社会安定期の政権担当能力1

安定成長=本来政治安定期になる筈の我が国が、逆に政治混迷期に陥っているように見えるのは何故でしょうか?
政治の基礎になるべき社会生活の安定性はこの約20年で際立って良くなっています。
交通事故死、犯罪率その他全ての基礎的指標が良くなる一方です。
(昔なら病死していた人が生きながらえることによる介護疲れによる虐待や殺人事件がありますが、それでも殺人罪や暴力の絶対数は減っています)
自殺者の増加・高位安定が問題視されていますが、これは生活基礎の安定に反する指標というよりは、病気になっても簡単に死ねない面が大きい・・医療の充実による療養長期化による面が無視出来ません。
我が国のバブル崩壊後の政治低迷は、我が国政治の舵取りの難しさにあります。
少子高齢化で世界トップを走っていることその他世界最先端生活水準に突入している我が国の場合、お手本になる先進国がありませんから、お手本を勉強するのに優れている秀才の言うとおりやれば良い簡単な国ではありません。
我が国政治決断には学者・評論家のような単純回路ではなく複雑回路が必要ですので、何事も単純回路で考えて明確な結論を出したがる学者・評論家の言うとおり実行する方が、誤りが大きいと思われます。
(学者の論文は、「その他の与件が一定とした場合こうなる」という単純な論法ですが、実際社会では与件が決まっていることは何一つありません)
中国のように我勝ちに電車に乗り込む社会では、日本のように並んで待ちましょうとか道路につばを吐かないようにしましょう、街を綺麗にしましょうという教育が簡単ですが、日本では現在社会で守るべき理想的道徳が自然に守られている社会ですから、これをこう変えたら社会が抜本的に良くなるという指導の余地が滅多にありません。
こう言う状態下では目覚ましい成果を得る政治家を求めるマスコミ風潮では誰が政治家になっても、無い物ねだりとなりますから、「誰がなっても同じだ」「投票したい人がいない」と言う政治家に対する不満(本当は当たり前のことです)が生じ易くなります。
この結果政策批判よりはマスコミが政治家のあら探しに終始して国民に不満を起こさせるようにしむけていて、これに国民が引っかかって来た・・政治不信を醸成されて来たのがこの約20〜30年であったように思います。
中国の改革解放化以降、ともすれば中国傾斜する日本の心理をアメリカが必死に引き止めるために、マスコミを利用して腹の太い有力政治家が出てきそうになると政策に関係のないあら探しで引きずりおろすことの繰り返しで、日本の政治は低迷を続けて来ました。
この間唯一小泉政権は、日米基軸で反中韓政策一本槍で分り良かったので(アメリカ支配の)マスコミからも喝采を浴びましたが、小泉氏の指名で政権を引き継いだ安倍氏は、就任直後先ず中国に飛んで日中修復に動きました。
郵政民営化もうやむやにする方向になって民営化に反対した議員の復党も認める方向になって行くなど全て小泉改革の逆方向へ舵を切ったのが安倍政権でした。
強気一点張りの政治は長く続かないので、ある程度修復の必要性があるのは仕方がない面もありますが、安倍氏の政策は表向きの意見とは違う逆方向・・うやむや政治になるのが安倍政権の特徴だったと言えるでしょうか?
