中韓の行動とアメリカの選択肢1

8月15日のネット動画を見ると、日本の靖国神社に押し掛けた在日か韓国人か分りませんが、昭和天皇の顔写真・尊影を大きく作ってそのクビを下から槍のようなものを突き刺した形・・如何にも切られたクビが高々と掲げられているような状態にして行進している姿には驚きました。
李前大統領の天皇に関する侮辱発言の結果、戦後70年近くも隠忍自重して来た日本の反韓感情が爆発したのですが、その後約1年経過で終戦記念日ころには嫌韓感情が漸く落ち着きかけたところでした。
韓国人は休みなく日本人の嫌韓感情を刺激し続けて、忘れられないようにしたいのでしょうか?
不良息子がしょっ中親に楯突いて、両親がどこまで許してくれるのか試しているような心境でしょうか?
李前大統領が竹島上陸後の日本の反応を見て、「日本はゆとりがなくなった」と言っていたのは、日本人の懐の深さを試していたとすれば理解可能です。
面倒なことですが、不良の弟を抱えているような関係です。
こちらが落ち着くと韓国からは「日本を落ち着かせてはならじ」とばかりにわざわざ日本の聖地である靖国神社にまでに押し掛けて日本批判演説やデモをするとなれば、実際には韓国国会議員の演説は直前に中止になりましたが・・いくら何でもやり過ぎ・・と思う日本人が増えます。
昨年11月4日に書きましたが、韓国人は日本人あるいは相手の嫌がることを見つけては、それをネチネチとケチを付けては挑発するのが好きな民族だと分ります。
日本国内のイメージで言えば、ヤクザがネチネチと絡むから「街のダニ」と言われるのですが、韓国のやり方はこれにそっくりですからヤクザって韓国人が中心の組織じゃないの?と思う人が増えてきました。
そもそも、靖国神社に合祀されている人たちは韓国と戦争したことすらないのに、何で日本人の靖国参拝にケチを付けるために日本まで出っ張って来るの?と思う国民が大半でしょう。
その行動基準はトラの威を借るか、相手のいやがることをしたいかのどちらか・・むしろ双方でしょう。
昨年からの韓国・中国のやり過ぎによって、せっかく親米教育で騙されて来た我々世代でも、アメリカの悪意・底意を感じざるを得なくなってしまったのは、アメリカにとって大きな誤算だったでしょう。
昨年来の韓国・中国の反日行動に対するアメリカの反応をみると、親米だった日本人の大多数が、アメリカによる背後での唆し・・アメリカの底意・悪意を感じる人が多くなってきました。
「裏で唆し続ける・・あるいは今はやめているかもしれないが、過去何十年も唆し続けて来たアメリカ一番悪い」とみんなが思うようになっていても、口惜しいけれども中国と対峙するには力不足のために仕方なしにアメリカとつき合って行く方向へ舵を切る契機になりつつあります。
安倍政権の日米重視と言っても「仕方なしにつき合うしかない」となってしまった冷めた国民意思が背景にあることを無視出来ません。
8月16日のコラム最後に「根拠が必要」ということの意味・意義を書きましたが、アメリカによる唆しは性質上明文の根拠ある筈がないのですが、兎も角アメリカがこれをよくやったとほめる立場にあるから中韓が繰り返すのです。
アメリカが良くやったと喜ばなければ中韓はやる意味がなくなるので、やらないでしょう。
アメリカは繰り返し書いているように日中韓がいがみ合っているのが一番気持ちがよいのですが、喧嘩・決裂までされるとアメリカがどちらの味方をするのかとなって来るので、双方へ影響力がなくなるので困ります。
それでいつも後ろで中韓を唆しては、仲裁役になって漁父の利を得て来ました。
アメリカは、頻りに中韓を唆しては日韓双方の友好国なので仲良くやって欲しいと言っては、いつも大人の態度で程々で反論をやめる度量のある日本に一歩下がるように誘導してきました。
「仏の顔も三度まで」と言いますが、日本がいつか怒り出すとは気が付かなかったようです。

アメリカの戦争犯罪と神道敵視10

アメリカは戦争に関する条約に反して病院船の撃沈や、軍に関係のない民間人を無差別に焼き殺す残虐な焼夷弾攻撃(多分この繰り返しで数十万から100万くらいの一般人命が失われたでしょう)の後で、とどめを刺すかのように原子爆弾をしかも2回も投下しました。
戦前の条約を紹介しておきます。

