希望の党の公約等3(内部留保課税3)

仮に、希望の党・メデイアの宣伝通りとしても300兆円の2%取れるのは一回切りですから、毎年入ってくるべき消費税の穴埋めにはなりません。
何でも強引に決めていく韓国でさえ、過去の蓄積や投資済み部分への課税をできなかった実態を見れば、我が国で仮に内部留保課税を導入しても過去の蓄積全部に課税するなどできっこない公約ですから、実現可能性がないのを知っていて(内部留保課税に限らずいろんな分野で)派手な公約に掲げた疑いがあります。
民主党政権もこのような無茶な公約の乱発で自滅したのですが、野党系はどうせ政権取りまでの逆転までを予定しない前提で実現性のない無茶な標語でも、これに夢を見る階層を目当てに1割でも2割でも多く当選させられれば執行部の成績になるという目先政策に傾く無責任体質になりやすいのでしょう。
希望の党の目標は単独過半数獲得を目標にするのではなく、第二党・・一定のキャスチングボートを握れば現在ドイツの混迷のように、下野を嫌がる自民党内勢力・気脈の通じる石破派党と組んでもつれ込めば、最後は自民党が社会党の村山氏を総理に担いだような展開・「第二党の小池氏を総理に」との話し合い成立期待論でした。
このような場合、公約を実現できなくとも連立の制約・自民党が反対しているから実現できない悪役に仕立てて責任問題が起きない逃げ道があります・・・民主党は勝ちすぎて単独政権になったのでいろんな分野で馬脚を現したのです。
その上韓国の例で言えば、翌年から課税するとなれば、企業が(人件費をあげると次年度減益の場合賃下げできず困るので)一時金ですむ配当を選ぶので、人件費は上がらず税収増は微々たるものになるのは目に見えています。
単年度で二重課税する仕組みの場合、当年度利益が出ても(決算直前に想定利益が固まりますが、その短期間で(研究投資や巨大投資・海外進出などには数年単位の市場調査や土地買収〜人材募集など時間が必須)は当年度中の利益剰余金での投資は難しい(5〜6年平均で課税なら別ですが・・)ので急いでお金を使うには配当を増やすしかない・・そうすれば一時的に株も上がるし・・結果的にハゲワシファンドの(長期的研究投資しないで配当に回るので)餌食になるのがオチの山でしょう。
内部留保課税案は小池氏のブレーンである投資ファンドの意見によるというのはマトを射た紹介です。
もしも過去の蓄積にまで課税するようになると、道義的影響・個人に引き直せば、きちんと納税したのに納税後にまだお金や資産を持っていると言うだけでまた再課税で没収される・個人に引き直せばわかりますが、資産が多いからと買った車や家を処分してでも税を払えとなれば、国家の約束に対する信頼や真面目に働く意欲がどうなるの?と言う疑問が起きます。
内部留保課税の法的性質は所得税ではなく資産課税なのか?と言う議論すらも煮詰まっていないと言われている所以です。
組織の一つである国家が構成員との信頼関係によって成り立っている点は、民主国家と言おう何国家と言おうと組織である以上は根本は同じです。
過去の蓄積にまで課税する無茶な行為は(国会多数で議決すれば民主「的」ですが、民主主義かどうかではなく構成員との信頼維持の問題ですから)いかな強権政治の韓国でも耐えられなくて過去の蓄積は不問とするしかなかったのでしょうし、日本でも仮に内部留保課税を採用するとしてもそうなるのは必然でしょう。
二重課税の裏の問題である借金帳消し政策・いわゆる徳政令の繰り返しによるモラルハザード問題についてみると、借金帳消し政策が繰り返されてきた韓国では、日本で言う所の「全学連闘士」系政治家・韓国で言うところの「86世代」である文政権政権発足同時に大幅な債務帳消し政策が発表されました。
韓国では過去の約束を守るべきという倫理が未発達な社会である(日韓条約であれ慰安婦日韓合意であれ・感情が許さないといえばすべて帳消しにできる気分)ことが底流にあります。
できそうもない壮大な夢を掲げて無茶をやる・(朴前大統領の慰安婦吹聴政策も無理なことに取り組んで失敗したものです)毎回次の大統領が全否定する韓国政治を日本の野党やメデイアは理想化するのか疑問です。
要は嘘ッぽいスローガンをそのまま受け入れる国民がどれだけいるかの民度の問題ですし、日本メデイアが野党の嘘っぽいスローガンや公約を歓迎するのは自分らのレベルがそんなところにあるからでしょう。
内部留保課税が配当にしか回らないでうまくいかないことから、ズバリ法人税アップするという話が出て来ました。
雇用を増やし賃金を上げるならば、内部留保課税などという大上段のスローガンに頼るよりも日本のように賃上げや雇用を増やした企業には法人税を一定額控除するようなきめ細かな政策の方が有効です。
沖縄普天間基地問題も絶対反対や県外へという勇ましいスローガンでは何も解決できませんし、雇用問題もきめ細かな利害調整の地味な努力は選挙用スローガンになりにくい違いです。
日本の革新系政党やメデイア系は文化大革命でさえ大賞賛していたように、中韓の政治は何でも美化・理想化する傾向があります。
韓国で実施している内部留保課税に対する賞賛意識・・日本メデイアや革新系は採用合理性の根拠を示せないまま、革新系原理主義的理想に格上げされてきた印象です。
メデイアや革新系では思考停止洗脳・・断定・例えば土井元社会党党首のように「ダメなものダメ」という問答無用式思考形式?を喝采する傾向があり、日本でも内部留保課税・実質的法人税重課を強制したい運動論のように見えます。
http://www.sankei.com/west/news/170528/wst1705280029-n1.html

