自由民権運動が政権を握ることが出来なかったのは、自由平等な選挙が出来なかったからではなく、実際に生活をしている国民は彼らの主張が現実離れしていることを抑止っていたからです。
実際に公正な選挙制度になった戦後でも、社会党系や民主党が政権を取れたのは僅か2回しかなくいずれも大失敗しています。
今回の民主党の大失敗で(このトラウマの結果)今後4〜50年間野党は政権から遠ざかってしまったと思われます。
こ民は庶民に至るまで、古代から集落の運営委に係わっているで、実態を良く知っているので、実態に合わない空理空論を掲げる野党は、万年野党になってしまいます。
野党政治家は、一応政治に関与しているので、現実政治では野党の主張が無理な主張と分っていても、空理空論の方が、アッピールとしては分りよいので、現実的ではないと分っていてもその要求を訴える方に傾いてしまうのでしょう。
沖縄の基地で「少なくとも県外へ・・」と言う公約を唱えて政権を取ったことによってその矛盾がはっきりしましたが、基地問題に限らず野党は非現実な主張の方が分り良いのでこうした主張に頼り勝ちです。
それと、政治はいろんな利害調整=妥協で成り立っていますが、野党は内部調調整してこれを実際に実行したどうなると言う心配をしていろいろな場合を想定しておかなくとも、自分の主張が国会で通る筈がなく、実行される心配ないから実害がないと言う安心感があります。
無理に内部の利害調整して反対派から恨まれるようなことをする必要もない・・少しでも与党に妥協すると「弱腰批判」に曝されるるので自己保身のために主張を一%も譲らなければ→与党の言うとおりになってしまうのが分っていても、強行採決を求めて自分は最後まで頑張ったと言うパフォ−マンスをとるのが普通になっています。
当然のことながら、マスコミと連携して「強行採決は民主主義の死」と言う宣伝といつもセットです。
こんな安易な政治活動ばかりしているから、同じ日本人でありながら、言いっぱなしの野党病になってしまい、利害調節して最後は妥協する訓練が身に付かないのです。
韓国や中国の対日外交も、殆ど(裏で泣き言を言いながら、表向き日本が謝ってくれないと国内が持たないから何とか・・・)パターンです。
その結果、民主党のように偶然政権を取ると、従来主張との矛盾する分野ばかりで、政権を担当すると困ってしまうのがその典型です。
言論の自由・・マスコミや野党の存在意義は、政権が特定階層と癒着して不当な政治をしてるときに批判することが重要・・本来こうすれば、良くなると言う主張こそ意味があります。
日本の場合政府は、どこかと癒着して不当な政治をする余裕がない・・国民の英知を総動員して少しでも良い業績を上げたいのが普通の心理ですから、政策決定派国民英知を結集して得たた結果になっています。
すなわち・・多数英知・・各分野の最高権威者を結集して議論を尽くした総合結果に対する政策・政府批判をしようとすると、プロ同士の議論においてはいろんな矛盾点を指摘されて相手にされなかった異端の論による批判しかなりません・・結果的に空理空論になり勝ちです。
例えば成長戦略も金融政策も過疎地対策もその方向性は同じで、与野党共に求めているのですから、出て来る政策は国民英知の総動員の結果でしかないので、極端に変わった意見・・実体的裏付けのある意見を野党が出せる訳がないのです。
無理に対案を出そうとすれば、各種の検討部会で議論し尽くされた結果、採用されなかった少数意見を主張し直すしかありません。
いろんな部会の意見が下から上がって来て順次の議論を尽くすのが我が国のいろんな分野での決め方ですから、その過程を経た政府施策に対して、全く誰も気が付かなかったような名案がイキナリ野党から提案出来る訳がないのです。
偶然名案を思い付いたとしても、これを実施する官僚や関係者のスクリーニングを通して実現可能かどうかのシュミレーションをして行かない思いつきだけで、国家を動かす訳には行きません。