NGOとは?4(国民理解不要1→信用不要?)

幕府領がなくなって、全国に官僚制度も行き届くようになるとこの需要がなくなりました。
裁判制度が完備して、権利濫用や信義則理論が発達して、政府も画一裁判官養成によって、個人人格次第の任侠道に頼らなくとも、任侠に従った裁定が出来るようになって来たので、基準がはっきりしない・・親分の人格次第よる不透明不安定な任侠による解決が不要になってきました。
戦後占領下で一時期警察力が低下したときに、任侠道がもてはやされたのもこのような文脈で見る必要があります。
私が子供の頃にしょっ中見ていた映画は任侠の道・・「三度笠」ものが大多数でした。
戦後の混乱も治まり、裁判制度が完備して来て、権力による解決が間に合わなかった市井のもめ事を解決出来る・・任侠道を貫徹するために持っていた実力組織が不要になった結果、病理現象だけが残って来たのが今の暴力団と言えます。
必要もないのに強制力を持っている結果の病理現象だけになると、社会の支持が全くなくなり、社会にとって、病原菌みたいな存在に成り下がってしまいました。
違法集団でさえも、一定の社会支持がないと生き残れない・・資金源が断たれてしまいかけている歴史の勉強です。
個人で言えば、どれだけ噓を言っても宣伝しても犯罪要件にあたらない限り、違法ではありませんが、その内嘘つき集団として相手にする人が減る・資金を出す人がいなくなるので、違法行為をしない限り資金源が枯渇する・・余計毛嫌いされる結果、自然消滅して行くことになります。
オーム真理教や過激集団などでは、信奉する信者・一端組織に入ると抜けられないようにされている個人?をあちこちで働かせてその上納金で組織を維持していると言われています。
◯◯系全学連が、未だに成り立っているのは、何回も書いているように学生自治会費を簒奪出来るシステムになっているからです。
NGOの場合も、政府・社会から独立していることが基本ですから、法的にはその社会の支持がなくとも良いのですが、独善でも良いとは言うものの・・資金源が必要な点では例外ではあり得ません。
ヒュウーマンライツ・ナウは国内活動だけでなく、海外活動拠点・・国連付近に事務所を構えているようですから、巨額資金が継続的に必要です。
映画や報告集会などの無料イベントに参加した人が思いつき的単発的寄付だけで、これだけの組織活動を維持出来る筈がないでしょう。
ちなみにヒューマンライツナウのホームページで見ると、正会員の年会費は、一口1万円以上と言う微々たるものです。
どこかで誰かが(名義上分散して?)まとまって、巨額資金を出していると思われますが、その資金源がヤミの中です。
暴力団や極左集団と違い日本の外で日本批判活動しているので、国民支持を全く考慮する必要がないところが同NGOの強みです。
人権侵害の告発→政治効果を得ることが主たる存在意義ですから、その宣伝を世界が信用してくれなくなると・・資金を出す方にとって出す意義がありません。
日本パッシングのNGOを早期発見して、結局世界で信用をなくす方向に働きかけるしかありません。
国民あるいは世界の支持を得たいと思うならば、(法的義務の有無は別としてもある程度信用して欲しいならば)少なくとも、何をしているか、どこの資金で成り立っているか程度は公開した方が信用力があります。
法的義務がないからと活動歴・・内容や公開を拒否している場合、そのNGOの主張が、客観事実に基づく批判に耐えられないからではないか?どこかの代理宣伝ではないかと言う疑われても仕方がないでしょう。
小保方氏の騒動で明らかなように、実験成果の開示・検証が出来ないと誰も信用出来なくなります。
言論活動は受け手に広く信用されるためにやっている筈ですが、過去主張が事実の裏付けがないかの論争になった途端に過去発信していたツイッター等を削除してしまうのでは、信用力がた落ちです。
そのリスクを冒ししてでも削除してしまったとすれば、余程ヤバイ内容であった可能性があります。
児童売買春行為は、どの程度まで取り締まるべきかは国内政治問題・・性表現の自由との微妙な兼ね合いがありますし、民族的性習慣の問題もあります。・・ドイツやフランスでは売春は公認されています。

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