クリスマス・イヴ

いろいろな政治・社会・文化問題について徒然なるままに書き連ねている内に今年もクリスマス・イブになりました。
慣例に従って今日は、世相から離れた話題になります。
今年は休日の並びが良くて22日(土)からの3連休でゆっくり出来ます。
子供の小さいころには季節を問わずに連休がありさえすれば、ほぼ毎回喜んで家族旅行に出掛けたものですが、今では3連休がある程度ではとこかへ旅行したいとは特に思わなくなってきました。
(ここ20年ほど夫婦だけでの旅行になった、・・子供の学校に縛られないことと、これまで充分に働いて来たこともあって、ウイークディに食い込んで旅行することに罪悪感を感じなくなったこともあります。)
当時(昭和50年代初頭に)はまだ土曜休日ではない時代でしたので、2連休があるだけで嬉しくて金曜日の夕方早めに仕事を終えて新幹線で京都まで行ったり、三河地方へ行ったりして連休さえあれば家族旅行していました。
年末年始や夏休み、ゴールデンウイークには1週間ほどまとめて九州・北海道・小笠原などの長距離旅行に当てていました。
(新造船・小笠原丸就航のニュースを見て、船に乗って小笠原に行ったのはまだ3人目の子供が生まれる数年前でした)
2〜3日の連休は、新幹線線沿線中心に(豊川・三河湾周辺での2泊旅行も何回かしましたし、延々と路線バスに乗って伊良湖岬まで行ってそこで2泊ほどして船で伊勢にわたるなど僻地もくまなく?)あちこちに行きました。
何回目に京都へ行ったときのことか思い出せませんが、(勤労感謝の日に関連する連休に)夕方3〜4時ころに事務所を出て京都につくと7時過ぎころで駅前に建設したばかりのセンチュリーホテルに泊まって明くる日には慌ただしく奈良へ向かったのも、よい思い出です。
(夕方に千葉を出るのでは、その日のうちに奈良まで行くのでは遅くなり過ぎるから京都で前泊しました)
法隆寺では塀の外で柿を売っていたので、隣の6角堂の縁に座って持って行った果物ナイフで柿をむいて子供達に「柿食えば・・」の俳句を教えながら食べさせたりしました。
このときはまだ3人目の子供が生まれる直前でしたから、幼児を抱えての旅行三昧だったことになります。
3人目の子供が生まれた後は、当時パンパースが出回り始めたこともあって、大きな紙袋に大量に詰めて上の子ら(小学生になっていたので)に持たせたりして種子島や屋久島方面に1週間単位で旅行したこともあります。
子育ての最中にいつも旅行ばかりで目が回るような忙しさだったと後になって妻に言われていますが、今になるとさすがにそう言う活力はありません。
何事もその場その場で目くじら立てずに10〜20年以上後にやんわりと言ってくれる懐の深い妻の気持ちは有り難いことです。
クリスマスは、結婚以来「自宅でゆっくり」と言うのが、始めっから我が家のパターンでした。
最近ではクリスマス特有の熱気の溢れるデパ地下で、自宅でのクリスマスパーティ用品を家族で買いそろえるのもまた楽しい行事です。
人混みはどうも・・という考えもありますが、大勢の人が集まる混雑そのものを楽しみたい気分が心の奥底にあるのでしょう。
人混みといえばこんな思いでもあります。
昭和54〜55年ころのことですが、静岡地裁で破産債権者集会があって、千葉地裁の裁判官や書記官と出掛けたことがあります。
私は家族を帯同していたので、債権者集会が終わった後に、日本平ホテルとかいう所に宿泊しました。
翌朝ホテルに隣接している遊園地に行ったところ、ウイークデイだったことから、まだ客が一人もいなくて、私の子供達が行くところに係員がついて来て、乗りたいと言うとその都度動かしてくれました。
貸し切りみたいな感じでしたが、あまり空いていると遊んだ気がしないものです。
今は正月よりもクリスマスの方が、子供達の幼いころを思い出し易い行事・状態です。
お正月行事よりはクリスマスの方が、子供向きの行事っぽいからでしょうか?
子育ては今考えると人生で一番大変で必死にやって来た・仕事も忙しい時期ですが、思い出・・「若いころの自分は二度と戻らない」ことの連想・・・・自分の若いころだけではなく子供の幼いころも二度と戻らない二重写しになるからか、今では一番懐かしい光景です。
そう言えば、今年は(今年もあと何日だなあと考えているヒマもなく)忙し過ぎたのでもありませんが、年末がいつの間にか来てしまった印象です。
ここ何十年かで生活様式が変わり正月・大晦日の持つ意味が、徐々に変わって来たからでしょうか。
忘年会の多くが、新年会に先送りされることも多くなってきました。
クリスマス前後の3連休が終わると、今年は数日働いて直ぐに正月休みに入るためにまとまった仕事の予定が入れられず残務整理っぽい時間になっているので、正月休みがその続きみたいな印象になっています。
       

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