全労働者賃金の総合計を出すのは困難・不可能でしょうから、出来るだけ小さな単位にして修正・推定して行くしかないでしょう・これが加重平均の考え方です。
加重平均の加重程度はサジ加減ではないにしても細かい作業ですから、素人には簡単に踏み込めない・・専門家の意見に任せるしかないのでしょう。
メデイアはそこまで説明する義務はない・・と言うことで、合計特殊出生率その他ブラックボックス化した報道しかしません。
ただ、今はITの進歩で細かいデータにそのままアクセス出来るようにしてもコストがそれほどかかりませんから、専門家による加重平均したと言うだけではなくナマの(またはそれに近い)データに簡単にアクセス出来るようにすべきです。
メデイアでは県単位の違いを交通事故ワーストNo.などでしょっ中出していますが、例えば神戸市の状況と山間部の多い兵庫県全部の平均では交通事故発生頻度や平均寿命〜健康管理、文化やレジャー度、意識調査その他総べて統計的意味が違い過ぎるように思えます。
東京でも、島嶼部や奥多摩地方と23区内を一緒に統計する意味がない・・都内各地の人口比で加重平均や◯◯調整して発表してもらう必要がないでしょう。
千葉県でも千葉市以西とその他地域では政治意識や生活文化意識がまるで違う筈です。
これを勝手に?加重平均して県単位の調査結果が◯◯であると言うよりは、単位を地域や市町村単位等細かく発表すればするほど正確性が出ます。
加重平均などしてくれなくとも、◯◯村と23区を全部そのまま出してくれれば見る人が自分勝手に奥多摩や三多摩地域と23区を比較したり、渋谷と新宿ではこの点が共通でこの点ではこんなに違うんだと個々人が理解すれば良いことです。
全国の各市町村を新聞やネットで書き切れないのは当然ですが、ネットニュース等では関連情報としてクリックすればそのデータに簡単にアクセス出来るようにサービスしてくれたら見る方は自分の関心に合わせて各地を比較してみられます。
その結果をどのように想像するかは読者の判断に任せれば良いことで、メデイアが色付けして報道する必要はありません。
メデイアは事実を淡々と報道した上で、せいぜい参考意見を付記する程度にすべきでしょう。
現在はメデイアの意見を「事実のように」報道することが多く、詳細事実をそのまま報道する記事を滅多に見かけません。
実は物品配送でも「最後のワンマイル」こそが大変・現場の人材任せですから、不透明なことは何事も同じです。
以前、野鳥の生息数調査している人の話を聞いたことがありますが、卵をいくつ見つけたなどの報告はその人の報告書に任されているので(仮にコストを2倍にして複数調査会社に頼んでも擦り合わせの段階で)、発注者の意図(暗黙の期待)に合わせてどうにでもなってしまう傾向があると言う説明を聞いたことがありますが、・・平均数値化するとコンマ何桁までの数字が出来るので、これを見ると如何にも精密調査したような印象ですが、その基礎数字は大まかです。
韓国の失業率や大卒就職率なども、中国のように統計そのものを誤摩化すことはないとしても分母をどうするかの点でおかしいと言う意見があります。
大卒就職率が53%と言うのが公式発表らしいですが、現役で就職出来ずに留年している人や浪人したもののサムスン等大手に就職出来ずに中退する人を含めていません。
日本でも司法試験受験中で浪人している人や大学院進学者・家業手伝いなどを母数に含めませんが、要はその比率・程度問題でしょう。
社会問題になるほど就職浪人・予備校生が増えて来ると、そう言うグループも失業の仲間に含めるか別の統計を作って発表しないと社会(・・特に若者の就業)実態が分らなくなります。
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=081116
韓国 就職浪人街 ~格差にあえぐ若者たち~制作NHK/ジンネット (日本 2008年)初回放送2008年11月16日(日)午後10時10分~韓国 就職浪人街~格差にあえぐ若者たち~
「韓国、ソウルの一角にあるノリャンジン地区は、わずか1キロ四方におよそ50の就職予備校と200を超す3畳一間の安アパートがひしめきあい、1万人の就職予備校生が 集まる“就職浪人街”である。
・・・彼らが脇目もふらずめざす就職先は公務員である。その理由は、韓国経済の低迷が続くなか企業が正社員の採用を手控え、非正規雇用がこの5年間で約1.5倍、200万人に激増。また、正社員として入社しても2年以内なら会社の都合で解雇できるため、大半の若者たちは、いつ首を切られるかわからない状況だからだ。必然的に身分の安定した公務員に志望者が殺到するようになった。」
試験の競争率は平均30倍、一部では800倍にも跳ね返っている。受験生をふるいに掛けるため試験問題の難易度が年々上がり、今では一流大学卒でも不合格になる者が珍しくはない。」
1万人くらい集まっても、国民全体から見れば大したことはないと言う意見もあるでしょうが、全国からこんなに集まる町が出来上がっていることが国民全体の傾向を表していると見るべきです。
競争率30倍と言うことは30分の29・・約97%・・800倍の場合、799人が最終的に失業者として社会に放り出される宿命でしょうか?