産経WEST 産経WEST
2017.5.28 15:00
韓国でまもなく“徳政令”…借金帳消しは経済崩壊の序曲か
韓国で新大統領・文在寅(ムン・ジェイン)氏の選挙公約が実現に向け動き出した。そのひとつが借金棒引きの“徳政令” だ。
新たに大統領になった文氏は、この救済策を上回る「全額帳消し」を公約として大統領選に当選した。10年以上にわたって1000万ウォン(100万円)以下の借金を抱え、返済のままならない人々の借金を全額、国が肩代わりするというプランだ。
東亜日報は、この公約実現に向けて「政府金融当局が本格的な検討に入った」と18日に報じた。

https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12299982865.htmlによると以下の通りです。

勝又壽良の経済時評
2017-08-12 05:00:00
韓国、「Jノミクス?」ポピュリズム増税で経済成長を抑制
「ポピュリズム福祉」を賄う財源は、一部の大企業と富裕者に的を絞った増税を行なう。一般大衆の負担でない増税だから、こちらは「ポピュリズム増税」と呼ばれている。こうして、「ポピュリズム福祉」は「ポピュリズム増税」でカバーする、という仕儀になっており、漫画チックな構図である。大企業に焦点を絞る増税は、設備投資や研究開発に影響を与え、経済成長に負の影響を与える。これが、世界的な解釈である。いわば、時代に逆行する法人税率引き上げで「反企業」を演出する。
学生活動家上がりの「86世代」が、学生時代にまともな勉強もせず学生運動に没頭し、理念先行の経済政策を行なうとしたら、これ以上の危険性はない。韓国経済の没落は決定的であろう。
法人税の意味を知らない文政権
『朝鮮日報』(8月4日付)は、「法人税増税で再分配? 『貪小失大』の愚を犯す韓国政府」と題する社説を掲げた。
韓国大統領府の秘書官は、「86世代」だから根っからの「企業性悪論」に立っている。ここ2~3年、韓国企業が潤沢な内部留保を抱えながら設備投資に消極的であることが指摘されてきた。法人減税を受けながら、企業は内部に利益を貯め込んでいるという不満である。積極的に雇用を増やせという批判でもあった。今回の法人増税は、そういう巷の不満をすくい上げた『感情的な法人増税』と言える。
法人増税は企業の研究開発投資を縛るし、設備投資へ悪影響を及ぼす。これまで、韓国の株価が上昇してきたが、企業の内部留保に見合った株価でなく、安値に放置されていたことが株式市場に新規資金を呼び込んだ理由である。株価上昇が、韓国経済にプラス効果を与えていることは間違いない。年金基金の運用で利益が出ているはずだ。こうして株価上昇は、広く国民の利益になって還元されるのだ。
『(1)「韓国政府は2日、韓国国内129社の大企業に対する法人税率を引き上げると発表した。大企業の法人税率引き上げは与党『共に民主党』が野党だった時から『富裕層に対する増税』の一環として主張してきた政策だ。ただ国民の多くは法人税を財閥のオーナーたちから徴収するものと誤解しているようだ。政府・与党が法人税率引き上げを『富裕層に対する増税』と表現するのは、このような誤解を政治的に利用するためだ』
文政権は大企業増税と富裕層の増税を抱き合わせているので、世論は今回の大企業増税がどのような悪影響を韓国経済に及ぼすかという認識がゼロである。まさに、政府の巧妙な「法人増税隠し」の批判は免れない。「86世代」にはこういう「悪知恵」が働いている。
『(2)「今、世界で法人税率を引き上げる国などほとんど見当たらない。法人税を上げればその税率分だけ税収が増えるわけではなく、逆に投資が減って経済にマイナスの影響が出るからだ。また企業から直接税金を取り立てるよりも、その企業にその資金で投資を行わせた方が、税収は増える可能性も高い。法人税率が上がれば企業はその分を商品価格に転嫁するため、最終的には消費者に負担がかかるというデータもあり、これは海外でも同じような調査結果が出ている。つまり基本的に法人税には所得再分配の機能はないのだ』
世界の潮流は、法人税を引き下げている。これは、各国の経済運営が財政主導から民間経済活動活発化に期待している結果である。」