今回の竹島や尖閣諸島騒動の沈静化に関しても、選挙戦での威勢のいい主張とは真逆で安倍政権になると日本側から関係修復のために先に特使派遣というのでは「?」と思う人が多いと思います。
これ以上日本側からこじらせる必要はない・・大人の対応は良いことだと思います。
ただ、今回は(・・これまでもいつも中韓からの仕掛けで始まったことが多いのですが・・)韓国や中国の仕掛けて来たことに日本人が腹を立てていることであって、日本から何もしていないのですから、向こうから「やり過ぎたとか、言い過ぎた」とかの陳謝なり何なりの沈静化特使を送って来て、日本がそれ以上追及しないでうやむやに終わらせるのは分りますが、相手が言いたい放題言っておいて知らんぷりなのに、何故日本が先に謝りに行くのでしょうか?
相手から特使が来るまでは、そんな失礼なことを言ったり、する国とは距離をおいて交際して行く・辛抱の継続で良いのではないでしょうか?
日本の体力では距離をおいて交際して行くことが出来なくなったから謝りに行くのでしょうか?
この辺の実態が素人には見えませんので政治家に委ねるしかないですが、もしも突っ張り合いしていると日本の方が参ってしまうという国力差があるのでしたら、始めっから喧嘩しなければ良いのです。
(実際対アメリカではこのスタンスでやってきました)
個人の場合も弱い方は喧嘩しないで始めっから尻尾を巻いて逃げるのが普通です。
しかし、自民党政権は何十年もこう言うやり方でうやむやにして来た前科があるので、日本の方が体力的に参ったから・・という推測が出来ません。
ホンの少し前まで中国は日本のGDPの4分の1程度だったのですが、それでも今までやられ放題でしたし、今でも対韓国では日本と大きな国力差があります。
自民党政権はこんなことの繰り返しばかりして来たから、中韓は何かやればその都度既成事実となって行く・・・味を占めて図々しくなる一方だとして国民が怒ってしまったのではないでしょうか。
話題を日米関係に戻しますと、どちらかと言うと小泉政権の日米蜜月から日中修復トレンド・・アジア寄り(アメリカ軽視)に舵を切ったのが、第一次安倍政権だったと言えます。
ネットで見ていると安倍氏支持層に重なる右翼による小泉経済政策批判・新自由主義経済路線・構造改革路線はアメリカに日本を売り渡すものだという論法・・現在のTPP批判論と共通する言い方ですから、安倍政権は日米同盟強化を標榜して、しかも真っ先にアメリカ訪問を言っている割に内容実質は安倍政権支持層の経済・思想観は反米親中国政権の実質を持っています。
左翼系グループ言論人も(もともと反米思想グループですから異とするにはあたりませんが)非正規雇用増加・格差批判論としてアメリカ渡来の新自由主義批判論を展開していることについては September 7, 2012「マイナス利回り2(消費信用1)」で紹介しました。
ナチスやファシストあるいは戦時中の右翼は極左と根は同じ思想であったと10/08/09「右翼と左翼4(市場経済の重要性1)」その他で書いたことがありますが、今でも同じです。

