豪華クルーズ船対応批判6

昭和40年代には何かことが起きると学者が出てきて「西欧で〇〇」と留学経験をひけらかして解説するパターンが流行りましたが、(サザエさんの漫画にも出て来るほど一般化しています)これの再現を見るようでした。
このパターンの延長で米国で学んできた岩田氏のツイッターが重宝され指令塔のない日本のクルーズ船対応が悲惨な結果になっている・・クルーズ船乗客(外国人乗客の母国には訴求力があったでしょう)がひどい目にあっているというイメージが岩田氏による外国人特派員協会での記者会見を経て、これが世界に拡散されたと思われます。
この後で紹介しますが、それによると記者会見は日本語は終わりころに少しあった程度で原則英語で行ったらしく記者会見内容は日本語訳(文字起こし)が出ていませんので内容不明です。
岩田氏自身内容を説明する必要がないということでしょうから、削除したツイッターと骨子が同様と見るしかない・勝手に想像してしてくださいということでしょうか?
ウイキペデイアに出ている削除前ツイッターの骨子は、感染症専門家でない厚労省官僚が仕切っている結果ぐちゃぐちゃで感染拡大が止まらない・乗客がかわいそうというものですから、これが特派員から乗客の家族が待つ本国に一斉打電される・・自国民が被害を受けている被害者というイメージ報道(具体論がなく)が欧米でかけ巡り、それを日本大手メデイアが逆輸入し国際批判がされていると言うだけのホットニュースが日本国内で駆け巡りキャッチボールされていたイメージです。
批判内容を書かない・「日本の専門家が言ってる」というだけの内容の報道では引用できないでしょう・・で海外批判があるという程度の抽象報道に日本メデイアがシフトしていたように見えます。
米国のコロナ対策の失敗?・現在も世界最大の被害者続出中のせいで、さすがに客観事実無視のイメージ賞賛(裏からいえば根拠ない安倍政権批判)は続かず、CDC賞賛記事が今は下火になりました。
厚労省報道資料の過去1週間の日米の推移比較を見ておきましょう。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11934.html

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年6月11日版)
によると日米の比較は以下の通りです。
4.国外の発生状況について
・海外の国・地域の政府公式発表に基づくと、6月10日12:00現在、日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は以下のとおり。

国・地域 感染者 死亡者
日本 17,251 919
米国 1,979,089 111,876
カナダ 96,653 7,897
フランス 154,591 29,296
ドイツ 186,506 8,736
イタリア 235,561 34,043
英国 289,140 40,883
ロシア 484,630 6,134
スウェーデン 45,924 4,717
スペイン 241,966 27,136
ベルギー 59,437 9,619

これが1週間後

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11934.html

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年6月17日版)
4.国外の発生状況について
・海外の国・地域の政府公式発表に基づくと、6月17日12:00現在、日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は以下のとおり。

日本 17,628 931
米国 2,136,043 116,917
カナダ 99,147 8,175
フランス 157,716 29,547
ドイツ 188,252 8,820
イタリア 237,500 34,405
英国 298,136 41,969
ロシア 544,725 7,274
スウェーデン 53,323 4,939
スペイン 244,328 27,136
ベルギー 60,155 9,663

米国は213万超の感染者で、まだ最近1週間で15万人以上も増加しているし、死者数も1週間で五千人も増えています。
対する日本の感染者はこれまで累計で17000人台でしかなくこの1週間で増えた数も377人、15万人増えている米国に比べれば可愛いものです。
死者も1週間で米国5000人以上に対して日本はわずか12人です。
累計死者数は米国11万6917人に比べて日本は931人で100分の1以下です。
感染1週間差比較  日本  17628ー17251=377
米国  2,136,043ー1,979,089=15万6954
死者1週間差比較  日本   931ー919=12
米国  116,917ー111,876=5041

もの事は結果が重要で、自粛要請だけでこれといった強制措置を取らなかった日本が米国の百倍以上の好成績を挙げているのに対し、(一時優等生と言われてしきりにメデイアが持ち上げていたドイツは日本より人口が少ないのに8800人も死亡です)世界に誇る陣容を擁していた米国が、ロックダウンという全面的外出禁止例を採用して国民に不自由を強制した挙句に欧米諸国が惨憺たる結果になっています。
これでは「日本では、専門外の官僚が仕切って、「ぐちゃぐちゃ」になっていてクルーズ客船・国民が酷い目にあっているイメージ情報キャッチボールの魔力が弱まるわけです。

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