希望の党の公約等2(内部留保課税2)

法人税大幅減税によってアメリカへの企業回帰を促すのがトランプ大統領の立候補時の最重要公約の一つでもあり、就任後その実現ができるかが彼の支持維持のために重要課題になっていることは周知の通りです。
このように国際政治の重要テーマになっている法人税軽減(裏から言えば企業誘致のための優遇)競争の時代にあって、日本の法人税がアメリカに次ぐ2番目に高い方になっているのをどうするかが日本でも重要課題になっている現在、小池氏が国の方向性として世界潮流に反して二重課税・法人税の実質アップに舵を切る主張をする以上は、日本経済にどういう影響を及ぼしそれをどうやってフォローするかについて相応の説明が必要です。
法人税支払い後に残っている内部留保について二重課税する場合の法的・経済的諸問題について、これを推進する流合理性・・法的・経済学説があって、これまで丁々発止と議論されてきたのならば、公約に掲げるについて特段の説明がなくとも一方の説を採用するというだけで足ります。
これまでに「内部留保課税しても問題がない」という意見を寡聞にして聞いたことがありません。
もしも内部留保課税賛成論があれば、メデイアが盛んに煽っているスローガンですから、新聞等に出ない筈がないのですが・・。
希望の党はこれを言いっぱなしであるとことから見ると、内部留保課税をすれば、どうなるかの総合的検討を一切せずに・・・多分何もわからないままメデイアのおすすめ通りのメニューをパフォーマンスとして掲げただけ・・という印象を受けたのは私だけではないでしょう。
こんな突拍子も無い内部留保に着目するようになったのは、民主党政権獲得時の埋蔵金論と根っこが同じような印象です。
我が国で内部留保課税発想が動きだした経緯は以下の通りです。
http://www.sankei.com/west/news/140828/wst1408280034-n2.html

2014.8.28 02:00
賃上げへ、大企業「内部留保」課税に踏み切る韓国強権政策で韓国経済はどうなるか…日本では禁忌、正反対の経済政策の明暗は
大企業への内部留保課税をめぐっては、日本では平成22年の民主党政権下で、浮上したことがあった。
当時の鳩山由紀夫首相が同年2月、日本共産党の志位和夫委員長と会談。志位氏から「過剰とされる大企業の内部留保に課税し、雇用拡大や中小企業に還元するべきだ」と促され、「検討してみましょう」と応じたのだ。
日本商工会議所からも「(首相発言は)真意を測りかねるが、企業の国際競争力の観点から不適切だ」(岡村正会頭)と批判があがったほか、当時の平野博文官房長官が慎重な姿勢を示すなど政府内からも懸念が広がった。結局は、菅直人副総理が国会で「特に検討することは考えていない」と明言。内部留保課税について「首相からの検討の指示もないし、私自身考えいない」と述べ“騒動”を1週間ほどで収めた過去がある。
そんな日本では曰く付きの政策が、奇しくも韓国で実行されようとしているのだ。
・・・

民主党政権は素人政権という評価の一端がここにも出てきました。
今でも素人的共産党の関心を小池氏やメデイアは引きずっているようです
上記だけでは韓国で実際に実行されているのか不明ですが、以下によると既に実施されているようです。
https://zuuonline.com/archives/181140

企業の内部留保課税」に批判が相次ぐのはなぜか
石谷彰彦2017/11/10
海外の事例で言うと、韓国は大手企業の内部留保吐き出しを目的とした留保金課税を2015年から導入している。年間所得から設備投資・人件費増加・投資家への配当を除外した金額に対して10%の税率で課税している。
人件費増加・投資・配当を行えば課税所得が下がるが、あくまでも単年度の所得に対する課税であり、こちらも積み上げた利益の総額に課税されるものではない。
・・・韓国における留保金課税導入の結果として、配当の増加には回ったものの賃上げには結びつかなかったとされている。
・・・賃上げを促進する税制や助成金であれば、すでに法人税における「所得拡大促進税制」や雇用関係助成金(例えば「キャリアアップ助成金・賃金規定等改定コース」)があり、効果の疑わしい制度を新設する必要性は乏しいと考えられる。(石谷彰彦、ファイナンシャルプランナー)

