今でも大手企業本社ビルなどは社員証を提示して入るシステムが多いし、情報漏洩防止のためにデータ処理関係部署での入室に、あるいは食料品等の生産現場(群馬県で起きた焼きそば工場事件)などは毒物混入等防止のために既に採用しています。
これを商店やホテルなど不特定多数の出入りするべき空間にまで広げる時代が来るかも知れません。
商店は購買能力のある階層だけ来てくれればいいのであって、万引き歴のある人や支払能力のない人が来てもマイナス効果の方が大きいかも知れません。
商品を見ておいてくれたら将来顧客になる可能性もありますが、一定年齢以上で現在ブラックになっている人は将来も大して当てにならない・・復活する可能性が低いかどうかは・・企業が自己判断することです。
この意味では、昔から場所ごとに一定の格式が決まっていて、格式外れ・場違いの人が入るのが憚られる仕組みになっていたのは一定の合理性があったように思われます。
現在も「ヤクザお断り」が広く認められているように、商店にとって入店が好ましくない・・購入能力のない人が商品を見てくれても意味がないと考えるかどうかです。
社会全体の漠然とした信頼ではなく、カード会社や個人認証システムによって認証された人だけが特定構内に入れるなど個々人の信用度発行システムの一般日常化した社会です。
向こうから来る人が危険人物かどうかは、100メートル先で何かをかざして事前チェックしてその結果を見てから、すれ違うか遠回りして避けてとおるかなどを決める時代が来るのかも知れません。
こちらがそう思っても、逆に相手から見れば魅力的な人だと思ってよって来るので、追いかけっこになってしまいます。
相手が勘違いしないように、いやなオーラーを出す仕組みも必要です。
中国によって各種信頼によって成り立つ社会のあり方を裏切るルール破りは、知財剽窃やデータ改ざん・食品偽装その他単に無秩序社会を招来するばかりではなく、対応次第で予想外の科学技術発達を促す契機になるプラス要因が全くないとは言い切れません。
以上、中国による紙幣偽造リスクに絞って、新しい時代の可能性を書いてきました。
従来と大幅に変わる気候変動があると、大騒ぎしますが、新たな気候に合わせて咲く花や繁殖する生物もいます。
全て変化があると、現在の気候風土、制度やしきたりにマッチしている生物やグループには不都合です。
マッチ度が高いほど新たな変化に対する適応が困難ですから。モノゴトはほどほど8掛け程度の適合が良いと言われる所以です。
その他各種ルール破りの弊害は、未知の世界が待っている程度にしか予想が不可能です。