ロビストや献金に汚染されたアメリカ政府とは違う個々人の正義感に戻します。
2013-8-7「現地仕様1(製品と道義)」〜2013-8-12「民意に基づく政治8(讒言社会1)」以来讒言、ロビー活動献金攻勢等によって民意が歪められている現状に深入りしている内に話題がそれていたので、民意による政治に戻ります。
アメリカ政府による情報収集を暴露したスノーデン氏は、アメリカは言論の自由な理想の国であると学校教育されてこれを信じて成長して来た様子です。
彼が、大人になってアメリカ政府機関の下請け・・末端の仕事に就いて政府機関が行なっている汚い現実に驚いて実態を暴露する決意をしたようですから、彼こそが真の愛国者です。
慰安婦問題その他史実に反した宣伝に対しても、ロビー活動を受けたアメリカの多くの政治家は韓国や中国の受け売りをするでしょうが、草の根の市民はこうした汚染を受けていないので、まだ善良です。
アメリカの政治家は別として、スノーデン氏が身の危険を顧みずにアメリカの裏事情を暴露したことから見ても、アメリカ国民にはまだ健全な道義心があると信じられる状況です。
ただしマスコミで韓国に都合の良いような虚像が作られてしまっていると、これをあとで覆すのには、大変な時間がかかるし地道な作業になります。
シリアで毒ガス兵器を政府が使ったと非難されている問題では、中国軍のやった虐殺を日本がやったとでっち上げて大規模にアメリカが報じて、アメリカ世論を反日に導いて行った戦前の過去・・前科を重ねて思い出している人が多いでしょう。
イラク戦争では事前大報道・・洪水にかかわらず、アメリカ占領後のイラクから大量破壊兵器が見つかりませんでしたし、(日本軍による虐殺や慰安婦問題とは違って大量破壊兵器そのものが出て来ないので、アメリカは嘘を通すことが出来なくなりました)今回のシリア問題も何となく胡散臭い・・軍事介入したい目的が先にある感じがするのはイラク戦争時と同じです。
真実は誰も分りませんが、・・分らないからと言って、米英支配の世界マスコミ報道を根拠に軍事介入の是非を決めるのではおかしなことです。
シリア政府やロシアの言い分が日本ではまるで報道されないことが、公平でなくインチキ臭く思わせる大きな根拠です。
8月末に軍事介入が日程に上り始める直前まで報道されていたシリア情勢によれば、反政府軍が分裂してしまってその直前に開かれた国際会議代表を出席させることすら出来ないほど弱体化していると報じられていました。
政府軍に対して劣勢になっていて放置していると反政府軍側が負けてしまいそうになって来た・・その応援のために英仏両国が軍事介入に必死になっているという状況でした。
通常兵器での戦いでも充分優勢になっていて次第に反政府軍を追いつめ始めた政府軍が、国際批判を受けて介入の口実にされる毒ガス兵器を何故使用しなければならかったかの合理的動機が理解出来ません。
むしろ反政府軍が、欧米の軍事介入を呼び込むために政府が使用したかのように周到に仕組む動機の方が高いのです。
動機だけではどちらの主張が正しいか良く分らないと言えますが、分らないならば他所の国に軍事介入すべきではないという基本に従うべきでしょう。
今にもアメリカが介入決定するかと言う直前の8月29日、イギリス議会が軍事介入の政府提案を否決してしまいました。
最も軍事介入に熱心でアメリカの同調を求めていたイギリスが、議会で否決されるとは皮肉な結果ですが、イラク侵略で露呈したマスコミ報道の虚偽性に懲りて国民が信用しなくなったからです。
(・・我が国と違ってロシアやシリアの言い分が公平に報道されていて、国民がどちらに合理性があるかを判断したのかも知れません)
英米支配のマス・プロパガンダだけではなく、個々人がインターネット発信出来る時代が来て、国民の見えないところでのロビー活動や賄賂・利権の絡みで「政治家とマスコミさえ抑えれば勝負あり」みたいな時代が漸く終わりかけています。