子供がいても最後には子供に介護してもらう気持ちのないヒトが今ではほぼ100%近いでしょうから、老後子供がいないと困るのは悪い人に騙されないか(必要もないのにリフォーム業者に工事されてしまい高額請求されるなど)変な介護施設や介護者にはまったら誰が助けてくれるのかという外部支援者の問題に行き当たります。
これは法システム整備・・例えば現行の後見人制度は意思能力がなくなった人に対するものですが、そこまで行かなくとも高齢化すると気力がなくなってしまい、法外な請求と分っていても(価値判断力は充分にあるのですが・・・)拒否しきれない「気」が弱くなる程度の高齢者を後見するシステムが今はありません。
これを良いことに高齢者夫婦が悪徳押し売りやリフォーム業者のえじきになっているのです。
あるいは身寄りがいないまま介護者等に委ねると預金その他が自由に処分されてしまっても誰もこれを阻止する方法がありません。
意思能力がしっかりしていても自分で下の世話も出来ない独身者が日頃世話になっている介護者に預金の払い戻しを頼んだ場合、少し不正が分っても口に出して直接言い難いので徐々に不正行為も大きくなって行きます。
かといって、誰も尋ねて来てくれない超高齢独身者の場合、相談する人もいません。
文句言って明日からいきなり来てくれなくなったらどうしようかとかいろんなことが気になるでしょう。
こうした不正やいじめを防ぐためには、第三者によるチェック・・公的機関では形式に流れてしまい効果がないので後見人的(名称が変わるでしょうが・・)個人が随時見回る仕組みが必要です。
孤立した高齢者保護の問題は、April 17, 2011「不正受給防止(超高齢者)」の中段からApril 18, 2011「高齢者の財産管理・保護制度の創設」まで連載しました。
上記のように、子供がいないと困ると思われている事柄の殆どは法制度不備に起因するところが大であって、これが整備されて行けば不安の大部分は解消出来るでしょう。
むしろ、子供がいても役に立たないことがあるどころか、却って密室化するために子供自身が虐待者・・もしくは使い込みするリスクが実際的にはかなり多いのです。
我々が関係する後見でもそうですが、他人の弁護士が10万円でも20万円でも使い込んだら大変なことですが、親族が後見している場合、少しくらい言いだろう式の意識がまかり通り易く不正が蔓延していて(不正・・使い込みやちょっとした虐待ががあっても親子の場合に刑事告訴までは無理があります)裁判所が困っていて後見監督人選任で対処しているのが実情です。
このように子供がどうしても欲しいという合理的意味が減って行くのは必然の傾向になるでしょう。
元々子供が欲しいなどというのは動物の本能ではなく、オスを定着させて、子育てに協力させるための後づけの洗脳によるものですから、無理が出て来る筈です。
小鳥その他老後の世話にならない動物や魚、鳥類が何故子(卵)を産み育てるのかですが、子を産むこととは知らず・・・意識せずに発情期が来れば交尾したくなるように仕組まれている本能によるだけです。
その結果雨が降るかのように天然自然に受精して卵や子供が産まれて来るようにオスもメスもは思っているのではないでしょうか?
子を産みたくて・・積極的意識で交尾しているとは思えません。
ではあらゆる動物や鳥・魚類のメスは何故子を命がけで育てるのかですが、自分の身体から出て来るので、自分の分身のように本能付けられていると思われます。
母子心中などはこの心理の結果と見れば分りよいでしょうし、母はどんなことがあっても未成熟の子供と引き離されるのを拒む習性があるのは自分の身体の一部として理解しているからです。
また我が子を虐待して殺してしまう事件があると、母として考えられない行為だ・・今どきの母親は・・と言って非難ゴー々ですが、母親は他人に子供が少しの怪我でもさせられるのは許せませんが、自分がやることは自傷行為の感覚ですから、母親の本能に反していません。