倫理基準は目に見え難いので余程自制する積極意識がないと,長年の間少しずつ枠をはみ出して報道・運用していると、次にはそれが基準となって、このくらいならはみ出しても良いだろう式にドンドンはみ出してしまいます・・・。
参拝者数の比較記事程度の些末な分野・・政治対立に直接関連のない新聞の31面という端っこの記事にまで、無意識に不公正な比較記事を載せるようになっている現状を見ると・・関係者の末端まで意識が鈍痲しているのではないかと思われます。
末端関係者まで客観報道する意識が薄れているとすれば、マスコミ界全体にとって由々しい事態ではないでしょうか?
北海道JRの安全意識のほころびが最近大問題になっていますが、末端に現れて来ると、その業界は重症です。
マスコミはかなり前から中立報道の節度・枠を離れて、世論を誘導する誘惑に負けて、特に政治誘導する必要のない日常的記事までその会社の意向を色濃くにじませる習慣になっているからではないでしょうか。
偏った意見に嫌気がさして新聞を定期購読する人が減って来たとも言われています。
電波を使わず公的保護を受けていないないならば、マスコミでも意見をその会社の意見として言っても書いても良いのですが、その場合でも意見は意見として堂々と書くべきであって、事実報道に紛れこませて特定立場の主張を刷り込もうとするのが良くないという意見をここでは書いています。
マスコミによるムード造りによる勝手な世論誘導が多過ぎて、辟易しているのは私だけではないと思われます。
フジテレビは韓流報道に偏っているとの批判に対して「嫌なら見なければ良い」と開き直ったとネットで批判されていました。
マスコミは自分の好きな「世論を誘導し形成するために存在していて何が悪い」と開き直るならば、特別な保護を受けるべきものではないでしょう。
仮に韓国系企業や在日韓国人の広告・スポンサーで経営が成り立っているとしても、だからと言って、日本の電波を利用して韓国の利益ばかり報道して良いとい論理は成立しません。
マスコミは事実報道に徹し、意見を言いたければ正々堂々と意見として主張すれば良いのです。
ところで、事実報道でも事実の取捨選択過程で影響力が行使されますので、そう言うことのないように出来るだけ取捨選択に当たっては,謙抑姿勢を常に心がけるべきですし、そう言う心構えのない経営者であるならば失格とすべきです。
風俗営業や産廃業者などでは、前科者や暴力団等の関与を禁止・規制しています。
電波を割り当てる企業の経営者には,中立を守る気構えの有無をテストする・・基準は儲かるかどうかだけ・スポンサーに従うだけと明言するような人物を失格にするような一定の人格的要件を重視すべきです。
面従腹背・・宣誓するだけでは意味がないとは言えますが,やはりトップ就任時には国会で宣誓させ、従業員には毎朝朝礼で「中立性を守ります」宣誓唱和くらいさせるはすべきでしょう。
伊勢神宮への参拝者数という一見客観数字報道でさえ,子供でも分るような偏頗な比較記事を載せているように、政治的報道に関してはもっと露骨に事実報道の如くに見せながら、一定方向への誘導的表現が満載になっています。
テレビ・・バラエテイ番組等は、かなり前から何らの気配りもなく顕著に一定方向への世論誘導的表現に終始していました。
政治意見ではない事実や娯楽報道に近い番組編成で見ても,いわゆる韓流が如何に流行しているかの刷り込みをするための優先報道が批判されていました。
韓流に限らず謙抑姿勢どころか積極的に一定方向へ世論誘導しようとする姿勢がココ10〜20年ほど露骨過ぎる様子です。
企業なんだからスポンサーの御機嫌を取って何が悪い!・・と言うマスコミ各社に対して、消費税免除・軽減税率等の特権が何故必要かの疑問を持つ人が増えて来たのは当然です。
今はタマタマ反中韓派によるネット批判が中心ですが、それ以外のもっと弱い分野・・ネット報道出来ない弱小分野では、ネット批判さえ出来ないので自己抑制する必要がないとなれば,マスコミはやりたい放題の偏頗報道が可能です。