11月21日まで書いてきた「周辺無視の都市国家5(香港の場合4)」・・香港騒動と中国本土人の冷ややか対応に戻ります。
兵役法→在日危険論とは別にした犯罪人引き渡し条約の続きでもあります。
香港の場合、中国内の一国二制度=外国でないので他国間で行う犯罪人引き渡し条約がないので、引き渡し条例制定問題になったのですが、日韓の場合すでに友好国として犯罪人引き渡し条約があります。
引渡条約がある以上は、兵役法改正と関係なく韓国内法違反で日本への引渡請求自体は可能です。
このやり方は先月末頃から、世界で話題騒然の豪州での中国人スパイ亡命事件にも関係しています。
中国のトップスパイが豪に亡命、中国は台湾大統領選や香港などに介入と証言
2019年11月25日 by Devin Coldewey
https://www.afpbb.com/articles/-/3256359
豪に亡命希望のスパイは「無職の逃亡者」 中国、信用失墜狙いか
2019年11月24日 15:19
すなわち中国政府はこの問題が起きるとすかさず、その人物は中国の犯罪人であるという主張したという報道でした。
それだけ読むとその人物はただの不良だから信用するな!という程度の主張に見えますが、中豪間に犯罪人引渡条約(これに準ずる運用)があれば「犯罪人だから引き渡せ」という主張も含んでいることになります。
もしも日中間で犯罪人引き渡し条約があると、中国によるスパイ行為要請を拒否した日本人大学教授等に対して中国滞在中に売買春行為をしたという容疑で引き渡し請求されるとどうなるかの問題におきかえることも可能です。
外国政府からの引き渡し請求に応じるかについては仮に条約があっても日本裁判所の審査(日韓条約で言えば、特に第二条の日本国内法でも犯罪に当たるかのチェック)を必要とするのが法原則ですので「機密情報引渡要求を拒否したら、こうなった」という弁解が信用されれば引き渡し拒否になるのでしょうが、それには証拠が要りますが、はじめっから戦う意図で構えていない限り会食時のさりげない会話を録音していることは稀ですから、その立証に成功する人は数%いるかいないでしょう。
中国と引渡条約を締結すると中国公安に狙われたら最後、中国系の研究者や、報道関係者のほぼ大多数が中国滞在中に「〇〇の犯罪を犯した」という罪で)中国に送られてしまう・日本国を愛するが故に中国政府の要求を拒否したら日本政府によって中国に送られてしまうのでは危険すぎます。
今は引き渡し条約がないので、日本の文化人等が、講演などの仕事で中国へ行った時に逮捕される事件が起きますし、このジレンマの表面化が11月27日に紹介した中国駐在武官・自衛官自殺事件と解釈することが可能です。
危険な国とは安易に引き渡し条約を締結しないことが肝要ですが、すでに韓国との間で引き渡し条約が存在していることを紹介しましたが、ここまで反日行動を徹底してきた以上はホワイト国指定除外同様に、この条約について慎重運用するか、破棄すべきではないでしょうか?
ただし、ホワイト国指定はフリーパス制度(ノービザ同様)ですが、犯罪人引渡条約は日本側で(日本側に利する論文発表でいきなり兵役義務違反にかこつけて逮捕が出た場合など)再審議して結論を出せる(第2条)ので、ホワイト国指定ほどの害はありません。
韓国は表向きには、中国の知恵に従っているとは言いませんが・・・在日は韓国人の義務も日本国民義務を果たさず・ぬえ的なズルさを謳歌していると国内で煽って在日批判の国内世論を高める準備行為を20年単位で慎重に行って来たようです。
日本の在特会と韓国内の在日スケープゴート化の動きが時期的(韓国内はムード変化で在特会のようにいつから活動しているという明確な時期特定不能ですが、在特会は韓国内の動きに刺激を受けて始まったのかも?)にほぼ連動しているように見えるのが不思議です。
以下は、在日に対する批判集中は、朴槿恵政権の日韓合意に対する不満はけ口が発端と見ているようですが、根はもっと深いものがあるはずです。
私が個人的に知る限り、日本と韓国の格差の激しかった昭和50年代の経験では在日と結婚した韓国人女性が持てるだけの先端製品を持って里帰り(年間何回も1週間単位で帰るのが普通・・何かの事件打ち合わせで1週間ほど韓国に帰るので来週はこられないという説明を受ける経験)を大量に見てきましたが、彼女らはいかに日本で良い生活をしているかの羽振りの良さを競う傾向・・土産物が少ないとあそこの娘に比べて・・と言われるので競争状態になっているという説明でした
このように成功してればしてるでやっかみが激しい状態が当時から知られていました・・最近の在日叩きはやっかみというより、日韓経済格差縮小による手土産激減の実利減少効果の方が大きいのではないでしょうか?
「日韓経済格差縮小により日本に対して言いたいことを言えるようになったのがこの20年くらいの日韓関係軋轢原因というの解説がメデイアで時々出ますが、在日と本国人関係にも反映しているのではないでしょうか?
明日引用紹介するのネット意見に100%賛同するわけではないですが、在日に対する妬み等の心理をうまく利用して盛り上げている点では、中国本土での香港人に対する批判的態度の広がり(が本当にあるとすればの話ですが)にも通じるものがあります。