韓国では各年度の税引き後利益から、配当・賃上げや工場等に投資しなかった分にだけ10%課税する・・過去の蓄積分には課税しないという程度らしいです。
過去の蓄積にいきなり課税される・税引き後の利益で入手した工場や自宅を売れと言われるような政治ではたまったものではありませんから、いくら強権政治の韓国でもこれはできなかったようです。
このように常識的結果・・次年度からの剰余金にしか課税しない(しかも設備投資などを除くので、何かに換金してれば良い・・例えば出店予定地/社員の独身寮用にマンションを買ったと言えばいいのかな?何か買っていれば大方控除になるでしょう)となれば実際の課税対象は微々たるものになるでしょう。
他国にも実施例があると内部留保課税を擁護する意見(希望の党の言い分?)もあるようですが、もしも韓国の例によるならば、内部留保課税は未投資の現金剰余分だけに課税する・・実際の課税段階で投資済み分を除くのであれば、せっかく企業買収したのを内部留保だから売却しろと言われるバカなことがない・実害がないかも知れませんが、その代わり喧伝されているほどの税収増にはなりません。
当初から書いてきたように大手企業は社債発行による巨額借金をして投資しているのが普通で、無駄な現金をほとんど抱えていないのが普通です。
投資済みには課税しない→決済用に保有している現預金部分にしか課税しないとなれば課税対象は微々たるものになります。
しかも過去の累積剰余金には課税しないでその年の剰余金だけというのです。
これでは、数十年以上かけてたまった累積剰余金=内部留保蓄積が3百兆円・これに対する数%の課税でも莫大な税収というメデイアの触れ込み宣伝は、いいとこ取りの使い分け・・何の関係もない実質的デマ報道だったことになります。
希望の党の説明は以下の通りらしいです。
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/171112/ecn17111209150001-n2.html

希望の党は選挙公約で消費税増税を凍結し、その代替財源として内部留保課税を打ち出した。増税の実施を掲げた自公両党に対抗するためとはいえ、「(大企業が抱える300兆円の内部留保に)2%の税金をかければ、増税凍結分は浮く」という課税案は経済界を驚かせた。この案を主導したのも、希望の党を率いた小池百合子東京都知事のブレーンを務める投資ファンド経営者のようだ。

上記の説明によれば、300兆円に課税する予定の数字ですから、韓国で実施されている内部留保課税のように現金部分だけの課税を前提としているとすれば、300兆円に2%かけるというメデイア宣伝は辻褄が合わなくなります。
だから希望の党では、韓国でやっているが問題が起きていないとはっきり言えなかったのでしょうか?

希望の党の公約等1(内部留保課税と法人税1)

昨日東京10区の得票数などを見ましたが、民進党の合流効果・・民進系の中道・保守グループ支持票+所属政党いかんにかかわらず投票する小池個人+若狭氏個人支持層+浮動票中民進党が合流しても極端な左さえ入らなければ良いとしてなお希望の党を支持する人らを合わせても、補欠選挙時より若狭氏は約2万票も減らしています。
鈴木氏が91146票に対して若狭氏は57901票でした。
この結果を見れば、若狭氏個人で見れば時流・風に乗ったつもりだったでしょうが、追い風がすぐに吹きやんで、自民党公認のまま方がよかったことが明らかです。
負け惜しみの強いメデイアにいわせれば全国的に立憲民主党の得票を合わせれば自民党を上回っていたというありきたりの強調が盛んですが、その場合若狭氏に入った票のうち、左翼を切り捨てた中道系の合流だからと言う理由で希望の党に投票したかなりの浮動票が逃げていたでしょうから、単純足し算は机上の空論です。
この辺は共産党と合わせれば何票という想定論が無意味な(例えば連合の場合、共産党が応援するなら支持しないという人の方が多いから簡単に共闘できない)のと同じです。
16日に書いたように希望の党、 立憲民主と無所属に3分裂したからこそ、元民進党議員が民進党に固まっている時よりも多く当選できた事実でわかります。
「希望の党」という内容のないイメージだけで、政党を立ち上げてしがらみを「リセット」するというのですが、これでは何をどう変えるのか、政策内容が一向に見えない・こんな無責任な主張を掲げる政党に政治を任せた方が良いと煽るメデアもメデイアでした。
この合理的批判に耐えられなくなって、急遽発表した公約をみるとどれも子供の思いつきの域を出ない・あるいは市議会や町内会のレベル・庶民密着といえば聞こえが良いでしょうが、電柱をどうするなどの羅列を見ると国政レベルの政党の公約か?というお粗末な印象です。
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/commitment/20171007-OYT8T50000.html公約には色々と綺麗ごとが並んでいますが、気がついた1部を紹介しておきます。

