司法権の限界9(法と良心とは?1)

テロとは国家秩序を短時間でも矛盾混乱させるのが目的ですが、たった1つの裁判所でも勝てば今回の仮処分のように全国的影響がある・・大逆転のチャンスがあるので「司法闘争」が合法的テロを仕掛けるような役割を果たしています。
テロとは国家秩序を短時間でも矛盾混乱させるのが本質的目的ですが、たった1つの裁判所でも勝てば今回の仮処分のように全国的影響がある・・大逆転のチャンスがあるので「司法闘争」が合法的テロを仕掛けるような役割を果たしています。
政治で既に負けているので、裁判で負けて元々・・40回に1〜2回でも勝てば儲けモノ的訴訟が増えます。
ちなみに脱原発弁護団全国会議(全国脱原発訴訟一覧2016年3月15日現在)によれば、現在の原発訴訟の数は以下のとおりです。
表が大き過ぎてコピペしきれません(何日分のコラムになってしまいます)ので要約しますと、(青字のみ現在係争中とのことです)全体で41事件あって青字の部分は29件です。(数え間違いがあるかも知れませんが大方こんなものです)
都道府県の数からすれば、原発・関連施設のあるところ殆ど全てで裁判していることが分ります。
裁判官が自己の政治信条によって判断することが許されると地域ごとに変わった判決・・千葉と埼玉では同じ国政選挙が有効だったり無効だったりする矛盾した国家意思になってしまいます。
こうなると裁判官が個人的政治信条に従った裁判をして良いか・・政治に介入することが許されるかの議論の重要性が分るでしょう。
公務員の中立性の要請もその基礎は同じです。
ここで裁判官に求められている判断基準が何かが重要になってきます。
この後で書くつもりでしたがここでちょっと書いておきますと、裁判官は「法・憲法と良心のみに拘束される」のが近代法の原理ですが、主観的政治信条に(忠実に?)従った裁判をするのは「法と良心」に関するはき違えです。

憲法
第七十六条  すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
○2  特別裁判所は、これを設置することができない。行政機関は、終審として裁判を行ふことができない。
○3  すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。

個人の主観的信条を裁判官の「良心」とは言いません・主観的意見とはちがっていても確定判例や通説に従うのが「法や良心」に従うことです。
ただしこのままでは判例変更出来ませんから、従来の判例通説が間違っている・・社会実態の変化にあっていないので改正すべきだとの確信があれば、堂々と新判例を出して上級審の判定を待ち、最高裁の場合判例評論等の批判に委ねるべきです。
例えば特定宗教に凝っていても共産主義を信奉していても裁判官になるのは自由ですが、その教義や主義に従って憲法を無視してたとえばイスラム法に従った判決や決定・・喩えば、不貞行為の主張に対してイスラム法を引いて「男は何人妻を持っても良い」と言う判決をすることは許されません。
自分の意見は司法界の通説判例(あるいは、司法界で通用している経験則)に反していて上級審ではすぐに否定されると分っていながら敢えて主観的意見による判決や決定を出すのは(裁判官が知っている法解釈に反した行為ですから)「裁判官の良心や法に従った」判断ではありません。
本来の訴訟による判決の場合不服のある場合には、すぐに控訴出来てその場合1審判決の執行力もありませんが、仮処分の場合異議申し立てしか出来ず直ぐに控訴出来ない仕組みですから、この仕組みを悪用すれば、申立人の意見が政治意見に共鳴する裁判官にあたって主張が偶然通るとしてもそれは異端説・・一般的解釈に反していることを見越しての訴訟提起です。
上級審では直ぐにも覆ることを知っていながら申し立てする場合、申立人は、本来本案訴訟でやるべき事件をすぐに上級審に移行出来ないように敢えて仮処分制度を悪用?することも可能です。

社会保険の赤字10(定義の重要性1)