元旦

あけましておめでとう御座います。
皆様お健やかに新たな1年が始まっていることとお喜び申し上げます。
私の方も元気に新年を迎えました。
今年も(昨年末に書いたように)年齢相応に元気に働き、元気に楽しい1年・・10年の始まりにして行きたいと思っております。
高齢者が増えて年金財政が大変、医療財政が大変と言われていますが、高齢者はこれまでの日本の繁栄の基礎を作って来た人たちです。
自分の世代の稼ぎを基礎にして、元気に高齢化時代を楽しみましょう。
個々人の生き方は別として、日本を取り巻く現状に目を転じると1昨年の大地震・原発事故に続いて、昨年は尖閣諸島・竹島問題で我が国は対外的大揺れの1年でした。
泣きっ面に蜂と言い、弱り目に祟り目・・悪いことは続くと言いますが、相手に弱みが有ると見透かせば如何に世話になっていようとお構いなしにすかさず弱点を衝いて来るのが、近隣国の奉じる正義感・国際政治ということでしょう。
右翼ネットの大勢は「負けずにやり返せ」式の雰囲気が多いですが、私は子供の喧嘩のような行為を推奨せずに、飽くまで日本流正義・・信義を守る流儀を押し通して行くべきだ・・超長期的には我が国に正義があれば焦る必要はないと考えていることは昨年末のコラムで連載したとおりです。
また、この背後にはアメリカ筋による中韓に対する唆しもかなり潜んでいる筈ですから、慎重にことを運ぶ必要があります。
国内的には原発をどうして良いかの結論・方向性さえ出ておらず、国事多端の折年末の総選挙で自民党に政権が戻りました。
今回の総選挙では民主党は壊滅的惨敗ですから、この次の参議院選挙で負けたら党存続自体に疑問符がつく可能性があります。
政策が支持されなくて選挙で負けた場合は政策方向の修正変更で済みますが、政権担当能力という基礎的資質に疑問符がついての惨敗ですから、下野した場合、政権担当実務能力がつく訳がない・・逆に下がるでしょうから、体制立て直しは極めて困難と思われます。
自民党の政権担当能力自体に国民の信任が戻ったという訳でもないらしいので、今後の自民党による政権運営の実績如何によっては、新党さえしっかりすればそちらの方へ支持が流れる可能性もあります。
しかし、新党も実務経験がない点は民主党と同じなので担当能力が基準になると疑問符がつくので、そもそも政権担当能力って何か?とならざるを得ません。
自民党最後の3代の総理が世襲ばかりで担当能力がないとマスコミが言い出した時点で、今回の民主党の惨敗が決定付けられていたようなものです。
実務経験が政権選択の基準になるとどの政党が担当しても、新政権は経験不足に決まっているので直ぐに国民批判にさらされざるを得ません。
その結果、日本政治は迷走するしかない状態におかれて来ました。
ところで、ちょっと考えれば分ることですが、江戸時代に限らず中国地域の歴代王朝や李氏朝鮮などすべて経済が(成長しなくとも)安定していれば政権も安定し、長期政権化するものです。
長期安定すべき時期に、何故現在日本の政治だけが不安定になったのでしょうか?
我が国の場合バブル崩壊後失われた20年とマスコミが宣伝していますが、何回も書いているようにこの間もジリジリと成長を続けていたのであって、国民が豊かになる一方で言わば高原状態から緩やかな上り坂に差し掛かっている時代でした。
この間にデフレのために給与は上がっていませんが、国民の生活水準が実質で見れば大方2倍になっていると書いてきました。
バブルのころと比較してみれば分りますが、安い木造賃貸住宅中心から、鉄骨造りタイル張りのワンルームマンション中心になり、木造賃貸住民だったかなりの世帯が物件の値下がりと低金利下でマイホーム・マンション住民に昇格しています。
鉄道その他のインフラのレベルも、20年前に比べれば格段に良くなっています。
豊かな社会を実現してしまえば、基本的な国内対立軸がなくなるのは当然のことで、対立軸がなければ国内政治社会が安定(実際最高に平和な豊かな時代を国民が満喫しています)するのが本来です。
国民の多くは長かった高度成長期の経過で充分に賃金や収入が上がっているのでこのくらいの収入で良い・・現在の高原状態〜緩やかなのぼり坂で良い・満足しているのですから、本来は20年近い長期政権が続いていた筈・・安泰な目出たい20年でした。
ただし、この間非正規雇用・・若者の就職難が問題になっているので、次世代のためにこの解決が求められる・・民主党政権で派遣の規制が動き出しましたし、中高年以上にとっては(自分の子供のことが気になる・・すなわち30年先の将来が心配というだけです)目出たい20年だったと思われます。

