アメリカは,紛争が起きても巻き込まれるのはイヤだ・・自分の兵力を直接派遣出来ないと宣伝して自国財政負担を減らしつつ、アジア諸国に兵力強化をけしかけて、表向きは日本やフィリッピン等の味方のフリをして緊張を煽れるだけ煽り続けることになるでしょう。
アメリカにとっては,この期間が長引けば長引くほど経済的メリットがあるし、兵器供給を絶たれると中国と対立しているその国は直ぐに参ってしまうので,アメリカの不快感に敏感に反応するしかない・・アメリカの支配欲が満たされる関係ですから,裏で中国に適当に連絡しながら、アメリカが巻き込まれるような本当の大戦争ならない程度にけしかけ続けるのでしょう。
1919年には既に対日戦争計画策定されていたことが最近分って来たように、2100年ころになると2000年代初頭に結んでいた米中密約の公文書が公開されるかも知れません。
米中が裏で結託してしまうリスクが高まると、中韓を除くアジア諸国は、不当な要求でもアメリカに一定の配慮をするしかない・・これがいつもアメリカがトクして来た関係です。
TPPも含めて当面これで収まるのでしょうが、ヤクザのマッチッポンプみたいなことを繰り返して行くと、次第にアメリカの信用が失われて行きます。
アメリカが何をやってもうまく行かなくなった場合でも、イキナリの全面引き揚げや中国との太平洋2分割に走るよりは、徐々に軍事援助削減・・交渉ごとで譲れなくなること等から始まるでしょうから、その補完を徐々に日本が引き受ける段階(・・結局は米軍縮小の代わりに日本に兵器を多く買わせて儲けること)が予想されます。
アメリカは金儲けばかりであまり当てにならないとなると日米勢力圏にとどまるか、韓国のようにアメリカの先はないと見て一足飛びに中国にシフトするかの競争が起きてきます。
多分、裏ではアジア諸国に対して中国からの切り崩しが激しくなっているのでしょう。
政治は信頼が第一ですから、(政治家が病気を秘中の秘にするのは先がないと思われると周囲が言うことを聞かなくなるからです)近い将来アメリカが政権(パックスアメリカーナ)・・国際警察力を投げ出す可能性があると分ると、先を争って中国の軍門に下る動きが加速してしまうでしょう。
これを見越して韓国は中国シフトを始めたのですから、露骨過ぎる難点がありますが、一応これも1つの「利口な?」選択肢です。
アメリカは兵器購入先が減るのは困るので、イキナリ投げ出さずにそれなりの引き止め努力はするでしょう・・。
上杉謙信が小田原を攻めたことがありますが、しょっ中関東に来ると北関東の諸将がどちらに着いて良いか分りませんが、もう来ないとなれば競って北条方に帰属するようになります。
日本は元々信義を守る国民性ですから、アメリカが落ち目になったからと言って手のひらを返すようなことはしません。
まして、まだまだ山賊的で粗暴な(権力を握ると何をするか知れない怖さ)中国の支配を受けるのはリスクが大き過ぎるので、アメリカには今後50年くらいは相対的強国として世界の秩序維持責任を分担して(投げ出さないで)頑張って欲しい立場です。
その間は,高い兵器でも買い続けるしかないでしょう。
アメリカは国際信義など問題にしない国であるとしても、世界の警察権を投げ出すのが少しでも長引けば、その間に日本の自衛力充実期間があるしインドや東南アジア諸国も成長するでしょう。
またその間、アメリカの補完勢力として日本の軍備拡張にアメリカも協力するしかない(金儲けになるし)でしょうから、この間に日本の自衛力や国際発言力が強化されます。
1月24〜25日以来書いて来たように、米中は国民の価値観が共通で体質的に親しみがあるので、日本に陰で助けてもらうことによって日本がジリジリと発言力や軍事力を強化する・・次第に政治面でもアジア諸国のアメリカ離れが進むことにどこまで精神的に耐えられるか、途中で中国に投げ出してしまうリスクを頭に入れておく必要があります。