公的保険赤字は、赤字になると分っている鉄道を政治力で無理に引かせておいて、国鉄に赤字を負担させていたのが間違っていたのと同じことです。
国鉄マンが経営努力しても政治介入分が赤字になるのは理の当然ですから、労働意欲が落ちます・・マスコミはこれを咎めて国鉄マンが如何に働かないか、だらしないかの大合唱でしたが、大もとの原因隠蔽に手を貸していた・・大もとは政治介入による労働意欲減退だったことは民営化した後の働きぶりによって証明されています。
※ダラ漢・無責任労働者がはびこっていたことも事実ですが、大もとが腐っているときに外部から見れば末端の無気力が可視的になるのはどこの組織でも同じです。
幹部が経営責任を持てなくなっていたので、労働組合も組織がどうなっても良いと言う価値観が浸透し、利用者無視のストライキばかりやるようになってしまったのです。
社会保険庁の無能ぶりが民主党+マスコミによって大騒ぎして暴かれ,政権交代になりましたが、赤字をどうやって解決していいか分らない(国民・・主として人権派が大判振る舞い運動しながらお金を出すのをいやがっている矛盾が、集中的に現れていた)憂さ晴らしに、職員をスケープゴートにしてどうなるものではありません。
国鉄であれ、社会保険であれ、経済原理を無視した優遇を要求する以上は例外措置によって生じたコスト・資金は、税で賄うべきですから税で賄った分=保険料で賄えない分を赤字と言っているのですが、赤字の意味が民間(社会常識)と違っています。
民間の経済に関しては赤字と言えば放置すれば倒産の危機に及ぶ大変な事態として知られていますが、民間経済用語を会計システムの違う公的機関に持ち込むのは用語のすり替えでしかありません。
この辺は財務省が財政赤字と繰り返し宣伝しているのと同類のすり替えです。
私が繰り返し書いて来たように、公共団体の場合には例えば収支トントンの団体が、ある年100億円で港湾や学校を作ると、100億円分そっくり赤字になりますが、同時に100億円の資産が増えたことを計算に入れない変則的な会計制度だからそうなっているだけです。
個人で言えば年収1000万円生活費900万円の人・・収支黒字100万円・預貯金・投資金5000万円の人が、(投資金をそのまま運用したままで)4000万借金して、4000万のマンションや大手企業の株式を買った場合,その年だけの金融収支としては、取得したマンションや株式価値などのプラス資産を問題にしないので、年収入1000万−(生活費等支出900万+4000)=3900万の赤字・・年収比3、9倍の赤字です
財政赤字とはこのようにその年度の債務負担だけ見て年収・GDP比何%になったと言うのですが、この概念に何の有用性があるか分りません。
家計であれ、企業であれ、財務の健全性を見るには、蓄積した+資産と金融資産とのバランスで見るべきですが、財務省(あるいはその意を受けたエコノミスト・マスコミは敢えてミスリードしているのか分りません)は、資産部門の増減を全く問題にしていません。
どこの誰も認めないようなこねくり回した独自概念を一般概念と同じであるかのような印象でマスコミに流布して、年収・GDP比何倍だから大変と主張し続けているが何が大変なのか、合理的に理解出来ない・・マサに虚偽説明そのものとプロの世界では評価されているので、国債市場や円相場はびくともしていません。
公的機関が独特の概念(国語?)を作ってマスコミに流布させているだけですから、比喩的に言えば、「役所では晴れた日を雨」と言うことに用語統一した場合、それは内部の隠語・符牒であって外部に一般概念同様に流布させるのは言語の混乱を招いてしまいます。
社会に流通している意味では、明日晴れと予想されるときに、気象庁が内部符牒のママ「明日雨です」と国民に発表すると雨を前提で仕入れたり行動する国民を欺く行為です。
こう言う場合直ぐに結果が出るので、「気象庁は何をしている!」と言う非難轟々でしょうが、経済や政治現象で言葉の定義を勝手に変えて発表すると国民は常識的意味で誤解してしまいますが、虚偽であることがすぐに分らないので、国民を欺き易い・・欺かれている方は長期的に大損害を被ります。
内部独特の符牒概念を一般概念のように使うのを「嘘つき」と言うのではないでしょうか?
同じ「ドル」でも香港ドルやオーストラリアドルや◯◯ドルごとに価値が違いますので、米ドルで交渉してまとまったときに香港ドルを払うつもりだったイキナリと言うのでは詐欺になります。

民度と政体11(IMF~TPP)