 大晦日

今日は大晦日・・クリスマス・イヴのコラムで、今年はいつの間にか年末になってしまったと書きましたが、そうは言っても年末・大晦日が実際に来れば感慨もひとしおです。
やはり1年の終わりとなれば、来し方(行く末)を思い起こす気持ちになる人が多いでしょう。
今年の1年間は皆様にとって、どんな1年だったのでしょうか?
私にとっては、日々基礎体力・食欲の衰えを実感するような1年でした。
1ヶ月ほど前の京都旅行に際しては、駅ではエレベーターが有るとそれに意識的に乗ったり地下鉄では意識的に座るようになりました。
(後で分ったことですが、この頃軽い風邪を引いていたらしく最近はまた元気です)
それまではエレベーターなど待ってるヒマがあったら歩いた方が早い意識でしたし、短時間乗る地下鉄などは座るかどうかは気分次第という無意識の状態でしたが・・。
庭仕事をして腰が疲れても、う〜んと伸ばしているとその場で直ったのが直り難くなったり、昨年までに比べてワンランク厚着したくなったりと、何かとこれまでとは違う感じをこの半年程で受けるようになりました。
レストランで食事しても、女性用程度の食事でもお腹いっぱいになって苦しくなったり・・・胃袋の許容量も小さくなってきました。
大晦日の次ぎに来る慣例の初詣も、ここ数年は真夜中に家を出るのは寒く感じるようになったからか、何となく出不精になってしまい、日が出て少しは暖かくなる昼間に切り替えています。
高齢化とは出不精の謂いでもあるでしょう。
約1ヶ月前に京都へ紅葉を楽しむために行ってきましたが、(京都ばかり行っている訳に行かないし)「2〜3年に1回京都へ行くペースだと今後何回も行かないうちに80代・・年を取ってしまうと石段を上るのが面倒になってしまうのだなあ!」と思って驚きました。
今回は天竜寺の裏にある大河内山荘の雰囲気が優しくて気に入りましたが、これも80代になると上がったり下がったりがきつくなるし、嵯峨野をテクテクと歩いていられなくなるでしょう。
足腰は元気だが、おもしろ半分に人力車に乗るのと、歩くのが疲れるから人力車に乗るしかないのとでは大きな違いがあります。
金閣寺や仁和寺その他の有名寺院も毎回行っても仕方ないので、6〜8年に一回となりますが、そうすると金閣寺や青蓮院などにはあと何回行けるかな?となります。
これまでの旅行では、仕事の都合で行くチャンスがあるかどうかだけを基準に(地方の仕事があるとそのついでに旅行して回るやり方)国内あちこちデタラメに行っていましたが、これからあと何回行けるかというつもりで旅行する必要がありそうです。
若い頃に読んだいろんな本では、人生は短いから寸時も惜しんで生きて行かねばならないとか、いつ死んでも良いように生きている偉人の生き方を読みましたが、そう言うものか・・と言うだけで、偉い人の話であって自分には何か遠い世界・・どこか他人のことでした。
大病を患って生命の大切さを知るともいいますが、高齢化すると食が細くなるなど具体的に生命の終わりが見えて来るので、逆に生命の大切さが分って来るのでしょう。
今年は、これまで無限に時間があるように思っていた自分に・・思えばこれまで若い者の気分で(その内年を取ることを理屈では知っていても、他人のことだと気にしていなかったのです)生きて来たことに改めて気付かされた1年でした。
そろそろ人生の終わりとは言わないまでも下り坂に向けて、哲学的模索が必要な年代にさしかかったようです。
昔から老人は信心深くなるように見えましたが、私のようなノー天気・凡人でさえも生命の終わりを、身近なものとして意識せざるを得ない世代の入り口にさしかかって来た1年でした。
観光地に戻しますと日本あちこちでは、一回行けば充分な所も多いのでそう言う所は「今後何回・・」と心配する必要がありません。
東京地裁で裁判があるときには、その都度(平均月1回ですが・・)妻と一緒に都内で時間の合ういろんな演劇等を見ていますが、これだって無数にチャンスがあるような気でいましたが、今後は回数にすればあまり残っていない感じです。
東京地裁、あるいは日弁連その他の仕事で東京に出たついでに、東京にいる末娘と待ち合わせてその辺で食事したりしていますが、これも後何回・・と考えると意外に少ないのに驚きます。
現役を引退した場合を想定すれば、わざわざ東京まで(と言っても特急で僅か30分ですが・・)演劇や催し物を見るためだけに出掛けるかな?となると疑問です。
寒い所(あるいは暑い所)を出掛けなくとも「家で妻に入れてもらったお茶をゆっくり飲んでいる方が良いや・・」となりそうです。
出不精になるとは言い換えれば、ゆっくりしていること自体をゆったりと味わうことが出来る歳になることだとも言えるでしょうか?
私の好きな漢詩(若い頃に読んだものですが、老境の醍醐味かな?と思って記憶していたもの)にこういうのがあります。
    
     夜雨寄北   (夜雨北に寄す)

  君問帰期未有期  君 帰期を問えども未だ期有らず
  巴山夜雨漲秋池  巴山夜雨 秋池に漲る
  何当共剪西窓燭  いつかまさに共に西窓の燭を切(剪)りて
  却話巴山夜雨時  却って巴山夜雨の時を話すべき
        李商隠(812〜858)

