方で中国国内反日暴動を起こし、レアアース禁輸や尖閣諸島への軍事威嚇など多角的反日活動を始めれば、既に国内浸透成功している日本国内反日勢力の呼応をしてくれると期待していたと思われます。
この間20年間繰り返されていた反日宣伝の結果、中韓は充分に自国主張が浸透している・・うまく行っていると思っていたでしょうが、日本国民は長年にわたる中韓贔屓のマスコミ報道にうんざりしていたことを知らなかったようです。
日本マスコミ界自身もフジテレビのように開き直ってみた結果、大損をするまで国民のうんざりしていた持ちに気が付かなかったのですから、日本マスコミ界とツーカー関係の中韓が誤解したのは当然です。
「敵を欺くには先ず味方から・・」と言いますが、日本人は騙す気がなく本気で日本が孤立すると思っていた・・善意の人が多いので、却って相手が騙されてしまいます。

植村記者問題7(マスコミ各社の反日報道責任1)

仮に強制連行と記事に書いていなかったとしても、昨日まで書いたように時間軸によって誤解を招く記事であった外に、挺身隊の表現をしたことと、逆に重要な履歴であるキーセン学校生であったことを書かなかったことが批判されています。
この辺がねつ造記者の烙印を押されている原因と思われます(名誉毀損で訴えられた著者がどのように書いているか不明ですから推測です)が、上記のとおり植村記者は故意か不用意にか不明ですが、日本の新聞に挺身隊と書いてしまいました。
「見解」の認定によれば、植村記者は縁戚を利用したのではなく、ソウル支局長から、わざわざ呼び出されて取材したと言うのが彼の主張となっています。
(このような認定が必要になった背景には、彼が韓国人女性と結婚していて、彼女の母親は韓国で日本政府相手の裁判をする慰安婦等募集団体の代表だと言うネット批判に対応する認定のようです。)
ソウル支局長から突如出現した?慰安婦取材のためにわざわざ呼び出される以上は、その道のプロと社内で認識されていたと思われます。
そうとすれば、当時韓国では日本のように慰安婦と言わずに「挺身隊」と言われていたことを知り尽くしていたにも拘らず、この記事で「挺身隊として連行された」(日本語で書くトキは慰安婦に翻訳すべきだったでしょう)と書いた疑いが生じます。
日本では、挺身隊と言えば、勤労動員的理解が普通ですが、韓国ではこれを慰安婦の韓国的表現だったことが事態悪化を拡大させる大きな原因になったようです。
同じ漢字を使っていても国によって意味が違うことが多いのですが、悪意で言えば(色眼鏡でミレバ)この違いを知りながら大問題に発展するように巧妙に悪用したと言う右翼の憤激を買ったのでしょう。
挺身隊と慰安婦の区別が分らなかったと言う説明がマスコミに多いので、「そんなこと当時の日本人なら(20年以上前には戦前の人が一杯生きていたし、・・私の母は明治生まれですが、4〜5年前死亡までボケていませんでした・・・・私だって戦時中生まれですからホンのちょっと年長者・・経験者が周辺に一杯ました。)誰でも知っていることじゃないか」と思っている人が多いでしょう。
委員会見解を読んで分ったのは、日本では全く別の単語であったのに、韓国では混同していると言う情報が一般人に行き渡っていなかったことが分りました。
しかし、植村記者は、慰安婦問題取材のプロとして韓国では慰安婦を挺身隊と表現しているのを十分知っていたとすれば、韓国語を日本語に翻訳して記事にしているのに、この単語に限って、翻訳しないで何故日本語で「挺身隊」とそのまま書いたのかが問題のようです。
植村記者が日本語で「挺身隊」と書いたことによって、国内で勢いをつけた人権家グループが、(日本の人権グループは日本での挺身隊と慰安婦とは違うのを知っている筈ですが・・)挺身隊員ならば何十万単位になると主張し始め、韓国が日本マスコミがそう言っているのだから・・とこれを援用して、挺身隊で連行されたのは何十万人だと大騒ぎにしていったようです。
韓国マスコミも、日本の報道は勤労奉仕の人数なのにその点を隠して韓国内の誤解をそのまま利用して火を大きくしたようです。
日本の女子挺身隊は勤労奉仕であると言う違いを紹介しないで、韓国国民が挺身隊=慰安婦の理解を悪用して、日本では、挺身隊は子供を含む//それなら韓国では、少女まで連行されたのかと言う反日に都合の良いつまみ食いをする韓国内の煽り現象が起きて、感情的爆発が宮沢訪韓に向けて起きました。
1昨日紹介した朝日の連載記事に限らず、宮沢総理訪韓に向けて(日韓の認識の違いを指摘する日本のマスコミはなく、)韓国世論の沸騰を利用して逆に「政府は関与を謝罪すべき」と言う韓国応援の大合唱をしていただけです。
日本と韓国で違った解釈をしているのを一般国民が知らなかったとしても、韓国の報道をみれば誤解の連鎖になっていることがすぐに分った筈です。
まして慰安婦問題のプロが日本にゴロゴロいて、・・この記事を書くのは各社その道のプロが担当していた筈なのに、何故その違いを指摘せずに、そのまま国内過激報道競争・・にして行ったのか疑問です。
「挺身隊と慰安婦は違うでしょう・・」という意見をマスコミが1社も書かなかったのか不思議ですが、「当社だけではなかった」と朝日が弁明しているように、そのころのマスコミは反日報道をする方向で一致していたような印象です。
(数年前にフジテレビがこの批判を受けて視聴率急低落になりましたが、同社に限りません)
この結果、宮沢総理は、訪韓首脳会談中に8回も謝罪発言を余儀なくされたと言われています・・。

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