日本のように利害を離れた正義の基準ならば、衆知を集めた方が良い結果になります。
いろんな紛争解決には、日本に交渉環境整備を求めて来るようになる時代が来るでしょう。
日本は利害による調整に参加する必要がないので、今のところシリア紛争には高見の見物が妥当です。
利害関係国が自己主張や武力介入を繰り返していれば、中東諸国での戦乱のウズが大きくなる一方で最後は地域全体が廃墟になって利害関係国が介入するメリットがなくなって、おしまい・・忘れ去られるのでしょうか。
正義の基準ではなく、圧倒的武力による強制力をなくしたアメリカの言うとおりにする国がなくなったのが、現下の中東情勢であり、アメリカの覇道政治が行き詰まった典型的地域の例です。
これはオバマ大統領の優柔不断によると言われていますが、平家の総大将宗盛も優柔不断の総大将として平家物語では描かれていて、最後は折角海に飛び込んだのに海に沈めなくてアップアップしていたと笑い物になっていますが、これらは物語性を誇張するためのものに過ぎません。
実質は個人の資質と言うよりは、平家物語によるいわゆる「積悪の余殃身に及ぶ」と過去の蓄積が集約された状態です。
考えてみれば、藤原氏の政権獲得は壬申の乱以降世紀間にわたる慎重かつ巧妙連携作業によるものでしたが、後白河法皇(建武の後醍醐天皇よりはマシでしたが・・)や平家の政権獲得は短期・性急であった分無理が出た・・一種の覇道政治になっていた点が(後醍醐の後を継いだ足利氏は弱体で無理が出来ない・・覇道政治を出来ませんでした)日本の万年単位の政治運営の常道に反した点が人心離反に繋がってしまった原因と言えます。
アメリカは日本の協力がなくても外国との協力で何とか凌げるとしてもアメリカの武力による縛りがなくなって、(言論の自由を国是とするアメリカが諸外国の言論の自由を奪って来たこと自体が漫画的です)中韓を除くアジア諸国が本当のこと(日本が植民地解放に努力した功績)言い出した点をどうするかです。
第二次世界大戦開戦に持ち込んだ酷さ(最近のイラク戦争開始の言いがかりと同様)と戦争時の戦争犯罪、戦後処理の条約違反などの各種道義違反行為と戦後70年以上・・今後も続くともしかして百年以上も、陰に陽に中韓を唆して日本非難を続けて来た行為に対する謝罪がなくても済ませられるのでしょうか?
勿論日本国民は大人の国ですから、「謝罪要求」のような大人げないことを一切しません・・この点は将来的にも明らかです。
要求はしないけれども中韓を使って戦後70年以上も日本を批判し続けて国民に代わって処刑された「被害者に対するお参りさえ許さない」と言う縛りを続けて来たことに日本人は心底怒っています。
米国政府が一片の謝罪声明さえ出せば「解決」と言うにはコトが重た過ぎますので、どうしてくれたら許せるのか私にも分りません。
韓国の言うように何回謝っても許せないと言うことにはならないでしょうが、今後何十年かの間には何らかの決着・・誠意が必要な感じです。
バブル退治の先送りは、却って傷が大きくなると言われていますが、「まずい」と思ったら早く謝った方が無難です。
自己の非を認めるのがイヤだからと、先送りすればするほど,自己正当化策・日本が如何に道義に反していたかのでっち上げ宣伝が強化される→裏から言えば日本に与える傷が増える一方ですから自己弁護=相手の批判強化をすればするほど後の謝り方が難しくなります・・。
戦後日本を道義非難しないで,戦争に勝ったときに「戦いの勝敗はトキの運」と言って「敵の戦い方は素晴らしかった」と敵将をねぎらう日本式対応であれば、殆ど恨みを残さないやり方でした。
勝ったからと言って中国の歴史を再現するかのように敵将を犯罪者として辱め、しかも縛りクビ=絞首刑にする・・これも卑劣なやり方です。
一国の宰相や将軍をコソ泥同様に絞首刑=縛り首で処刑すること自体、日本民族を冒瀆する異例の行為です。
浅野内匠頭が武士として切腹を命じられたまでは良かったのですが、内匠頭と言う官職がありながら地下人同様に、切腹の場所が座敷でなく庭先に設営されたこと自体が家臣団の憤激を呼んだことを想起すべきでしょう。
しかも国家のために犠牲になって死んで行った先人のお祀りさえ許さない状態が今なお続いているのです。
民族感情で何が激しくなるかと言うと、無念の死を遂げた先祖の祀りがどうなるかが重要です・・このために我が国では古来から天神様や天竜寺など盛大にお祭りして来た歴史があります。
世界中どこの民族でも、異民族に殺された民族の先祖を祭ることさえ禁止されるほど民族の誇りを傷付ける戦後処理がないので、アメリカのやり方は、日本民族の恨みを深め・長引かせる稚拙過ぎるやり方です。
この教訓はどんな未開の原住民でも知っている古来からの常識ですから、如何に歴史のないアメリカでも知らない筈がありません。
にも拘らず1昨年だったか?安倍総理の靖国参拝に対してすかさずアメリカ政府は「落胆した」と公式声明発表する以上は、今でもこれを・・「許さないぞ!」と言う意思表示をしたことになります。