2017年10月09日 11時55分
衆院選 希望の党公約
・・・・・・・・・・・省略・・・
「希望への道」しるべ 12のゼロ
〈1〉原発ゼロ 〈2〉隠ぺいゼロ 〈3〉企業団体献金ゼロ 〈4〉待機児童ゼロ 〈5〉受動喫煙ゼロ 〈6〉満員電車ゼロ 〈7〉ペット殺処分ゼロ 〈8〉フードロスゼロ 〈9〉ブラック企業ゼロ 〈10〉花粉症ゼロ 〈11〉移動困難者ゼロ 〈12〉電柱ゼロ
希望の党政策集
1 政治に希望を
国会及び国の行政機関の情報公開のあり方を抜本的に見直し、例外的に非開示にできる理由を大胆に絞る。・・・・・
2 経済に希望を
金融緩和と財政出動に過度に依存せず、民間の活力を引き出す「ユリノミクス」を断行。〈1〉消費税増税を凍結し消費の冷え込みを回避する一方、大企業の内部留保に課税することにより、配当機会を通じた株式市場の活性化、雇用創出、設備投資増加をもたらす 〈2〉若者が正社員で働くことを支援し、家計の教育費と住宅費の負担を下げ、医療介護費の不安を解消する 〈3〉新規分野を中心に規制改革と社会実験を大胆に進めることにより、民間活力を最大限引き出し、潜在成長率を底上げ▽日銀の大規模金融緩和は当面維持した上、円滑な出口戦略を政府日銀一体となって模索する▽「時差Biz」による「満員電車ゼロ」実現など生活改革を進め、労働生産性を高める▽日本企業の事業再編を促すため、事業再編税制を強化▽電柱の地中化により、災害対策を強化するとともに、景観を改善
3 中小企業に希望を
正社員雇用を増やした中小企業の社会保険料負担を免除する「正社員化促進法」を制定▽ブラック企業の要件を明確化し、該当企業の名前を公表▽中小企業の人手不足を解消するため、国と職種を限定して外国人労働者の受け入れを拡大
4 家計に希望を
成長の実感が伴わない中で消費税引き上げを強行すると景気が失速する可能性が高いため、2019年10月に予定されている10%への消費税引き上げは凍結▽消費税引き上げの前提として、議員定数・報酬の削減、一院制実現に道筋を付けるなど国会改革の実現、不要不急のインフラ整備を徹底的に見直す▽消費税増税凍結の代替財源として、約300兆円もの大企業の内部留保の課税を検討。内部留保を雇用創出や設備投資に回すことを促し、税収増と経済成長の両立を目指す▽「ユリノミクス」による税収増、ワイズ・スペンディング(税金の有効活用)による財政支出の削減、国有資産の売却や政府系金融機関の廃止に伴う貸付金の回収などでプライマリーバランス(PB)の改善を図る。
・・引用が長くなりすぎるので・・以下省略

「民間活力を引き出す」ために(1)内部留保課税と言うのですが、内部留保(累積利益?)と言っても帳簿上評価でしかありません。
企業の持っている現預金は規模に応じて資金ショートしない程度の決済用資金だけであって、その他は子会社に対する出資金や知財、工場や原材料・在庫等の資産評価の総計ですから、これに課税する(理論上二重課税の問題がある他に結果的に法人税の重税化ですから、企業誘致競争に反して海外に逃げるリスクもあります)とこうした資産(国内外の工場設備)売却を企業に強制することになります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171113-00000502-san-bus_

企業に「ため過ぎ」批判 内部留保課税は有効か 論説委員・井伊重之
11/13(月) 10:00配信
「内部留保といっても、企業が金庫に札束をため込んでいるわけではない。会計上の内部留保とは、企業が稼いだ利益から税金を納めて株主への配当を支払い、そこから残ったお金を長年蓄えた利益剰余金のことだ。既に内部留保の一部は工場設備などに姿を変えており、内部留保そのものに課税はできない。」

金の卵を生む鶏を殺すような愚かな政策です。
これが「ユリのミクス」の冒頭にくるのですから驚きです。
内部留保が大きすぎるという主張は、格差社会を強調する左翼系の主張にあわせて企業の儲けすぎイメージを煽るためにメデイアの根拠なきムード強調が続いていましたが・小池氏はメデイア受けだけ狙って安易に取り入れたものと思われます。
1〜2年前に暴露されたパナマ文書に始まり、数日前にバーミューダ諸島パラダイス文書が暴露されて租税回避地に名目だけ移転するなどのタクスヘイブン利用(税逃れ)に対する大騒ぎが報道されていることから知られているように・・国際競争力強化・企業誘致(逃げられないための)手段として法人税の軽減競争(裏から言えば企業誘致のための優遇競争)をどうするのかが重要国際テーマになっています。
http://www.asahi.com/articles/ASKCK5FQJKCKULZU009.html

パラダイス文書に登場する法人情報、ネットで公開
2017年11月17日22時48

希望の党の評価(東京10区の選挙結果)