巴蜀に単身赴任している所へ妻=(北)から「いつになったら帰って来られるのか?」の問い合わせに対する返書の詩ですが、(今有名な巴蜀の長雨を見ていますよ)「まだ帰れませんがいつになったら家に帰って、西向きの窓に向かった部屋でろうそくの芯を切りながらゆっくりと巴蜀の長雨のことをあなたに話せる日が来るのだろう」という返事の詩です。
私は正面の意味だけでなく、老夫婦でゆっくりした時間の流れる空間描写(西窓の燭を切(剪)りて・・)を気に入っています。
来年からの10年と言わず20年ばかりは、老年期(私の心情的にはまだ熟年期のつもり)に入ったことを自覚しながら、ほどほどの健康を維持してゆったりした人生を楽しみたいと思っています。
この1年のご愛読ありがとう御座いました。
来年も大手マスコミの偏った意見に対する批判を中心にした勝手な意見を書き連ねて行きますので、よろしくお願いします。
来年は、皆様にとってよいオトシでありますように!

全否定・プロパガンダ文化と交際の仕方4

陰で悪口ばかり子供に教え込んでいるような狡い隣の人・・国々とつき合うのは出来るだけやめる・・時候のあいさつ程度にどどめる・・つき合っていればロクなことがないので縮小して行くのが合理的です。
第二次世界大戦も日本が中国にかかわり過ぎたこと・・アメリカによる対中国機会均等要求から始まったものでした。
日本が中国と関わりを強めるとその邪魔をしたくなるのが、100年来のアメリカの基本的立場ではないでしょうか?
触らぬ神に祟りなしとも言います。
中国への企業進出は、中国政府支援による暴動リスクによるだけではなく、妬み深いアメリカの意向もあるし、深入りせずにいい加減なところでとどめておくのが賢明です。
有り難いことにネット発達によって、日本孤立化を策して来た米英支配の世界メデイアの世論形成力が低下することが見込まれています。
今後は中韓のように人の陰口ばかり教育したり、日本その他の国のマスコミを裏で買収して虚偽宣伝をしている国の方が、長い間には世界で孤立して行くことになるでしょう。
虚偽の教育ばかりしていると、上が上ならば、下も下というワケで国民が以心伝心でいろんな方面で嘘八嘘でも繰り返しを言いつのれば良い・・良いものがあれば盗めば良いという日常生活態度になりがちです。
最近の例で言えば韓国の楽曲等のネットのヒット数で世界有数・・何億ヒットにもなるそうですが、CDの売上では僅か数万枚という例がいくらでも出ています。
ワンタッチで数十万単位のヒット数を記録出来るような装置を利用して、いろんな分野で世界で人気ナンバーワンをあちこちで偽装している韓国系の策謀が今や世界の常識になっています。
CDその他の実売数が、(これも自分たちで大量入手して安く頒布しているようですが、このやり方は限度があるので結果が知れています)本当の人気でしょう。
あらゆる分野でこう言う操作をしては、世界のヒット数ナンバーワンと自己満足している不思議な国です。
ただし、ブランドイメージ・虚偽のイメージ植え付け成功によって家電製品等の広告に有名化した韓国俳優を起用したり出来るので、結果的に売り込みに成功している面もあるようです。
最近アメリカで判明した現代自動車の燃費偽装表示問題は、こうした思考回路・行動様式で成功して来たものの、いつかは虚偽はバレル・虚偽は続かない結果が出た・・氷山の一角と言うべきでしょう。
中国のGDPの操作疑惑では電力の増減傾向と合わないことが4〜5年前に批判されたので、一時的に統計発表をやめていましたが、最近では政府発表に合うように操作されたと思われる統計を再度出すようになっているようです。
最近では電力統計等が操作されているので、当てにならなくなりましたが、政府統計ではない物流(・・港湾在庫の積み上がりなど目に見えます)が前年比大幅減なのに何故7%も成長していることになるのだ?と疑問が出ています。
このように嘘はどこからかバレるものですが、韓国の場合はネットの悪用が既に世界的に評判になっています。
どんな商売でも同じですが、1回良い思い・・楽して儲けることを覚えると企業精神が蝕まれてしまい結果的にマイナスになるのが普通です。
ここ2〜30年グロ−バル化の波に乗って韓国を具体体に知らない世界中に対して、政府挙げてのイメージ戦略・・と言えば聞こえが良いですが、虚偽報道のしまくり・・マスコミの作り上げたイメージで成功してきましたが、今後は世界中で個々人と直接接する機会が増えて来ると、身近で見聞きする具体的な人格が重要になります。
その結果、マスコミの作り上げたイメージではなく韓国人や中国人の具体的人間像が知られるようにになって、人の物を簡単に盗む・嘘ばっかり・怒りっぽい・汚い・うるさい等々のマイナスイメージが、現実に作られつつあります。
中国政府は浅ましくも国連の場でさえも日本が尖閣諸島を盗んだと口を極めて非難していますが、こう言う浅ましく野蛮な態度自体が世界中で嫌われる材料になり始めていることにまだ気づいていないのです。
英米メデイアが牛耳る時代が終わり、具体的人間観察・商品比較となって来る時代が来れば、世界中の人が日本人と中国人や韓国人のどちらを信じるかで見れば勝負は明らかです。
自分で努力しないで人の成果を盗んでいるのはどこの国が多いか、世界中で泥棒の多い国は日本と中国どちらですか?と問えば、あるいは歴史認識と威張っているが自国歴史を想像で語っている人が多いのはどこの国か?と言えば、日本は中国や韓国を引き離して圧倒的に信用されていることが明白です。
グローバル・ネット時代では、米英系マスメデイアが作り上げた虚像(米英の真似をして虚偽宣伝に熱を上げて来た中韓の日本批判)よりも、具体的な国民個々人が世界各国で作り上げていく人格像が重要になるでしょう。
 これで今年の社会問題等に関するコラムは終わりです。
明日からは大晦日と正月のコラムになります。
正月明けには、中韓との交際の仕方・・度し難く見える中韓ではあるけれども、我が国とは違い中韓においては政府と国民は別ではないかという・・10月25日に少し書き掛けてそのままになっている別の視点から考えて行きたいと思っています。