日本がTPPに参加したことによってアメリカもあまり無茶出来ないだろうと言う期待・・現実的運営が期待されるようになって、中小国も安心して加入出来る環境が整い・・世界での信用が高まりました。
日本は強引なことをしないと言う世界的な信頼が定着しているからです。
この結果、AIIBは設立しただけでさしたる動きがないのに対して、TPPへの周辺国の参加意欲が急激に盛り上がって来ています。
南沙諸島への中国の軍事進出に対して周辺国は日本以上に不安があるにも拘らず、日米のように明白な意思表示が出来ない周辺弱小国です。
南沙諸島海域へのアメリカの駆逐艦派遣に対して、明白に支持を表明しているのは日本だけです。
弱小国は、中国から誘われれば断れずにAIIBに参加するしかなかったでしょう・・このように双方に顔を出すしかないのが弱小国ですが、今後の展開は運営の巧拙・・TPPの成果にかかってきます。
強面で強制するよりは実益のある方が事実上活況を呈することになるでしょう。
対中競争があるので、アメリカも無茶をが出来ないと言う点で、TPPは却って堅実で公平な制度になりそうです。
モノの製造の場合、クリーンルームや温度設定その他環境条件一定下の製造装置を作れます・・実験装置そのままでは、量産に向かないので、大量生産化に適する程度の工程修正程度で足ります。
経済や政治学の場合、実験装置さえも作れないし、そのままの世界は存在しません。
実務は、無数の不確定事象を織り込んでやって行くしかありませんし、対象となる人間関係も大きな要素です(・・あの人の言うことなら聞くが別人の言うことならば聞きたくないなど・・)し、宣伝煽動次第で行動する人も多くいるなど合理的に行動する人ばかりではありません。
無数・無限の不確定事象を織り込む能力にかけては、プロ政治家に叶いません。
この辺の機微を理解出来ないのが、日本の左翼系野党政治家ですし(・・思うとおりにならないのは、国民レベルが低いとか社会が矛盾していると思い込む)、その極致が過激派集団です。
日本では、左翼系野党的理解・・マスコミを支配して宣伝さえすればそれに乗ってしまうような単細胞の人はごく少数ですので、まだ社会が安定していますが、民度の低い国では宣伝次第でどうにでもなる国が圧倒的です。
過激思想に簡単にかぶれてしまう人の比率が割に高い・・アラブ・アフリカ諸国で一定数を越えてきてテロの嵐になっています。
アラブ・イスラム教徒でも過激思想にかぶれているのは、0、1%もいないでしょうが・・だから人種差別がいけない・・偏見と言うのですが、0、1%でもいると怖いのが人情で、要は比率の問題です。
ゴミを道路に痰を吐きゴミを捨てる人やトイレを汚したり泥棒する人は◯◯人が0、1%しかない、泥棒する人は日本人では10万人に一人と言う場合、やはり出来れば汚す人やいつ泥棒に転じるか分らない人と付き合いたくないのは人情です。
みんなが汚い訳ではない・・みんなが仕事をまじめにしない訳ではない・・みんながテロリストではない・・と言うだけでは、解決になりません。
風の強い日に砂埃が舞っていても舞っている誇りのうち千分の1も目に入る訳ではないのかも知れませんが、何千分の1のひとかけらでも目に入れば痛いので、目を細めて歩きます。
空に舞っている埃の内目に入るのは万分の1しかないから、怖がらずに目を大きく開けて歩きなさいと言う人がいれば頭がおかしいと思うでしょう。
夜道に柄の悪そうなグル−プに出会うと何となくウス気味悪く思うものですが、柄の悪い人でも、100%絡んで来る訳ではありませんが、避けて通るに越したことがありません。
学歴偏重の弊害をしょっ中聞きますが、企業にとっては有名大学の学歴があるからと言って必ずしも有能とは限らないことは知っているものの、やはり、申し込み順のデタラメ採用よりは歩留まりが良いことは確かです。
ある食べ物やある行動が健康に良いか、勉強しておいたら将来何かの役に立つなど・・人はあらゆる分野で無意識のうちに統計的確率判断で取捨選択して生きているし、政府もそう言う前提で施策を講じています。
怖そうな人に近寄らないようにしようとする行動を「みんなやるとは限らない」から「偏見」だと言い出したら、全ての人間行動の原理を否定するしかなくなります。
文化人の好きな「偏見」をやめようと言う主張によれば、人が日常の生きて行く基準自体を何に求めるのか分らなくなります。
テロがあるとその日か翌日には首謀者を特定して世界中に報道していますし、直ぐにアジトを急襲など出来るのは、文化人の言う「偏見」によって事件が起きる前から日常的に相応の内偵をしているから可能になっているです。
マスコミは、事件が起きるとマークしている人物だったのに、実行を事前抑止出来なかったのが警察のミスであるかのように報道したり、予めマークにさえ出来ていなかった・・盲点を突かれたのは、トンでもない警察の失態であるかのような報道をしています。
これら報道の前提には、普段から怪しいグループがいたら相応のマークして内偵・警戒を怠らないのが治安最優先すべき政府・警察の務めと言う意識が認められますが、一方で同じマスコミは「偏見がいけない」としきりに宣伝します。