ハーグ陸戦条約
 1899年条約 1907年条約(日米とも両条約加盟国です)
陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約
第25条:防守されていない都市、集落、住宅または建物は、いかなる手段によってもこれを攻撃または砲撃することはできない。

米軍による焼夷弾攻撃の残虐性・非人道性については何回も書いていますが、(幼児の私を背負った母や兄や姉自身東京大空襲で逃げ惑った結果、九死に一生を得た経験者ですから、繰り返したくなります)非戦闘員である民家の周辺から火をつけて逃げ場をなくしてから順次中心部へ焼夷弾を投下し・目についた人に対しては機関銃掃射を浴びせるものでした。
アメリカがやっていたことは非戦闘員である民間人を包囲して逃げ惑う婦女子を追いつめて大量に焼き殺し・殺戮ゲームを空から楽しんでいたとしか言いようのない殺戮の繰り返しでした。
これこそ非戦闘員を殺傷してはいけないと言う戦時に関する国際条約の明白な違反です。
この延長線上にソ連による根拠のない70万人に及ぶシベリアその他への連行があるし、大量の中国残留孤児が生じた原因があります。
残留孤児と言って、如何にも日本人が勝手に乳幼児をおいて来て中国人に世話になったかのような報道ばかりですが、誰も好き好んで赤ちゃん・幼児を棄てて日本に帰る人はいません。
仮に生きて帰った親がいたとしても、それには逃げ回るのに必死でその間に親子はぐれただけの事情・・大規模な殺戮・悲惨な逃避行があったからです。
残留孤児の親がいた例は稀で・・親戚が出迎える例が殆どでしたから、大多数が現地で殺されていることになります。
ソ連侵犯は(日ソ不可侵条約違反でそれ自体国際法違反ですが・・)米ソの秘密協定によるのですから、米軍が日本人を海や空から殺し尽くしていることを前提に満州で生き残った70万人を(煮て食おうと焼いて食おうと)好きにして良いという密約があったとしか考えられません。
この残虐非道な行為を不問にして、僅か一人2人殺したかどうか程度の(慰安婦同様のでっち上げに近い根拠で)罪状を上げて戦犯と言いがかりをつけて処刑している不当さこそ100年かかっても明らかにしなければ、日本は民族として絶対に許せないと言う人が増えています。
中韓政府の理不尽な主張や行為が繰り返され、これに反論しようとするとアメリカが抑える構図が繰り返されて来た戦後歴史を見ると、背後でアメリカが日本イジメに精出している・・裏で唆して来たことが原因ではないかと日本人の多くが推理するようになります。
今回の中韓による騒動も民主党政権になって、アメリカ離れが加速しそうになったところでイキナリ発生したものです。
結果的に自民党政権になってアメリカ寄りに急旋回しましたのでアメリカはうまくやったとほくそ笑んでいるのでしょう。
目先はうまく行ってますが、私のようにアメリカが陰で糸を引いていると思う人が急激に増えた筈です.うがち過ぎ・・アメリカにとって迷惑かも知れませんが、アメリカの態度がアヤフヤ過ぎるので、マッチポンプをしている疑いが濃くなって来るのは仕方のないところです。
その結果,アメリカは理想の国のように教育されて育った我々世代までもが、自ずから「アメリカとは何者?」という疑問が沸々とわき出して来ました。