上記放送時期が2008年でかなり古いのですが、その後韓国経済の低迷が更に進んで来た状態ですから、就職困難が加速しているから大変です。
08年頃までの韓国の成長率が5〜6%あったと記憶していますが、ここ数年は3%以下に低迷していますから、現在ではもっと悲惨な状態になっていることは確かでしょう。。
韓国大卒就職率の現状は以下のとおりです。
韓国・釜山で開かれた外国企業の合同就職面接会。
参加した韓国の学生は2015年より3割以上増加し過去最大です。
韓国の就職事情にいま変化が起きています。
これまで人気だった財閥系の企業への人気に陰りが見せ始めています。
日本の大卒就職率が97.3%で売り手市場なのに対し韓国は64.5%と買い手市場のため良い人材を求める企業には追い風で合同面接会に参加した企業は2015年に比べて3倍に増えました。」
上記のとおり韓国では国内の就職先が少ない・・市場原理で賃下げ圧力がかかる構造です。
経済苦境を何とかしようとしないで、文大統領が権力の力で賃上げしろとか「反省しろ」「正規化しろ」と言っても無理があります。
嫌韓系ネット上ではコンビニなどでは、最低賃金の何分の1で働かされている・文句言うとクビになる・・雇ってくれないと言う記事がしょっ中出ています。
・・最低賃金以下の実態は違法なので実は表に出難いので実数はもっと多い可能性がありますが、ネット報道は誇大嫌韓報道ではなさそうです。
韓国の実質的失業率・・就職浪人や中退者は大卒の就職率53%に入らないので実態不明ですが、同世代の就労率で結果から見るのが正しいしょう。
・・詳しそうな人のネット意見を見ると進学率が何%と発表されているのに、進学率✖️若者人口=で出る進学者実数で見るともの凄く就職率が低くなるようです。
その差は中退や就職浪人で消えて行くのでしょうが、・就職浪人継続を諦めた多くは非正規その他で働いている・失業者とは限らないとしても「大卒就職率」を大学進学者の就職率としてみ集計し直した方が社会の実態を表していると言う意見です。
http://blog.livedoor.jp/kanedashoji70/archives/39170025.html
韓国の本当の大卒就職率は30.6%
【寄稿】日本の大卒者の「就職率97%」は事実に反す(2015.8.7 朝鮮日報)
この”新卒”就職率を見てみたいと思います。南朝鮮の場合、36%、およそ3人に1人が卒業浪人をします。
南朝鮮の就職率56.2%(2014年度)といいますが、卒業浪人はどこにいったんでしょうかね。信用されていない統計庁の「学校・産業別卒業者現況」によると、2014年に大学を卒業した人数が26万758人(!)。ついでに無職は8万6333人。
2014年大学を卒業というの多くは1990年前後に生まれた事を意味します。そして、この年に生まれた人はおよそ65万人。2008年の大学進学率は83.8%でしたから、約54万5000人が大学に入学したはずです。それなのに卒業者が半分以下っていう事は、就職浪人以外に中退が多いという事ですね。
2014年の就職率 公表値 56.2%
2014年の大卒者 26万758人(16万6545人が就職)
2008年の進学者54万5000人(就職率は30.6%)