民度と政体10

外資導入して外資の指導とおりに製品を作るだけならば、どんなレベルの国民でもちょっと指導すれば出来ますが、その段階が過ぎて今度は自分で考えて行かなければならないとなれば、モロに政治家・・この輩出基盤になる民度レベル次第になります。
この4〜5年の中国の政策決定は、やればやるほど墓穴にはいる・・拙劣な政治効果を露呈しています。
失敗の誤摩化しのために対外強行姿勢を強化するしかない状態に陥っているのは、模倣・単純製造段階を通過しつつあることによる複雑対応能力欠如による結果が出て来たのです。
反日暴動をすれば資金流出が始まり、今になって資金不足に陥ったので日系企業を呼び戻そうとしてもうまく行きませんし、レアース禁輸も却って大損したばかりか、国際信用を毀損しました。
軍事拡張・近隣威嚇行為も中国から見れば、「どうだ誰も反撃出来ないだろう!」と満足しているつもりかも知れませんが、ヤクザが肩を怒らせて良い気になっているようなもので、決して長期的に得な行為ではありません。
まして世界の警察官?のアメリカが駆逐艦を出して来ると黙ってしまい、直後のASEANの会合では話し合いで・・・と言い出したのは、警察が来るとイヤ脅かすつもりはないですよ〜普通に話していただけですよ!」と言い訳しているようなもので、みっともない限りです。
結果から見れば中国の威信?信用を大幅に毀損してしまい・・相手が弱いと見れば何をするか分らない「怖い国」のイメージ払拭には、長期にわたって莫大な投資・・持ち出しが必要になり、目先威張れたかも知れませんが結果から見れば、大損でしょう。
政権の政治能力は、民度以上のことはありません。
日本の場合、早くから反日暴動をされた御陰で世界のどこよりも中国脱出を始めていたので、中国経済失速による傷が浅くて済んでいます。
日本の穴を埋めるために進出した韓国やドイツ・欧州諸国は対中取引比率が高くなっている分、中国経済失速の影響をこれからマトモに受けることになるでしょう。
AIIB対TPPの図式ですが、アメリカはグーグルの撤退を契機として、日本は反日暴動を契機として、早くから中国から足を洗う方向で準備が進んでいたのに対して、その穴埋め勢力として遅れて欧州諸国と韓国が進出した・・この構図の反映です。
IMF体制は、これまで書いているようにエリ−ト集団による空理空論による運営でしたから、アジア諸国の実態に合わず(特にアジア通貨危機に対する処方箋が)世界の信用を落としました。
言わば、実際政治を無視したNGOの「提言」で国連経済社会理事会が空疎な勧告を濫発しているの同様で、IMFも実態政治を理解しない点は同様ですが、・・理事会勧告は無視出来ますが、IMFの場合、実際の資金移動の決定権を握っているので、事実上の強制力を持っていたことが怨嗟を招くことになりました。
アジア危機でのIMFの失敗を見ると、経済学者グループの人材が実際政治を動かす決定をするのは無理があることを表しています。
経済学者の説明は「無限大にある不確定与件が一定ならばこうなる」と言う理論ですが、環境条件が一定のことなど実際世界にある筈がないのに、モノゴトを単純化している思考方式です。
与件一定を前提にする思考方式は、理論分析には必要な道具概念ですが、これをそのまま無限の変化可能性のある現実経済に当てはめて政治をするのは無理があります。
彼らは元々そう言う無限の変化可能性を相手に思考し、決定する訓練を受けていません。
秀才と言うのは、一見頭が良さそうですが、学校秀才を生み出すテストも言わば複雑系の人間よりは単純思考・・無駄なことを考えない人間の方に有利に出来ていますし、学者になってからも上記のように単純思考の訓練しか受けていないのです。
こう言う人やグループが現実政治を動かすと無理がでます。
TPPも当初アメリカ1強で無茶な運営がされる恐れ・・社会経験のないエリートの考えの押しつけ・・これに従わないと直ぐに訴訟されてしまう・・訴訟社会のアメリカが強引な運営をするのではないかと弱小国が怖がっていました。