民進党や共産党は相手を批判するのは慣れているが政策を練り上げる・利害調整能力不足・・そもそも調整の経験がないのが特徴です。
「草の根の意見を大切に!」とスローガンだけは立派ですが、自分らは頭が良いと思い込んでいる・・前衛思想が基本ですから、バカな庶民意見など問題にしない基本が染み込んでいます。
「正しいことは正しい・だからこれを理解しないのは無知蒙昧なだけ・そんなバカな奴の意見など聞いても仕方がない・・押しつぶせばいい」というだけの単純論理・レーニン〜スターリンに連なる政敵抹殺・粛清正当化体質です。
銃口から権力が生まれるというテーゼです。
日本にもそういう脳構造の硬い人が一定数いるのは当然で、(安全・綺麗な社会といっても一定の犯罪が存在するように民度というのは比率の問題です)これが唯我独尊的政党の岩盤的支持基盤です。
三派系全学連の内ゲバ〜浅間山荘・連合赤軍事件も、意見の違う相手を受け入れない基本体質が行き着いた結果お互い・・殺し合うしかない・スターリン粛清の小型版になったものです。
この種の脳構造の人たちにはもともと違った意見の存在を認められない脳構造ですから、利害調整する気がないので独裁体制=恐怖政治に親和性があることが分かります。
共産主義国家=共産主義という一つの思想で統治する主張ですから、共産主義以外の思想を許さない・・独裁制になりキリスト教その他の宗教禁止したのは論理必然だったことになります。
独裁政治を主張する政党が政権を取れば独裁政治するのは当たり前です。
エリートによる指導を前提とする独善思想に凝り固まっているグループ・政党の高学歴信奉‥・党幹部や代議士候補に高学歴思考・医師・弁護士等を優先する体質もその表れです。
安保法制や特定秘密保護法関連のシリーズでも書きましたが、「憲法学者多数が違憲と言っている」という宣伝を繰り広げて、「素人は黙ってろ」と言わんかのように一般人にまともな議論をさせない思考停止誘導の政治活動方法も同根です。
安倍総理が東大卒でないことをメデイアなどでしきりに揶揄していたのもその現れでしょうし、希望の党結党騒動もメデイア応援によるスローガン・パフォーマンスだけの選挙・真面目な議論抜きの姿勢が顕著でした。
「欧米の言論の自由や民主主義.人道思想は日本列島では古代から行ってきたことに西欧が数千年以上も遅れて気がついて自慢している滑稽なものである」という意見を繰り返し書いてきましたが、わが列島民族の多くは未熟さを自己証明しているような(ポピュリズム)甘言・スローガン程度には簡単に踊りませんので、欧米の真似をしたら進んでいるかのように振る舞うイメージ頼りの政党は短時間の経過でジリ貧になるしかありません。
合理的政策提示能力のないメデイア合作によるムード幻想ふりまきにの氾濫に国民がすぐに冷めてしまったものの、慌てて作った公約は「自分の党はどういう経済政策をする」「何をする」という具体性のない空疎さから、やむなく安倍政権打倒とかアベノミクスは失敗などの批判しかなくなっていました。
使い古した「森加計問題」を言うしかなくなった時点で選挙せんを「投げた」と見るべきでしょう。
希望の党にも公約があったのですが、あまりにも幼稚すぎてメデイアも報道できなかったし希望の党の立候補者自身恥ずかしくて支持者説明できない状態が続いていました。
せいぜい伝わってくるのは「リセット」するとスローガンだけでした。
この後で公約政策集の一部を紹介しますが、読んで見ると何か主張しても言いっ放しで実現するべきプロセスを説明できない・幼稚園児が将来「〇〇になりたい」というのと似ています・・この程度のことしか言えない集団が、政党を名乗るのは無理があります。
幼稚園児の夢と違い政治家の発言に重みがあるのは、それが具体的政治に直結できる準備が済んでいる前提があるからですが、政党の公約でありながら実現性のないことを言うのでは(割安メニューだけ書いてあって店内に入ると料理提供の準備のないレストランのようで)虚偽広告・不正商法と変わりません。
ムード戦略が失速していく中で追い詰められた最後の奇策が、政策を決めないママでの希望の党への合流でした。
小池氏はこの1年間都政を停滞させた印象しかなくて何をしたか不明のまま都政そっちのけ・・実績を示す時期が来たのでそこから食い散らかして逃げる印象をまず受けたのは選挙結果を見ると私だけではなかったようです。
11月9日に紹介した文春の意見も同旨ですし、支持率急低下にたまらず11月14日ついに代表辞任表明に至ったのですが、小池氏の合理的実現性のないメデイア受けだけ狙った行動・我欲が目立ってしまった旗揚げは、その弱点を狙った老練な?民進党政治家に利用されて民進党系議員の延命に寄与しただけの結果になりました。
メデイアがしきりに小池氏を老獪な政治家と宣伝しますが、これまでメデイアの意向に沿って振り付けによって踊っていただけ・・地元密着がなくとも選挙には強かったに過ぎなかったように見えます。
小池氏は・・ドロドロした地元利害調整に汗を書いたことがない・これが身近な政治家(自民党都連)の間で人望のないと言われてきた理由でしょうし、利害調整の必要な政治家としての能力は素人政治家の域を出てない・・大差がなかったのではないでしょうか?
だから自民党政治家に比べれば稚拙な民進党系議員にすら「赤子の手をひねるかのように」手もなく利用されてしまったのです。
何よりも都内の小選挙区で惨敗どころか、これまで小池氏が連続当選して来た本拠地の選挙区で小池氏が都知事選立候補以来協力して来た元自民党の代議士若狭氏を立候補させたのに、若狭氏を大敗・落選させてしまったのですから、都民は小池氏も若狭氏も自民党員であるから当選させて来たにすぎない・個人支持・信望がほとんどなかったことが分かります。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E7%AC%AC10%E5%8C%BA