アメリカの戦争犯罪と神道敵視政策7

相手を激しく攻撃する不施不受派は日本の国情・・寛容な社会に合わないことから、徳川幕府は禁止しましたが、表向き禁止しただけでそれほど広がらない限り実害がないので、事実上放置していました。
アメリカによるマスコミ・知識人支配によって、隠れ切支丹が賞讃されますが、実態は同様で排他的な政治活動にまで発展しない限り、実害がないので,事実上黙認されて来たに過ぎません。
非寛容・・「和」の精神に反する宗教自体が、日本では国民大方の支持を受けられませんので広がりがないままになっていて、大した害がなかったからです。
実際に明治以降切支丹禁令が解かれましたし、敗戦→米軍占領でキリスト教信者というだけで優位に立ちましたが、事大主義の韓国とは違い、我が国ではハイカラ好みのキリスト教徒が少し増えただけで、それ以外に殆ど広がっていないことを見ても幕府の禁令によって広がらなかったのではないことが分ります。
この辺・不施不受派が弾圧されたのと1神教のキリスト教の弾圧とは同根でした。
キリスト教禁圧は如何にも民主主義・平等思想が許されなかったかのようにいう幕府批判が欧米の意見そのままに学校教育では主流になっています。
(今は知りませんが少なくとも私の習った当時の歴史教育ではそうでした)
秀吉当時西洋では日本以上に強固な身分社会であったので、その批判が当たらないことをNovember 24, 2012「万物共生1と多神教」で書いたことがあります。
これだけ見ても戦後アメリカは、史実に反した無茶な教育を日本に対して強制して来たことが分ります。
日本の政教分離とは言っても、公明党の存在に明らかなように各種宗教団体と政治家の関連その他に関しては何の問題も起きずに緩やかであるのに対して、神道に関してのみ・・ホンの数百円の奉納でさえマスコミは大騒ぎして憲法を揺るがす大事件に発展することが多くなっています。
政教分離と称して神道敵視政策がこんなに続くのは,米国による日本批判のためには、神道・・日本人の古代からの和の心だけは潰してしまいたいと言う戦後戦略そのままアメリカの悪意がマスコミや知識人によって継承されているからです。
現実の日本人が・・欧米人並み・・朝鮮人みたいに酷い心になれば、戦前の日本の植民地支配が酷かったという虚偽宣伝が信用・証明されます。
今の韓国人が積極的に売春婦輸出しながら慰安婦問題を主張しても、世界中が信用しないことの逆張りを狙ったのです。
日本の気高い道義心・神道精神をぶっつ潰して「和」や絆(きずな)重視よりは、私利私欲に走る民族にしてしまえば、アメリカの虚偽宣伝が信用されるようになっていたでしょう。
政教分離と称して日本の心そのものである神道だけを目の敵にして行く学校教育・マスコミ支配や知識人抱き込みには成功したものの、日本人が万物を大切にする心、如何に未開人であっても人間同士を大事にする心までは簡単になくなりません。
戦後再び東南アジアに進出した企業戦士は戦前に外地に行った軍人・司政官同様に現地人を大事にして、親切に技術指導してきました。
欧米植民地のときには教育さえ受けられずに何も教えられてなかったこととの、180度もの違いが再び繰り返されました。
この結果東南アジアでは雁行的発展を遂げられたので、欧米による日本の植民地支配は酷かったというデマ批判は色あせてしまっています。
色あせるだけなら良いですが後記のとおり欧米の植民地支配は酷かったという批判がわき起こりかけているのが現状です。
中韓が日本の資金や技術援助で目覚ましい発展を遂げられた点では東南アジア以上の恩恵ですが、中韓両人民は狡猾なのでこれを認めたがらないのです。
今年の8月には、何の根拠で8月15日に韓国国会議員が靖国神社に押し掛けてきて反日演説をしなければならないんだという大きな騒動になりかけていたのですが、目の前まで来て韓国議員が説得に応じて結局これを取りやめたので、大事件にならずに済みました。
そもそも韓国は先の大戦の戦争相手ではないのですから、極東軍事裁判の正当性に・・靖国神社問題に口を挟んで世界中に悪口宣伝する資格すらありません。
何のために誰がやらせているのかあるいは誰に訴えるのが目的かと誰もが気になりますが、極東軍事裁判自体の犯罪性・・不当な戦後秩序が批判されるのが怖いアメリカだとしか言いようがない状態になっています。
こう言う状態でアメリカがこれを歓迎しているかどうか・喜んでいるかどうかに関心が集まっているので、表面上迷惑顔をしているだけでは収まらなくなりました。
最近日米同盟の強化・・韓国軍には厳しく日米関係優先に舵を切るしかなくなっているのは、韓国の日本敵視政策による後押しがあることによります。
「日本が戦後秩序挑戦しているからけしからんじゃないか」と中韓が騒いでアメリカの注意喚起をすればするほど、アメリカが中韓に近寄る時代が終わり、逆に日米関係が強化される皮肉な関係になってきました。
アメリカはシリア問題処理能力・TPP閣僚会議交渉でのオバマ大統領の欠席などなど・日々目に見える形での著しい国力衰退に直面していますので、その補完勢力として韓国と日本どちらを選択すべきの踏み絵を韓国に迫られれば、誰が見ても日本しかないのですから、当然の帰結です。
中韓はこの関係変化に気が付いていなかったので、誤った政策に固執していたのですが、最近中国はまずいと持って若干軌道修正を試みています。
他方、韓国は思い込んだら千年でも・・と言う国柄ですから,軌道修正が出来ない点はソ連崩壊後も北朝鮮のみ未だに共産主義しがみついているのと同様です。
一旦火がついたらとことんやるしかないのが朝鮮人の気質ですから、アメリカが受入れてくれないならば・・と言うことからか、大統領自身が先頭に立って最近では欧州諸国等に出掛けて行ってまで日本批判を繰り広げています。
この大宣伝の結果、カリブ海諸国で、数百年に及ぶ植民地支配に対する巨額賠償請求が、英仏欄に対して問題提起されるようになってきました。
日本の朝鮮支配批判を東南アジアで展開すれば,東南アジアで日本の何倍も過酷な支配をして来た旧植民地支配諸国やアメリカ軍の戦争犯罪へ火の粉が広がるだろうという大分前から書いている私の指摘が現実化し始めました。