悪しき隣人との交際4

クリスマス・イヴとその関連コラムで観光立国批判・国境問題に話題が移って来たので、中断していた2012-12-23「 悪しき隣人との交際3」の続きに戻ります。
中国としては、甘く見ている日本だけを標的に攻撃してみて、失敗しても何とでもなると思ってやったつもりでしょう。
全世界の外国資本を攻撃したのでは世界を敵に回すことになるので、これを避けて一点集中攻撃から始めるのが合理的ですが、相手が日本なら戦前の仕返しだと言えばどうにでもなるし、アメリカや西欧も黙認・・背後で応援するという冷徹な読みが中国にはあると思われます。
これまで書いて来たように戦前の機会均等要求→世界大戦の要因になったように・・最近では中国市場で一人勝ち的な様相になっている日本の存在を欧米は苦々しく思っている筈です。
実は日本攻撃から始める準備は、江沢民が主席に就任して以来周到に準備して来たことです。
江沢民が就任後のアメリカ訪問時にアメリカの戦勝記念碑か何かに献花して対日戦争協力関係を忘れないという演説をしたことがあります。
このときに江沢民は日本の中国進出に対しては、今は必要だから投資させているがその内に投資した資産を投げ出して逃げざるを得ないように、叩き出してやるから・・とアメリカに約束していた可能性があります。
これまで中国と蜜月状態で協力して来た日本は、この突然の演説には非常に驚きましたが、そのとき以来中国では江沢民による日本非難の国内教育を着々と始めていて、今ではこの教育で育った世代が成人しています。
当時直ぐに日本を叩き出すには、中国の経済力がひ弱なために政治と経済は別と使い分けて日本に対して投資を呼びかけて深入りさせて来ました。
深入りすればするほど日本に対する攻撃の効果が高くなる・・レアアース供給の9割を中国に頼っていた日本を狙い撃ちに、レアアースの禁輸をイキナリ始めたのはその手始めでした。
江沢民の演説は、アメリカに対する戦時中と戦後の「密約を忘れるな」という意思表示であり、アメリカは多分今も忘れていないというエールの交換をしたことを公式に表明するための重要な転換点であり、セレモニーだったことになります。
中国が開放政策採用によって共産主義を事実上放棄したので、(名目上の共産主義温存とは政治的には独裁を維持するだけの意味でしかないでしょう)戦後共産主義封じ込め政策で米中が敵対していたことをやめて、戦前の協力関係に戻ることの確認でした。
・・裏返せば伸び過ぎた日本を叩くために戦前同様に再び対日共同戦線に戻ると言うアメリカのメッセージとして米中両国で演出をしたものでした。
日本はこれには驚いたものの、誠実に協力していれば悪いようにならないという日本流の解釈でその後もなおも経済協力を惜しまないで来ました。
中国としては日本の投資残高が大きくなればなるほど日本の撤退は巨額損失になる(自国にとっては技術移転になるメリットが大きい)ので、イザとなれば脅かし易くなる取引材料ですから、いくらでも奨励します。
江沢民→胡政権はこれ以来何十年もかけて反日教育に精出しているのに、日本はこれをやめてくれるように申し出を全くしないまま・・中止と引き換えに経済協力するという程度の要求もしないまま、無償で植林事業をするなど言われるままに資金や技術協力だけして来ました。