解散日:2017年9月28日  投票日:2017年10月22日
当日有権者数:470,938人 最終投票率:52.95%(前回比:-0.61ポイント)

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 推薦・支持 重複
鈴木隼人 40 自由民主党 91,146票
37.4%
―― 公明党
鈴木庸介 41 立憲民主党 70,168票
28.8%
77.0%
若狭勝 60 希望の党 57,901票
23.7%
63.5%
岸良信 62 日本共産党 20,828票
8.5%
22.9%
小山徹 42 無所属 2,107票
0.9%
2.3% ×
吉井利光 35 幸福実現党 1,744票
0.7%
1.9%

当日有権者数:人 最終投票率:34.85%(前回比:-18.71ポイント)

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧 得票数 得票率 推薦・支持
若狭勝 59 自由民主党 75,755票
60.3%
公明党
鈴木庸介 40 民進党 47,141票
37.5%
生活者ネット社会民主党
吉井利光 34 幸福実現党 2,824票
2.2%
    • 若狭は比例東京ブロック単独から鞍替え

上記2回の選挙を見れば分かるように、東京10区に出た自民立候補者は前回の選挙に出ていないので、小池氏と若狭氏の離党→希望の党結党により、今回の選挙で急遽他の地区から来た飛び込み・・現地に接点のない人と思われますが、それでも小池氏の盤石の地盤であったはずの10区で若狭氏を圧勝しています。
鈴木ハヤト氏に関するウィキペデアによると以下の通りです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E9%9A%BC%E4%BA%BA_(%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6)

2014年、経済産業省を退職し、同年12月2日、第47回衆議院議員総選挙に比例東京ブロックから自由民主党名簿第25位で出馬して、初当選を果たす。
2017年の第48回衆議院議員総選挙で自民党公認候補として東京10区から出馬。都民ファーストの会を支援するため自民党を離脱し、希望の党の公認候補となった若狭勝に比例復活も許さず、小選挙区初当選を果たした。セガサミーホールディングスの里見治総帥の娘婿である[3]。

上記によれば、鈴木氏は文字通り1年生議員で、しかも小選挙区では出馬すらできていない・・比例単独立候補で前回の自民党大勝の余禄で当選できた程度の人に見えます。
この程度の知名度のない若手が、小池氏の生え抜き側近として脚光を浴びている若狭氏相手の選挙区に飛び込んで圧勝したことにな
ります。

希望の党の体質・代表選候補者の主張3(羊頭狗肉)

昨日紹介した両候補の主張を見れば、両候補者共ある程度オブラートに包んだ主張ですが、ああだこうだと言いながら憲法9条改正や安保法制に反対という立場で大串氏の主張が若干はっきりしている程度の違いです。
多くのメデイアが総選挙中に排除論理を大々的宣伝していたにも拘らず、選挙後の代表選の候補者の主張は合流条件に実質違反していないか?選挙後わずか2週間前後でこんなに変わってもいいのか?という批判や疑問を一切出さないのが不思議です。
ところが、https://thepage.jp/detail/20171108-00000012-wordleaf?page=2によると「安保法制を容認する案を削除した経緯がある」というのですから驚きです。

「大串氏が、政策協定書をめぐって安保法制を容認する案を削除した経緯があることから、「安保法制は容認していないという立場は明らかにしながら、現下の安全保障環境に鑑み、現実的な外交安全保障政策を取っていく」と・・玉木氏は「安保法制は当時われわれ(民進党)は反対した。違憲の疑いがある部分が残っているというのは大串さんと同じ考え」・・