アメリカの神道敵視政策10と政教分離4

神道とは言わば、日本で自然発生的に生じていた「万物・お互いを尊重しましょう・併存社会的習俗・道徳規範を別の角度から言い表したに過ぎないものです。
神社で手を合わすから、今後お寺に行かないという排他関係にはありません。
排他関係にある社会の政教分離と対立のない融合・共存関係にある社会の政教分離では、本来意味・濃淡が違って当然です。
日本は、古来どんなものが入って来ても暖かく受入れてきたという意見を2013年10月19日ころに書きましたが、日本古来からの神々も仏教が入ってからは、いがみ合うことなく神仏習合で一緒の敷地で同居して来たことは周知のとおりです。
聖徳太子のころの蘇我・物部氏の戦いを如何にも宗教戦争であったかのように描く歴史漫画が多いのですが、これは西洋流思想の受け売りが過ぎています。
背景にどちらの支持が多かったかの視点は意味がありますが、西洋流の宗教戦争であったかのように描くのは間違いです。
実際に、その後各地の神社が潰されてりしていませんし、その後大化改新で蘇我氏の勢力が壊滅的に退潮しても仏教は弾圧を受けていません。
大化の改新の功臣である中臣(後の藤原氏)氏は神官の出自ですが、それだけのことであって、藤原氏氏自体が現在に残る興福寺を氏寺としていることから見ても神仏の対立によるものではないことが明らかです。
興福寺は近くの春日大社と併存していますが、神社は飽くまで建物が質素で、藤原氏の財力が興福寺に集中していたことが分ります。
神道自体これと言った教義もないことから、キリスト教や回教のように、教義・戒律違反と言って懲戒することがあり得ません。
神罰を受けると畏れる心だけがよりどころです。
せいぜい「自然をや物を大事にしないと罰が当たる」という程度の話でしかなく、具体的な処罰規範は神社にはありません。
今回山本太郎参議院議員が天皇に手紙を差し出した行為は、恐れを知らぬ行為だというだけでこれを理由に現世的な処罰を受けるべきものではありません。
法的に政教分離かどうかではなく、国民がどのように支持するかで決まる関係でしかなく、信じないものに現世的不利益を与えるところまで神道は期待していません。
神道とは言うものの習俗の抽象化したもの過ぎないので、日本の民主化の進展その他現世的社会生活規範と抵触することがあり得ないので、敗戦前においても具体的に何らの実害も生じていなかったことになります。
これを、米国が戦争犯罪の根源の如くに目の敵にして規制をする関連性・必要がありませんでした。
2013年10月19〜20日に書いたように仁慈・和を原則とする社会・・征服された方の全国の神々を日枝神社等で祭る社会と、勝った方が何でも出来る・・相手を絶滅させても良い非寛容社会とでは、原則と例外が逆になっています。
非寛容社会を前提に出来上がっている政教分離の必要性・・アメリカの理想(周回遅れの制度)を日本に持ち込んでこれを強制するのは滑稽なことと言うより、もっと奥深い策略があったと見るべきです。
日本にも一神教的非寛容な主張をする日蓮宗一派の不受不施派が生まれていますが、これは、日本の寛容・仁慈の心にそぐわないということで、江戸時代から弾圧を受けています。
西洋で成立した政教分離以前に、日本では非寛容な主張自体許されない・・どんな意見を言っても良いが、相手を絶滅させようとする教義自体が許さないという思想→言論の自由を保障する社会でした。
欧米では非寛容社会を前提にした排他的宗教が基本として、その代わりどの宗教でも政治に強力な影響を及ぼさないようにしようというのですから、日本とは逆の価値観社会です。
あるいは信教の自由をわざわざ宣言しないと強い方が相手をやっつけ過ぎるので、放っておけないと漸く理解した段階の社会です。
明治憲法下の我が国では信教の自由がなかったかと言うと、神道が優遇されていたからその意味で信教の自由がなかったという憲法論が普通です。
しかし、自由がないと言う意味をそこまで拡大解釈する憲法学者の意見は無理があるでしょう。
世の中にはその程度の不公平・不平等は(金持ちの子と貧乏人の子供や、親が芸術家で子供のときから芸術に接するチャンスのある子とない子等々)無限と言えるほどありますが、それを全部憲法(法の下の平等)違反と言って裁判ばかりしていれば社会が成り立ちません。