NGO10と資金源2

NGO維持に巨額資金が必要とする場合、しかも一見いろんなことに口出ししているものの、よく見ると特定分野にエネルギーを注いでいるように見える場合、その運動の結果大きな利益を受ける国はどこかと言う疑問に行き着くのは、うがち過ぎとは言えません。
国内政治でも、特定の政治活動がある場合、それが実現した場合、どこが利益を受けどこが損するかが先ず重要です。
運動している方はどこかの産業や国の味方をするとは意識していなかったかも知れませんが、利益を受ける集団は敏感ですから、近寄って来てこっそりと第三者名義等でスポンサーになって行くこともあり得ます。
例えば再生細胞で有名な京都大学の山中教授は純粋に人のためになりたいと言う探究心でやっていたとしても、それが特定業界に役立つとなればその業界は研究費の助成を政府に働きかけたり寄付等を陰に陽に実行したいでしょう。
11月6日に書き始めていた「資金源1」の続き・・政治資金規正法のテーマに入ります。
国際宣伝の常道ですが、ある国の名義で・・例えば中国の新華社がその名義のママで南京虐殺を主張しても信用性が低いので、日本のNGOまたは第三国のNGOに裏で資金拠出し、あるいは、意に沿う発言をする人を時間をかけて養成?中立っぽい機関名で宣伝しようとするのが普通に想定される行為です。
企業で言えば、自社名義の広告よりも、マスコミのニュースで新製品開発を取り上げて貰う方が信用性が高くて有利です。
マスコミの担当者がその企業から資金をもらっていたと分ると、信用がた落ちですから、目立つような資金を出したり接待しないで、長期的人脈造りをするようになります。
いわゆるハニートラップなどは素人がおもしろおかしく騒ぐだけで、(接待攻勢同様に)あまりにも直接的過ぎてバレ易いので、短期成果・・使い捨て目的の場合は別として、長期的戦略としてはやらないのではないでしょうか?
マスコミの中立性は、政府が言うからではなく、マスコミ自身の信用性維持の必要性によるものです・・韓国寄り報道の何が悪いと開き直って、たちまち視聴率が落ちたフジテレビがその好例です。
ねつ造報道やヤラセがいけないと言われるのも、自分たちマスコミの信用を失うからいけないのであって、倫理基準と言うのは業界の信用維持のためにあるものです。
朝日新聞の慰安婦報道・・フジテレビの韓流の煽り・・NHKの台湾報道等相次いだねつ造報道の結果、大手マスコミの信用失墜の激しさ・国民のマスコミ離れ現象は大きなものがあります。
我々弁護士会の懲戒制度も国民の弁護士に対する権利擁護目的もありますが、究極的には、弁護士の信用維持のためにあると言ってもいいでしょう。
仮に特定国の資金援助を受けていないとしても、政府や社会から独立していることに意義があると開き直って、自分の偏狭な正義感に従って何をしようと勝手と言えば、日本赤軍も同じですし、いろんな過激集団も政府からも社会からも独立・孤立している点は同じです。
しかし、彼らはねつ造まではしていないように思いますが・・・。
日本のNGOを名乗っていながら、資金源や、やって来た事業実績を日本社会に誠実に公開しない場合、活動歴を開示しても取捨選択している場合・・実際には何をしているのか不明の集団になります。
国民はこう言う組織がのさばるのをボイコット運動する必要があるかも知れませんし、税制上の特典があるならば、資金源によっては特典を与えない差別が必要でしょう。
外国の反日宣伝機関に非課税特典を与える必要がないでしょう。
(MGOに対する税制がよく分っていませんが)非営利団体として免税特典を与えている場合には、資金源比率その他を定めて開示を義務づけるべきです。
国連NGOの場合、資金3カ国以上(秘密資金受け入れ禁止?)その他いろいろな基準があるようですが・・中韓日だけで3カ国になりますからこう言う基準はあまり意味がありません・・日本人が数万円で億単位資金が中国から出ても良いならば、要はどこの資金が比較的に多いかが重要でしょう・・仮に3カ国平等資金としても、3回のうち2回は慰安婦主張しなければならないことになります。)どう言う方法で審査し公開しているのか、詳しくは分りません。
ヒューマンライツナウのホームに入ると、国連理事会に公式提言出来る組織として登録?されていると言うのですが、どう言う監査を受けているのか知りたいところです。
これを専門にする人ならば、国連のホームページ等に入ってみれば分るのでしょうし、国連の監査報告にも出て来るのかも知れません。
私は何回も書いているように仕事の合間に時事問題で気が付く程度の思いつきを書いているのでそこまでの時間も能力もありません。

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