代表選に出た大串氏の主張によれば、メデイア大宣伝とは大違いで「安保法制賛成」条件はいつのまにか削除されていたようです。
希望の党に合流しても民進党在籍時の主張を変えることなく従来主張を前提にしてその先のバリエーションが違うだけでその延長上で主張して行ける仕組みになっていたことが上記でわかります。
もしそうならば、党の骨格に関する重要な協定変更がある→結果的に選挙後民進党計議員が圧倒的多数を占めるであろうとことがほぼ既定路線である場合に、「希望の党」の体質に重要な影響のある協定変更についてメデイアがこれを何故報道しなかったのでしょうか?
「排除論理を大宣伝している方が浮動票獲得に有利」という読みがあったからではないかの疑いを持つ人が増えるでしょう。
当選者50名中45名が元民進党員で、元民進党内での主張をそのまま維持できる公認条件ならば元民進党員排除論理に安心した浮動票の下駄を履いて得票数を伸ばせるメリットが大きかったことが推定されます。
総選挙の比例得票数の結果を見ると元民進党系(無所属で出た野田氏などを含めた)当選者が120名前後に達しているのですから、衆議院定数465名中約25%を占めていますが、解散直前の同党支持率が6%あまりしかなかったことから見れば、約4倍に膨張しています。
総選挙中に民進党系の伸長要因としては、党内意見対立でまとも意思決定できない状態から、左右(規模いう合流組みと立憲民主党)両派と無所属の3派に分かれた結果、それぞれの支持者が安心して応援できた面がある程度寄与したとは思えますが、その程度であれば、何割増が限界で4倍にもなったと考えるのは無理があります。
中道右派と決別したことを好感して元々の民進党支持層の多くは立憲民主と無所属選択組みに流れ共産党系からも票を取り込みことによって55名(立憲民主だけで11%以上)の当選・・元の民進党全体の支持率(6〜7%)以上の票を取り込んだ(共産党当選者の急減を伴う)ことになります。
希望党当選者50名中元民進党員が45名(衆議院定数の1割以上)ですから、これがどこからきた票か?です。
選挙期間中にこれといった政治面でのヒットがなかったことを見れば、立憲民主が左翼系浮動票取り込みに成功したように、希望の党の看板獲得によって保守系浮動層獲得(左翼切り捨てによる保守系2大政党体制ができることへの期待感)が大きく貢献したことが明らかです。
ところが、選挙後に行われた希望の党の代表選立候補者の主張を見れば、直ちに先祖返りを始めた・・・・民進党の中道がそのまま移ってきただけ・羊頭狗肉・看板架け替えに終わったことになります。
合流自体に政治信条も誇りも節操も何もないのか!と批判されていましたが、「あちら立てればこちら立たず」の諺通り、民進党時代の主張・節操を守ろうとすれば、看板に偽りがあったとならざるを得ないジレンマに逢着しています。
悪く言えば、選挙で当選さえすればこの先数年の生活保証があるということでしょうが、(この種の批判も相次いでいました)民主党の政権奪取時にいろんな公約のほとんどが根拠がなかったのと同様に国民の失望を受けることなど気にしない・・その後どうなろうとも当選第一という姿勢だったようにも見えます。
自己の節操を守るのか公約を守るべきかの順序で言えば、代議士は国民の支持によってこそ存在意義があるのですから、裏切って飛び出した旧組織に忠誠を誓うのでは二重の裏切り行為になります。
ロシア革命のように一旦政権さえ握れば、その後は権力にもの言わせて恐怖政治を断行する前提であればだまし討ちも有効ですが、民主社会で国民の芯を失えばあとが続きません。
ロシア革命の本質は甘言を弄して一旦客を店内に呼び込めば勝ちという暴力バー的商売に似ていますが、日本でも戦後の社会党片山政権の大失敗・やっと傷が癒えたと思ったら民主党政権の約束違反・二度あることは三度あるとも言いますが、こんなことの繰り返しでは左翼系の信用が下がる一方でしょう。
我が国では、古来から信用第一できたのは、50年や百年後どころか、子々孫々にまで汚名が引き継がれるのは困るという意味です。
希望の党代表選挙直前ころの世論調査結果が出てきました。http://www.sankei.com/politics/news/171113/plt1711130038-n1.html

【産経・FNN合同世論調査】2017.11.13 21:26更新
希望の党凋落、支持率3.9% 立憲民主党との差は拡大… 7割超が「小池百合子氏は都知事に専念すべき」

上記の通り「看板に偽りあり」とバレたのちの支持率は3、9%に急落です。
総選挙の得票率そのものではないですが、希望の党は衆院定数465名中50名当選ですから11%との差が、大方「排除」論理に騙された人たち・・メデイア合作戦略による上乗せ分でしょう。
元の民進党の支持率6〜7%から立憲民主支持層を引くと現在の3、9%でもまだ多すぎですが、多分左翼切り捨てに対する期待層がまだ残っているということでしょう。
立憲民主同様にお互い主張をすっ切りした方が支持が増える選挙の時だけの共闘は合計支持率を下げる可能性が大ということです。
ちなみに総選挙では東京での得票率は以下の通りでした。
https://mainichi.jp/articles/20171024/ddl/k13/010/270000c

衆院選2017 比例得票率 自民トップ30.47% 立憲23.58%、希望17.44% /東京

立憲と希望が共闘合体すれば合計40%になるどころか、何をする党なのか不明のために解散前には野田氏らの無所属系合わせても合計で6〜7%の支持率にも行かなかったのです。
総選挙の得票率と現在の支持率3、9%との差が、大方「排除」論理に騙された人たち・・メデイア合作戦略による上乗せ分でしょう。
実質4%足らずしか支持されていない政党が羊頭狗肉の策によって国会で11%の発言力を握ったことになります。
13日に紹介した渡辺喜美氏の意見のとおり、(何割かは寛容な保守党という決まり文句に騙されたままでしょうが)大方の国民は「排除」発言に騙されず潮が引くように希望の党から逃げた結果が明日紹介する都内10区小選挙区の投票結果でしょうし、昨日紹介した葛飾区議選の結果でしょう。

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