アメリカの神道敵視政策9と政教分離3

2013/10/26「政教分離⒉』以来徐々に話題がズレていましたが、アメリカの政教分離・神道敵視政策政策に戻ります。
西洋の政教分離・信教の自由は、相手が絶滅するまで攻撃をやめられない・・際限のない殺し合い・戦争になることから生まれた経験による智恵ですから、これは排他的な一神教にこそ必要として生まれた政治原理です。
・・ドイツ宗教(30年)戦争では人口が3分の1にまで減ったとも言われています・・。
政教分離が必要と言っても、その政治思想が生まれた経緯から見れば、宗教論で激しく争い相手の宗教を絶滅させることに政府や軍が関与してはいけないと言うのが本旨でしょう。
政教分離の歴史を見れば、神社仏閣の前で公人が手を合わすこと程度まで禁止するようなものではありません。
そもそもアメリカ大統領自身が、大統領宣誓式でキリスト教方式の宣誓をしているのがテレビ報道されています。
他方で戦後日本では神社へ奉納する数百円の真榊料でさえ憲法違反かどうかが大問題になり,閣僚が参拝すると公人か私人かが厳しくマスコミで問題にされます。
佛教関係に比べて神道だけ特に厳しく政教分離が問題にされて来たのは、今にして思えば異常な感じですが、アメリカの神道・・日本の善良な心の根絶・破壊目的だったのではないかとうがち過ぎてみれば理解可能です。
アメリカの真意・意向をうけた知識人やマスコミ人が、こぞって自虐史観を展開し善良な日本精神破壊に精出して来たのが戦後政治だったように見えます。
学者が権力になびくのは19世紀までの有産階級の余技としての学問とは違い、彼らはどこかで職・収入を得ないと生きて行けないので、支配権力の意にそわないと就職・研究出来ないから仕方がない面があります・・。
憲法で思想学問の自由が保護されるようになってから、思想学問の自由は却って窒息している・・科学研究費の補助がないと研究出来なくなっている側面を古くは04/30/05「少子化と民度・学力低下3(年金未納問題2)学問の自由1(憲法108)」以来あちこちで書いていますので検索して下さい。
最近ではJuly 31, 2012「次世代の生き方4(過剰労働力1)」にも少し書きました。
アメリカ政府は日本人の心の本質を戦争中によく研究していたことにより、本当は良く知っていました。
ただ日本を戦争に引きずり込みたかったルーズベルト政府は、対日悪宣伝を国民にしていたので国民もその気になっていただけだったでしょう。
酷い政治をして朝鮮人や中国人が困っていると言う対日戦争を煽る政治プロパガンダに反するので、日本人の善良性を国民に隠していたのです。
言わば大量破壊兵器がないのを知っていて戦争をしかけたイラク戦争と同じですが、兵器と違って客観証拠・物証が要らないのが有利でした。
「勝てば官軍」と言いますが、どんなでっち上げでも負けた方は反論出来ないのですから気楽です。
慰安婦同様に被害を受けたと虚偽証言する協力者を見つけ出せば足ります。
これが極東軍事裁判でした。
また虚偽風説の流布に合わせるためには、占領政策の第一目的として日本の崇高な和の心を打ち砕いてしまうこと・・どんな悪いことでもする大量の日本人のイメージの拡散が必要だったでしょう。
アメリカ流の利己主義・飽くなき欲望追求・・これが現実化すると巨大格差社会が実現しますが、邪推すればこれを目指すどん欲な社会にしてしまうことに目的があったことになります。
日本は古代から現在に至るまで、権力者になってもさしたる物欲を示さず質素な生き方が尊敬される社会でしたから、アメリカの価値観と真反対の社会です。
排他独善的な1神教による異教徒弾圧・苛烈な宗教戦争を避けるためには、政教分離は重要な政治原理になりますが、我が国の場合、元々八百万(やおよろず)の神々を尊崇仲良く併存する社会ですから、神道が盛んになってもならなくとも、その他宗教の盛衰には本来関係ありません。

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