今回の尖閣諸島問題で紛争中にもかかわらず、何らの要求もなしに今年も中国向け円借款を中止しないで援助することに決めたと大分前に報道されていました。
こう言う政府の弱腰態度は韓国に対しても同じで、今回の竹島騒動でも仲直りするならば、「既成事実そのまま認めるのではない」(韓国側による何らかの譲歩・・構築した施設の撤去)「反日教育をやめさせることを条件にすべきだ」という以前からの私の主張になっています。
日本は中韓との仲直りをするならば、少なくとも「反日教育をやめろ」くらいの主張はすべきです。
反日教育をそのまま黙認していて表面だけ仲直りしても、反日教育で次世代〜更に次の世代までが育ってしまうのでは、両国の親善にとって取り返しがつきません。
その場だけ仲直りすれば良いとして来た歴代自民党政権の対応が、相手が悪過ぎて大失敗だったと思います。
今の中国人や韓国人の大半が反日教育で育っていますので、心から日本のありもしない残虐行為を刷り込まれた人ばかりになっています。
こんな教育をしている所でいくら日本人が現地で献身的無償協力をしても、その裏で反日教育に精出しているのでは何にもならない筈です。
ただし、12月22日に書いたように日本にとっては民族感情問題を中心に政治をして行くのは無駄です。
安倍自民党総裁が選挙前公約にかかわらず、大勝後に中韓を刺激しない政策を選択しているのは正しいことですが、これ以上深入りするための弱腰外交では国民感情が許せないでしょう。
悪しき隣人とは深入りすれば仲良くなるのではなく、むしろ関係悪化の禍根を拡大するだけですから、日本古来からの法に従って、(喧嘩で勝つよりも)悪しき隣人とはなるべく交際を減らして行く方が合理的です。
だからと言って右翼のようにいきり立つのでは子供の喧嘩レベルですから、投資の段階的縮小・・関係縮小のためには、主張はきちんとして行きながら「まあまあ・・」といって宥めておく大人の外交が必要です。

免責事項:

私は弁護士ですが、このコラムは帰宅後ちょっとした時間にニュース等に触発されて思いつくまま随想的に書いているだけで、「弁護士としての専門的見地からの意見」ではありません。

私がその時に知っている曖昧な知識を下に書いているだけで、それぞれのテーマについて裏付け的調査・判例や政省令〜規則ガイドライン等を調べる時間もないので、うろ覚えのまま書いていることがほとんどです。

引用データ等もネット検索で出たものを安易に引用することが多く、吟味検証されたものでないために一方の立場に偏っている場合もあり、記憶だけで書いたものはデータや指導的判例学説等と違っている場合もあります。

一言でいえば、ここで書いた意見は「仕事」として書いているのではありませんので、『責任』を持てません。

また、個別の法律相談の回答ではありませんので、具体的事件処理にあたってはこのコラムの意見がそのまま通用しませんので、必ず別の弁護士等に依頼してその弁護士の意見に従って処理されるようにしてください。

このコラムは法律家ではあるが私の主観的関心・印象をそのまま書いている程度・客観的裏付けに基づかない雑感に過ぎないレベルと理解してお読みください。